スイスの高級リゾート地「サンモリッツ」のお薦め観光スポット

スイスの高級リゾート地「サンモリッツ」のお薦め観光スポット

更新日:2019/10/12 12:23

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
スイス北東部に広がるエンガディン地方は穏やかな高い山並みと深い谷、美しく輝く湖、そして点在する素朴な村の魅力が溢れています。

そのエンガディンでスイス有数の観光地として人気のあるのがサンモリッツ。イン川沿いにあり冬はスキーなどのウィンタースポーツ、夏はハイキングや湖でのウォータースポーツなどを楽しむ起点となる高級リゾート地です。洗練された町並みと周りを取り囲む自然美満載の見所をご紹介します。

サンモリッツは輝く湖畔の高級リゾート地

サンモリッツは輝く湖畔の高級リゾート地

写真:Hiroko Oji

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スイス最大のグラウビュンデン州にあるエンガディン地方は、マッターホルンやアイガーといった厳ついイメージとはちがって、穏やかな高い山並みと輝く湖や雄大な氷河の風景を楽しめる地方です。

中でもサンモリッツは世界最古のスキーリゾート地として、夏にはハイキングや湖でのウォータースポーツを楽しむ人々の拠点となる人気の町です。高級ホテルに一流ブランド店が建ち並ぶ華やかな町並みと同時に、町の中から一望できるサンモリッツ湖や周りをとり囲む山並みの美しさにうっとりするばかりです。

サンモリッツは輝く湖畔の高級リゾート地

写真:Hiroko Oji

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観光客でにぎわう町並みとは打って変わって、朝夕の人影の途絶えた湖畔は同じ町とは思えないほど穏やかで研ぎ澄まされた空気が優しく包み込んでくれます。

サンモリッツは輝く湖畔の高級リゾート地

写真:Hiroko Oji

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賑やかな町の大通り沿いには、老舗の高級ホテルが建ち並びます。

高級リゾート地だけあってお値段も高め。お城のような外観のホテルはエンガディン・アルプスとサンモリッツ湖の景色を一望する豪華なバドラッツ・パレス・ホテル、古い歴史を持つクルム・ホテル、眺めの素晴らしいカールトン・ホテルなどはもちろん5つ星。4つ星・3つ星のホテルも建ち並び、ホテル探しも楽しみの一つとなります。

先ずはピッツ・ネイルからの絶景を!

先ずはピッツ・ネイルからの絶景を!

写真:Hiroko Oji

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サンモリッツの町中心部からケーブルカーとロープウェイを乗り継けば30分ほどで行けるのがピッツ・ネイルの展望台。

学校広場に面した学校の建物の裏にケーブルカー乗り場があります。途中のチャンタレラ駅でケーブルカーを乗り継ぎコルヴィリア駅で大型ロープウェイに乗り換えて標高3030メートルの頂上駅まで30分足らずで行けちゃう展望台です。

先ずはピッツ・ネイルからの絶景を!

写真:Hiroko Oji

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頂上駅のすぐ横の岩山からシュタインボックの銅像がエンガディンの谷と山並みを見下ろしています。

先ずはピッツ・ネイルからの絶景を!

写真:Hiroko Oji

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シュタインボック像の背後にはさらに高い岩山がそびえています。数分で鉄塔のあるほんとの頂上まで行くことができます。塔の足元から見渡すエンガディンの谷と山並みが一望の下です。

アルプス画家のセガンティーニ美術館

アルプス画家のセガンティーニ美術館

写真:Hiroko Oji

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このエンガディン地方をこよなく愛し、エンガディンの風景を描き続けたアルプス画家ジョヴァンニ・セガンティーニの美術館がドルフ地区のポスタ・ヴェリア広場から10分ほど歩いた所に建っています。

セガンティーニ没後100年を記念して改装されたのが写真の石造りの美術館。緑に囲まれたドルフ地区とバート地区の中間あたりにひっそりと佇んでおり、湖からもその姿を見ることができます。

アルプス画家のセガンティーニ美術館

写真:Hiroko Oji

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「アルプスを描かせたら彼の右に出る者はいない」と言われたジョヴァンニ・セガンティーニは、イタリア人でありながらスイスを代表する画家として知られています。

セガンティーニは北イタリアの小さな村で生まれミラノで才能を伸ばし、やがてエンガディンの村々に移り住みました。最後はソーリオ村に住んでいた時にアルプスの風景を描いていたシャーフベルグの山小屋で息を引き取りました。その時に制作中だった未完の遺作である運命3部作「生・自然・死」がこの美術館1階のギャラリーで見ることができます。

また、アルプスの厳しい自然の中で息づく人々の暮らしなどが描かれた作品23点が展示されています。ただし館内は撮影禁止なのでしっかり目に焼き付けてきてくださいね。

アルプス画家のセガンティーニ美術館

写真:Hiroko Oji

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建物自体と館内の作品も見事ですが、建物前から湖と周りの山並みを見下ろす眺めも素晴らしいですのでここで一休みなさってくださいね。

