世界遺産・熊野古道小辺路にある奈良十津川「果無集落」を歩く

世界遺産・熊野古道小辺路にある奈良十津川「果無集落」を歩く

更新日:2019/09/28 16:01

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 酷道・険道・重伝建マニア
世界遺産の熊野古道は主に6つのルートがありますが、真言宗総本山の高野山と熊野本宮を結ぶルート「小辺路(こへち)」は、観光客があまり多くなく、静かに歩ける古道としておすすめコースです。全長72kmある「小辺路」の中でも、標高1000mの果無山脈を見渡す果無集落は「天空の郷(てんくうのさと)」とも呼ばれ、古き良き日本の原風景が残されています。今回は日本の原風景、果無集落をじっくりと歩いてまわります。
LINEトラベルjpなら、その旅行代LINEポイントで戻ってきます!対象はこちら

十津川温泉郷から歩くこと1時間 果無集落に到着

十津川温泉郷から歩くこと1時間 果無集落に到着

写真:常盤 兼成

地図を見る

奈良県十津川村にある果無集落は、世界遺産のひとつ「小辺路」が通る静かな山あいの集落。十津川温泉から歩いておよそ1時間ほどの位置にあります。

車でのアクセスも可能で集落手前には5台ほど止められる駐車場もあります。ただし、アクセス路は一部離合困難な箇所もあり、運転に不慣れな方は緊張する道ですが、週に1度だけ路線バスも通ります。最寄りのバス停名は「世界遺産石碑前」、まさに世界遺産の熊野古道の目の前です。

バス路線があるとはいえ曜日限定の運行となっているため、基本的には徒歩、もしくは車で訪れることを推奨します。

十津川温泉郷から歩くこと1時間 果無集落に到着

写真:常盤 兼成

地図を見る

看板には熊野参詣道と書かれています。熊野古道も熊野参詣道もどちらも同じように使われていますが、十津川村では熊野参詣道として表記しています。

果無山脈から続く山々が大変美しく、済んだ空気をいっぱい吸い込みたくなるほどの大自然が広がります。観光バスで団体客がたくさん押し寄せる場所でもないので、熊野古道の中でも大変落ち着いた雰囲気が残されています。

十津川温泉郷から歩くこと1時間 果無集落に到着

写真:常盤 兼成

地図を見る

こちらが果無集落で有名な世界遺産の石碑です。経年劣化で少し文字が読みづらくなっていますが、「世界遺産 熊野参詣道小辺路」と彫られています。

ここからまっすぐ進む細い道、これがまさに世界遺産の道です。背後にも山々が広がり、山全体に包み込まれているような静かな場所です。

日本の原風景を独占 天空の郷で過ごす至福のひととき

日本の原風景を独占 天空の郷で過ごす至福のひととき

写真:常盤 兼成

地図を見る

世界遺産の石碑から進むと左右の視界が開けてきます。「天空の郷(てんくうのさと)」と呼ばれるのも納得の風景。ほかに観光客がいないときには、この風景が独占できます。

晴れた時の景色はもちろんのこと、しとしとと降る雨の風景、霧がかった幻想的な風景、集落の下に雲海が広がる風景、どの季節どの時間に訪れても感動の絶景が広がります。

日本の原風景を独占 天空の郷で過ごす至福のひととき

写真:常盤 兼成

地図を見る

高い標高に位置する果無集落にも田んぼが広がります。9月の上旬には稲刈りが終わった田んぼの風景が見られます。果無集落では、少ない平地を耕地に利用する工夫が見られます。地元の小学生は、この果無集落の田んぼで田植えを体験し、平地が少ない山村での米作りの苦労などを学んでいます。

日本の原風景を独占 天空の郷で過ごす至福のひととき

写真:常盤 兼成

地図を見る

左右が見渡せる美しい風景からもう少し歩を進めると、いよいよ果無集落の住居が見えてきました。実際に住まわれているお宅ですので、勝手に敷地に入って写真撮影などしたり、大声を出して騒いだりしないよう、マナーを守った観光に心がけましょう。

運がよければ、住民の方にお話をお伺いすることもできますし、集落の方から挨拶をされることもありますよ。その地に暮らす村人との交流は、旅の思い出によい思い出になりますね。

石畳の路に稲穂のはざかけ 世界に誇れる景色です

石畳の路に稲穂のはざかけ 世界に誇れる景色です

写真:常盤 兼成

地図を見る

歩いてきた道を石碑方向に振り返ります。石畳の道に古来の熊野古道らしさを感じます。刈り取られた稲穂が干されていますが、これは「はざかけ」と言って、収穫した稲を逆さにして天日乾燥させることで、米のうまみを凝縮させる工程です。

石畳の路に稲穂のはざかけ 世界に誇れる景色です

写真:常盤 兼成

地図を見る

今では、稲穂はコンバインで稲刈り、脱穀をしてから熱風で乾燥させるのが主流ですが、十津川村では昔ながらの「はざかけ」風景が、ほかの集落でも多く見られます。

太陽の自然のあたたかみを受けゆっくりと乾かしていくうちに、稲の葉や茎に残されていた養分などが、米に移動しおいしさが増す、という昔ながらの知恵です。

石畳の路に稲穂のはざかけ 世界に誇れる景色です

写真:常盤 兼成

地図を見る

果無集落では現代の生活が営まれていますが、見る角度によっては、電柱や電線、鉄塔なども映り込まないので、古来の日本の旅人の気分が味わえます。

LINEトラベルjpなら、その旅行代LINEポイントで戻ってきます!対象はこちら

果無の湧き水を飲んで 再び歩きます

果無の湧き水を飲んで 再び歩きます

写真:常盤 兼成

地図を見る

一軒のお宅の縁側は、旅人が自由に腰を掛け休憩できるようになっています。果無集落は標高500メートルほどの場所に位置しているので、時折吹き抜ける風は夏でも涼しく感じ、熊野古道を歩く人々の絶好の休憩ポイントとなっています。

果無の湧き水を飲んで 再び歩きます

写真:常盤 兼成

地図を見る

縁側から石畳をはさんだ向かいには、湧き水が流れ続けています。住民が集落で採れた野菜を冷やしたりするのに使っていますが、ひしゃくも置かれていて実際に飲むこともできますよ。

果無の湧き水を飲んで 再び歩きます

写真:常盤 兼成

地図を見る

湧き水を頂戴し、のども潤ったところで、再び熊野古道を歩きます。いつまでも休憩していたいと思うような風景で、お別れするのが少しさびしくなります。違う季節や違う時間にまた訪れてみたい、と思える場所となるでしょう。

熊野古道を歩いてみたいという方には、ぜひこの「小辺路」を歩いてみることをおすすめします。アクセスは大変ですが「天空の郷」と呼ばれる果無集落は一見の価値ありです。世界遺産に認定されるのも納得の風景が見られます。紀伊山地の山々を眺めながらゆっくりと歩いてみてください。

熊野古道小辺路「果無集落」の基本情報

住所:奈良県吉野郡十津川村大字桑畑
電話番号:0746-63-0200(十津川村観光協会・木曜定休)
アクセス:十津川温泉バス停より車で15分、もしくは徒歩にて1時間

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

LINEトラベルjpなら、その旅行代LINEポイントで戻ってきます!対象はこちら

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/07 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -