写真:麻生 のりこ
地図を見る岐阜県のほぼ中央に位置する郡上市は、清流・長良川が市域を南北に貫くように流れています。
「郡上八幡」と呼ばれているのは、長良川最大の支流・吉田川と、さらにその支流・小駄良川とに挟まれているエリア。行政上は「郡上市八幡町」ですが、全国各地にある他の八幡町と区別する意味もあり、多くの場所ではこう呼んでいます。
1936年に建てられた「郡上八幡旧庁舎記念館」は、その名から連想されるように元は郡上郡八幡町役場でした。1998年に登録有形文化財となり、その翌年に観光案内所として生まれ変わりました。
建物は木造2階建てで非対称型。玄関ポーチからは重厚さを感じられるでしょう。
かつて町政執務関係に使われていた館内1階には観光案内カウンターと売店、軽食コーナーの「旧庁舎食堂」および無料休憩所が、議会関係に使われた2階には大会議室と会議室が設けられています。
写真:麻生 のりこ
地図を見るこちらは地元食材を活かした料理や各種ドリンクが好評な1階の旧庁舎食堂です。
食事メニューは、郡上地方の郷土料理「鶏ちゃん」を手頃な価格で味わえる「郡上の鶏ちゃん定食」や、土産物としても人気の高い明方ハムがメインの「郡上ハムステーキ定食」など。郡上の味をお楽しみください。
<基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町島谷520-1
電話番号:0575-67-1819
アクセス:
東海北陸自動車道「郡上八幡」I.Cから約5分
長良川鉄道「郡上八幡」駅下車後、徒歩約20分、またはまめバス(循環バス)で20分
岐阜バス高速八幡線「城下町プラザ」下車後、徒歩約5分
写真:麻生 のりこ
地図を見る郡上八幡旧庁舎記念館のすぐそばには、2階建てで白い外観の旧林療院「郡上八幡樂藝館」が。
本館は明治時代後期の1904年に建てられ、その後ろ側には大正時代に建てられたレントゲン棟、そして本館横には江戸末期に建てられた看護婦棟が並んでいます。看護婦棟は足軽長屋を改造したものなんですよ。
1998年に国の登録有形文化財となり、現在では林療院時代の面影を残しつつ、展示室や民俗資料室、さらに郡上八幡の文化や交流、情報発信などに活用されています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る一見すると石造りに見えますが、実は木造建造物。石造りに見えるよう、漆喰とモルタルとで工夫して仕上げています。
立体的な窓枠や上部のペディメントは、漆喰を盛り上げることにより洋風に。上げ下げ窓に嵌め込まれたガラス窓の窓枠は、大きさに変化がつけられていています。
<基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町島谷789-1
電話番号:0575-66-1011
アクセス:
東海北陸自動車道「郡上八幡」I.Cから約5分
長良川鉄道「郡上八幡」駅下車後、徒歩約20分、またはまめバス(循環バス)で20分
岐阜バス高速八幡線「城下町プラザ」下車後、徒歩約5分
写真:麻生 のりこ
地図を見る1920年に建てられた郡上税務署庁舎を改修したのが「郡上八幡博覧館」です。郡上八幡城の麓近くにあり、薄茶色を基調とした外観はほぼ竣工当時のもの。角ばった形からは税務署らしい威圧感が漂いますね。
館内では日本三大民踊のひとつに数えられる「郡上おどり」の実演を見られるのが特徴です。
郡上おどりとは毎年7月中旬から9月上旬までの間、延べ30夜以上開催される盆踊り。なかでも8月13から16日の4日間は、徹夜で踊る盂蘭盆会となります。
十種十曲あり、すべての踊りが国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る展示コーナーは水・歴史・技に分けられ、パネル紹介だけではなく、郡上八幡で生まれたシルクスクリーン印刷や、全国的に有名な食品サンプルなど展示物も豊富。
写真:麻生 のりこ
地図を見る郡上おどりの実演を見たい方は、郡上おどりコーナーへどうぞ。開催は1日5回。踊りに精通したスタッフが浴衣姿で登場し、下駄の音高く数種類のおどりを披露してくれます。実演時間以外は、すべての踊りが映像で流れます。
お土産品は出口付近のお土産処で。明方ハムや桜間見屋の肉桂玉、郡上八幡天然水サイダーや郡上本染のコースターなど、郡上地方の特産品などが並んでいます。
<基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町殿町50
電話番号:0575-65-3215
アクセス:
東海北陸自動車道「郡上八幡」I.Cから約10分
長良川鉄道「郡上八幡」駅下車徒歩25分、またはまめバス(循環バス)で20分
岐阜バス高速八幡線「城下町プラザ」下車後、徒歩約4分
かつて郡上八幡城の城下町として栄えた郡上八幡は、「美しい日本の歴史的風土100選」のひとつ。
これら3館周辺のエリア内には、実に1,200軒以上の町家が現存しています。湧水や水路を見たり柳町や職人町など古い町並みを歩いたりと、楽しみ方も多様です。
その古い町並みに溶け込んでいる明治・大正・そして戦前に建てられた西洋館。和と洋が融合した町を散策してみませんか?
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:岐阜県
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(2024/3/19更新)
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