美しい紅葉のリフレクションに、多くの人がカメラを構える。ここは「環境芸術の森」にある「風遊山荘」の一角。窓辺にある漆ぬりのテーブルが、見事に紅葉を映しこみ、まるで鏡張りのようです。紅葉の見ごろは、例年11月中旬です。
山荘のそばには、これもまた鏡張りのような池があり、多くの紅葉が池を取り囲んでいます。「森」とはいえ、敷地の一部、特に山荘付近は「庭園」といった方がふさわしいかもしれません。この「環境芸術の森」を手掛けたのは、造園業を営み、環境芸術家でもある鶴田正明氏です。
1980年、次男が原因不明の病でこの世を去ったのをきっかけに、鶴田正明氏は「人間が壊してしまった自然を蘇らせることが必要」と考え始めました。この地を見込んで山野を購入、1982年にもみじの山つくりに着手しました。
現在では約30haの敷地に、1万本以上のもみじを植え、一般の人にも開放しています。「人が手を加える事で、森の美しさを守りたい」との意味合いから、「環境芸術」というネーミングになっています。
写真:咲田 みつる
地図を見る山荘自体も、産業廃棄物を利用して造られており、環境へのこだわりが感じられます。鶴田氏が環境保全に貢献したことを表彰する感謝状なども多く掲示されています。
写真:咲田 みつる
地図を見る風遊山荘では、窓辺に一番近いテーブルが、撮影の特等席です。多くの人が記念撮影を希望する為、譲り合って撮影できるよう、スタッフの方が誘導してくださいます。時には順番待ちも必要ですが、窓際以外にも、休憩スペースがあるので、一息つきながら待つのも良いでしょう。
山荘内部は、数々の美しい調度品が展示されています。テーブルのリフレクションと相まって、記念撮影には絶好のロケーションです。
写真:咲田 みつる
地図を見る「風遊山荘」は、春と秋の「特別観覧期間」のみ、解放されています。
特別観覧期間以外でも、写真撮影の5〜10分であれば、スタッフの方に声をかけることで山荘に入れていただけます。(不在の場合もありますので、事前連絡が無難です)
写真:咲田 みつる
地図を見る山荘のリフレクションが一番の人気スポットではありますが、本来は森がメイン。撮影を楽しんだ後は、外に出て、散策しましょう。町から遠く離れたこの地の空気は格別です。加えて、紅葉の天井が訪問者をもてなしてくれます。
散策には15分のショートコースと、30分のロングコースがあります。
15分のショートコースは、比較的なだらか。池の周りや木橋を渡るなどして、せせらぎと紅葉を堪能するコースです。
30分のロングコースは、急坂を含みますが、もみじのトンネルが見事です。樹齢1000年以上と言われる「大もみじ」もこのロングコースに含まれていますので、ぜひ足を延ばしたいものです。
住所:佐賀県唐津市厳木(きゅうらぎ)町平之667
電話番号:0955-63-2433
アクセス:西九州自動車道「多久インター」より車で20分
開場時間:午前9時〜午後4時
入場料:大人・高校生 700円、小・中学生 300円、幼児無料
風遊山荘の特別観覧期間:
春 4月中旬〜6月中旬(予定)
秋 11月1日〜11月30日(予定)
※特別観覧期間以外の山荘見学は要予約
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
咲田 みつる
松山市出身。10代〜20代は父の転勤や自身の進学・就職で引っ越しをたくさん経験しました。得意分野は「関東甲信越の花と絶景」&「ハイキングコースの紹介」。【花と絶景】花の見頃に対しての執着心が強く、友人…
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(2025/1/17更新)
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