ハマダイコンが咲き乱れ、ノスタルジックな漁師町の風景が旅情を誘う「和田浦」。
鴨川・館山という千葉の二大観光スポットのちょうど中間地点に位置し、車・電車でもアクセスが便利です。
また、和田浦海水浴場は「快水浴場100選」に選ばれ、無料の更衣室やトイレなどの設備が大変充実している「千葉の隠れ名観光スポット」でもあります。
ここには、日本で五つしかない捕鯨基地と、ツチクジラの解体工場があるのです。
なぜ、鯨料理店なのにピーマンなのか…ウィットに富んだご主人、飄々と答えてくれました。
「“キャロット”とか“アップル”とか流行った時代にね、子供が人参嫌いだったんでテキトーにそうつけたんですよ。この名前のおかげでお客さんからの問い合わせも多かったんで、このまんま28年」
こちらのお店の出す鯨は、7・8月の2ヶ月で和田漁港に水揚げされる『ツチ鯨』…どちらかというと、ちょっとイルカに似た風貌のクジラ。小型のクジラです。
又、各種調査捕鯨で捕獲された鯨を仕入れているので、「日本に入る全ての鯨」が食べられるお店なのです。
クジラと一口に言っても、実は様々な種類があります。
食べてみて、驚いてほしい。その肉質と味わいは、クジラの種類によってあまりにも千差万別です。
今回紹介するぴーまんの「特上刺身盛り」は、四種類のクジラと、二種類の部位が盛り込まれた豪華な「クジラ味比べ」セット。
さしが入った肉の色も綺麗で食欲をそそりますが、和田浦で解体した「ツチクジラ」の赤身肉も絶品。
脂は少なめなのに濃厚な味、もっちりとした食感は、陸上のほ乳類とはまた違った、新鮮な美味しさです。
クジラ料理のテッパンとも言うべき「から揚げ」もリコメンドしたいのですが、あえてここは「自家製・クジラベーコン」を取り上げさせていただきたい。
ベーコンと言っていいのか。
クジラ革命が起きること間違いなし、とろける食感と、口の中で広がる優しい脂。
今まで食べてきたクジラベーコンの記憶・アンシャンレジームを覆す、究極のクジラベーコン革命です。
和田浦の駅から徒歩10分以内で、海岸沿いに出られます。
何処を歩いても、懐かしい映画のワンシーンのような風景です。
特に、ちょっとした高台も多いため、気ままに歩いて街と、海岸の風景を見渡してみましょう。
漁師達の息災と無事を祈る高台の「竜宮神社」から見渡す景色。
クジラと共に生きている優しい街の人々の息吹が、きっとアナタにも伝わってくる筈です。
クジラ漁と日本人のかかわりは、縄文時代までさかのぼります。
様々な部位を、美味しく食べる為に長い歴史の中で研鑽を積んできた日本の文化を、今こそ見直してみませんか。
「美味しいものは、産地にあり」
その言葉通り、今までの認識とは違う「クジラ料理の真髄」に、和田浦で出会えると思います。
東京都からちょっとだけ離れた漁師町に、今もクジラと共に生きている温かい人と場所があるのです。
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(2024/12/14更新)
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