ブルガリア「ヒストリカル・パーク」でドラマチックな歴史を実体験!

ブルガリア「ヒストリカル・パーク」でドラマチックな歴史を実体験!

更新日:2019/10/15 18:15

たぐち ひろみのプロフィール写真 たぐち ひろみ 大人の旅ソムリエ、魅力あるコスパ旅案内人
ブルガリアという国名を聞いてヨーグルトしか思い浮かばないあなたは、至極まともな日本人。誰もがきっとそんな感じだ。この知られざる国ブルガリア、実は紀元前から今にいたるまで、とてつもなく起伏に富んだ道のりを歩んできた。その波乱万丈な歴史を、明快にしかも楽しく知ることができるのが、今回ご紹介する「ヒストリカル・パーク」だ。
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グーグル評価4.8−プレオープンなのにこの人気!!

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写真:たぐち ひろみ

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黒海沿岸のリゾート地ヴァルナ(Varna)から車で30分。ネオフィット・リルスキー(Neofit Rilski)という小さな村に、この「ヒストリカル・パーク」はある。

「ヒストリカル・パーク」=歴史公園。あまりにベタなネーミングに、名前を聞いただけではピンとこないかもしれない。ここは、この国の歴史的な歩みを、建物、調度、衣装、デモンストレーションなど、目に見える形で解説してくれる歴史に特化したユニークなテーマパーク。考古学上の発見や出土品その他の資料に基づき、細かな部分まで非常に正確に再現されているため、各時代の特色・ありようを本物の遺跡よりもずっとリアルに身近に体感することができる。

グーグル評価4.8−プレオープンなのにこの人気!!

写真:たぐち ひろみ

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もともと社会主義国だったブルガリアにあり、100パーセント民間資本で賄われているということでも珍しいこのパーク。2011年頃に構想を立ち上げ、2019年5月にようやくプレオープンにこぎ着けたという。その間、もともと5万平米を予定していた敷地は13万平米にまで拡大。東京ドーム3個近い面積に5つの時代を具現化した区画が広がる巨大なテーマパークだ。

グーグル評価4.8−プレオープンなのにこの人気!!

写真:たぐち ひろみ

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プレオープン中の現在は、そのうちまだ3つの区画しか完成していない。にもかかわらず、訪問客は連日ひっきりなし。週末は特に混雑を極める。グーグルでの評価は、未完成にも関わらずなんと4.8! 高い評価を得ているのには、やはりそれだけの理由がある。

それぞれの時代の特徴を詳細に、でもわかりやすく説明してくれるガイドスタッフ。その面白い語り口には誰もがついつい引き込まれる。残念ながら日本語のガイドはまだないが、英語の説明の端々を理解するだけでも、十分に楽しむことができるだろう。

まずは、先史時代にタイムスリップ

まずは、先史時代にタイムスリップ

写真:たぐち ひろみ

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すでに公開中の区画を1つずつご紹介しよう。入場して一番最初に訪れるのが、この「先史時代」のエリア。この区画はさらに「新石器時代」と「金石併用時代」に分かれている。

写真は、紀元前8000年〜6000年まで続いたとされる新石器時代の家屋。建築様式、使用する資材その他細部に至るまで、歴史的資料に基づき忠実に再現されている。

まずは、先史時代にタイムスリップ

写真:たぐち ひろみ

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屋内には、実際に使用されていた土器や道具類のレプリカ、家長のみが使用できたというベッドや毛皮などが並べられ、生活感たっぷりだ。ちなみに、当時のブルガリアでは「母権制」が一般的で、家長はその家の最年長の女性だったとのこと。

まずは、先史時代にタイムスリップ

写真:たぐち ひろみ

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隣の金石併用時代にある家屋には、神官の衣服をまとった人形が、まるで生きているかのように座している。やたらとリアルなのもそのはず、皮膚はシリコン製、毛髪や体毛には本物の人毛を使用、衣服や装飾品も資料に基づきとても緻密に再現されているのだ。衣服に使われている麻の布は、パークの専門職員が当時の機織り機を再現したうえで織り上げたというから、そのこだわり様もハンパない。

金石併用時代の家屋はすべて高床式で、床にも木材を使用。新石器時代と大きく異なる点がこれだ。

華やかなトラキア文明に触れてみる

華やかなトラキア文明に触れてみる

写真:たぐち ひろみ

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時代はガラリと変わり、「青銅&鉄器時代」へ。ブルガリアで「トラキア文明」が隆盛期を迎えた時代だ。このトラキア文明、日本では知名度は低いが、ギリシャ文明に先駆けてトラキア人が築き上げた高度な文明として知られる。