<セガンティーニ美術館の基本情報>
住所:Via Somplaz 30, 7500 St. Moritz
電話番号:+41-81-833-44-54
アクセス:ドルフ地区のポスタ・ヴェリア広場から徒歩約10分

見応えあり!エンガディン博物館

見応えあり!エンガディン博物館

写真:Hiroko Oji

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セガンティーニ美術館のある通りから一筋湖側の通りへ下りた通り沿いにあるのがエンガディン博物館。典型的なエンガディンスタイルの石造りの建物に入っています。

寒さを防ぎ日光を採り入れやすくするために外に向かって広がる窓は、一部だけ出窓になっていたり美しい鉄細工の格子がはめられたりしています。また窓周りや壁面にはこの地方独特のスグラフィッティという装飾が施されています。出入り口となる玄関にもスグラフィッティで飾られており馬も通れる大きな扉は重厚感のある木製のものに木彫り彫刻が施されていて、この外観を見るだけでも一見の価値があります。

見応えあり!エンガディン博物館

写真:Hiroko Oji

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館内に入って受付を済ませると、ガイド用のタブレットを貸し出してくれ、画面にタッチしながら各部屋を見学する仕組みになっています。この博物館にはグラウビュンデン州やエンガディン地方の特色を色濃く残す家具や食器、農機具、武器、ロマンシュ語で書かれた手紙、楽器、伝統衣装、この地方に生息する動物たちの剥製などが展示されていて見応えたっぷりです。

受付の前には馬小屋や作業場だったスペースがあり、横には食堂が続きます。台所ではストーブから出る煙を上手く逃がし、火事を防ぐ工夫も見られます。

見応えあり!エンガディン博物館

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展示されているものばかりでなく建物自体の内装も素晴らしい。壁面や柱・天井に美しい木彫り彫刻があって、その美しさに思わず見惚れてしまいます。

<エンガディン博物館の基本情報>
住所:Via dal Bagn 39,7500 St.Moritz
電話番号:+41-81-833-43-33

サンモリッツから日帰りで楽しもう!エンガディンの絶景

サンモリッツから日帰りで楽しもう!エンガディンの絶景

写真:Hiroko Oji

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サンモリッツからは日帰りで楽しめる観光スポットがたくさんあります。

その一つがベルニナ急行路線!氷河急行やゴールデンパスラインと共にスイスを代表する3大急行の一つで、サンモリッツとイタリアのティラノを2時間ほどで結び世界遺産にも登録されています。雄大なアルプスの山並みと氷河や湖の絶景が連続する路線で、途中下車して氷河を間近に見られるディアヴォレッツァ展望台、ラーゴ・ビアンコ沿いにあるハイキングコース、パリュー氷河と湖を一望するアルプ・グリュム駅、360度回転して高度差をクリアするオープンループのあるブルージオや美しいポスキアーヴォ湖など訪れる楽しみが満載です。

サンモリッツから日帰りで楽しもう!エンガディンの絶景

写真:Hiroko Oji

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また一日かけてハイキングと眺望を楽しむなら、セガンティーニが息を引き取ったという山上のセガンティーニヒュッテがお勧め。

バスもしくは列車で10分ほどのところにあるプント・ムラーユからケーブルカーに乗って山上のムオタス・ムラーユの展望台へ。展望台からエンガディンの谷を一望した後、ハイキングでセガンティーニヒュッテまで行きますとさらに素晴らしい眺めが待っています。山小屋でランチタイムを過ごしポントレジーナまでハイキングとリフトで下山しサンモリッツへ帰ってくることができます。

サンモリッツから日帰りで楽しもう!エンガディンの絶景

写真:Hiroko Oji

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サンモリッツのあるエンガディンには魅力ある村が点在しています。中でもイタリアに近いソーリオ村は18世紀の姿をそのまま今に伝えている物静かな村。セガンティーニの3部作の一つ「生」のモデルとなった村で、緑あふれる中に石葺きの屋根を持つ家が寄り添っています。何世紀にもわたって使われてきた穀物小屋や水場、窓辺を可愛いお花が彩る石造りの家屋、色とりどりのお花や野菜を育てる畑のある広い庭など心癒される風景が広がります。

ソーリオ村まではポストバスを乗り継いでも訪れられますが、途中からハイキングでアクセスするのも素晴らしい自然美を堪能できてお薦めです。

連泊すればお得な特典も!

見所がぎっしり詰まった大自然の宝庫サンモリッツ!この町や周辺の村に2泊以上宿泊すれば、エンガディン・カードというゲストカードを作ってくれます。このカードを利用すればエンガディン地方の列車やポストバス、ケーブルカーやロープウェイなどに無料で乗ることができますので、ぜひご利用くださいね。特にスイスパスが通用しないロープウェイなどは観光客にとってはかなり高額なものですので、お財布に優しいシステムとなっています。

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2008/07/26−2019/07/18 訪問

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