写真は、トラキア人の国のひとつ、オドリュサイ王国の首都「セウトポリス」にあった宮殿を再現したもの。ギリシャ建築に類似しているが、そう思えるのはトラキア文明がギリシャ文明に多大な影響を及ぼしたため。建物全面の支柱は大理石製。この柱を切り出すだけで半年かけたというから凄い。

華やかなトラキア文明に触れてみる

写真:たぐち ひろみ

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宮殿内も、当時の内装を忠実に再現している。こちらは王の寝室。青と黄のコントラストが印象的で、いかに華やかな文明だったかがこれでわかる。置かれている甲冑、盾、家具類も、もちろん歴史的資料に基づいた精巧なレプリカだ。

華やかなトラキア文明に触れてみる

写真:たぐち ひろみ

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この宮殿内ではまた、当時の衣装を身にまとったスタッフによるさまざまなデモンストレーションが鑑賞できる。写真は、王国同士が講和を結ぶ際に行った儀式のもよう。ワインの中にお互いの血をたらし、それを飲み交わすことで兄弟の契りを結んだのだという。

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時代が逆行する、中世初期のブルガリア

時代が逆行する、中世初期のブルガリア

写真:たぐち ひろみ

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3世紀まで約2500年続いたトラキア文明。その間王族・貴族は大規模な墳墓をいくつも築いてきた。この「ヒストリカル・パーク」でも、そうした墓をいくつか再現している。写真は、紀元前4世紀ごろの墳墓。色彩感覚豊かなこの文明の特徴がくっきりと表れている。

時代が逆行する、中世初期のブルガリア

写真:たぐち ひろみ

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繁栄を誇ったトラキア文明を滅ぼしたのはローマ帝国だが、ローマ時代の区画はまだ未完。ここをスキップして、次につづく「中世初期」の区画へ。華やかなトラキア文明から一変して、一挙に先史時代に戻ったような質素な家屋が建ち並ぶ。多民族が入り乱れ、複雑な歴史をたどってきたブルガリアならではの時代の逆行がうかがえる。

写真は、この地に定着した農耕民族のスラブ人の家。本当にこれが中世かと思えるほど外観も内装も質素だ。

時代が逆行する、中世初期のブルガリア

写真:たぐち ひろみ

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スラブ人の家屋の隣に並ぶのは、中央アジアから侵入して定住を始めたブルガール人(原ブルガリア人)の住居群。遊牧民族であり戦士でもあった彼らの住まいは、移動に最適な木枠をフェルトで覆ったテントだ。モンゴル族の「ゲル」に酷似しているのは、同じ中央アジアから来た民族のためか。

ここでもスタッフが、弓矢、剣術、鷲の調教など、さまざまなデモンストレーションを行っていて興味をそそる。このエリアに限らず、時代時代の衣装のレンタル(有料)も行っているので、記念撮影を楽しむのもいいだろう。

まだまだ変わる!これからの「ヒストリカル・パーク」

まだまだ変わる!これからの「ヒストリカル・パーク」

写真:たぐち ひろみ

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広大な敷地を誇る「ヒストリカル・パーク」だが、実はまだその半分も完成していない。これから建設が進むのは、ローマ劇場を主体とする「ローマ帝国」の区画、中世ブルガリアの「第一次ブルガリア帝国」、そして「第二次ブルガリア帝国」の3つの区画。いずれも大規模な建物を備えた見応えあるエリアになりそうだ。

さらには、中世の建物をイメージしたホテルやゲストハウス、ローマ時代や中世の料理が楽しめるレストランが続々と登場予定。見て、食べて、泊まって楽しめる総合エンターテイメントスポットが誕生する。

2023年の完成が待たれる「ヒストリカル・パーク」。今行っても大いに楽しむことができるので、ぜひ足を運び、ブルガリアの奥深さに触れてほしい。

ヒストリカル・パークの基本情報

住所:Historical Park, 2, 9223 Neofit Rilski
アクセス:ヴァルナ空港より車で20分、ヴァルナ市内より30分
開館時間:10:00〜19:00(年中無休)
電話番号:+359-884-70-66-87
入場料:大人30Lv(約1800円)、小人15Lv(約900円)
カフェ:パーク内に2ヶ所

取材協力:ヒストリカル・パーク

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/07−2019/09/11 訪問

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