南イタリアの人気観光地!プーリア州にある世界遺産の町「アルベロベッロ」。ここから車で25分の隣町ノーチ(Noci)に今回ご紹介する邸宅レストラン「トッレ・アボンダンザ」があります。プーリア州独特の言葉で農園主の屋敷を意味する“マッセリア”というタイプの建物です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る「トッレ・アボンダンザ」はオーナーであるトニアさんが代々所有する農園の屋敷を改装して2005年にオープンしたお店です。この農園の広さはなんと!70ヘクタール、東京ドーム約15個分に相当します。ここで作られるのは季節の野菜はもちろんオリーブオイル、ワイン、ハーブの食後酒、フルーツジャムなど。これらはレストランのお客様へ提供されるほか町の提携店で販売されます。
緑に囲まれたロケーションで平和に穏やかな時間を過ごす。「トッレ・アボンダンザ」は大都会にはない田舎ならではの旅の醍醐味が味わえる場所です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るレストランは建物の1階。館内はプーリアらしく白を基調とした広々とした空間で、全部で4つの広間に分かれます。インテリアはカントリーのなかに上品さが見てとれるもの。トニアさんのセンスの良さが光っています。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る館内に飾られた陶器は、州内では有名な陶器の産地グロッタリエ製。豊穣や幸運を運ぶと信じられているつぼみの形をしたラッキーアイテム“プーモ”(写真)もあります。このほかに、イタリアでは欠かせないクリスマス飾りの”プレゼーペ”も。インテリアひとつからでも、この土地の文化をのぞき見ることができます。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るそして、館内で目を引く馬に関係する写真の数々。実は、トニアさんの一族は農園のほかに代々馬を育てています。“ムルジェーゼ”とよばれるイタリア首相を護る憲兵隊が乗る一流の馬種です。昔からコンクールで入賞する馬を続々と輩出する名門一族なのです。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る敷地内には馬のほかに乳牛もいます。食事の前後に散歩して馬小屋や牛舎をのぞいてみてください。係りの人がいればエサやりの場面を見学したり、馬をなでることができます。日常では体験できない動物や自然と結ばれるひととき。思う存分、癒されてください!
食事は庭でのアペリティーヴォからスタートします。敷地内のオリーブの樹からとれたオリーブの実、郷土の小麦でできたフォカッチャや固焼きパンをつかったブルスケッタ(写真)など。青空の下、ドリンク片手に料理をつまみながら、まずはおしゃべりを楽しんでください。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るアペリティーヴォの後は着席して本格的な食事のスタートです!まずは温菜から。ズッキーニの花のリコッタチーズ詰めとナスとズッキーニのスフォルマート(写真)、プーリアの秋の味覚“カルドンチェッリキノコ”のオーブン焼き。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る続いては冷菜です。モッツァレラチーズとサラミの盛合せ(写真)、タコとジャガイモの和え物、野菜ジャムが添えられた熟成チーズの盛合せ。どれも素朴な味わいですが昔から農業や酪農で栄えてきたプーリア州の味覚です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るパスタ料理にも郷土の素材が活かされています。ひと皿目のパスタは、名産品の黒ヒヨコ豆をピューレにして皿に敷き、上からカニとアンコウ入りのトマトソースをかけたトゥベットーニ(パスタの名)。大地の味+海の幸というユニークな組合せは、おかわりしたくなるほど絶品です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るふた皿目のパスタは、リコッタチーズを詰めたラビオリに季節の野菜ソースがかけられたもの。新鮮なフレッシュチーズが手に入るプーリア州だからこそのチーズと野菜のハーモニー。これも文句なしの美味しさです!
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るメインディッシュは、郷土の赤土で作られた素焼きの壷“テラコッタ”で牛肉と野生チコリ、ドライトマトを煮込んだ“ピニャータ”という郷土料理です。一般的には羊肉で作られますが、ここでは牛肉バージョンで提供しています。口に入れた瞬間にホロホロと溶ける肉の食感、そして、ジューシーな旨みがたまりません!
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るメインディッシュの後は、フルーツの盛合せが登場。農園内で栽培される果物をメインに季節の味がそろった贅沢な一品です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る最後は、自家製ケーキと食後酒。これだけたくさん食べてもデザートは別腹!イタリアのおばあちゃんが作るような懐かしい味わいがほっとさせてくれます。
ご紹介した料理のすべては、シェフであるジョヴァンニさんがメニューの作成から調理までを担当。アレルギー食材に対しても事前に相談すれば対応してくれるので安心です。
住所:Zona E n 49,Strada Provinciale 211 per Massafra,70015 Noci
電話番号:+39-338-4834-318
営業時間:ランチ/13:00〜15:00、ディナー/20:00〜22:00
定休日:なし
アクセス:アルベロベッロから車で25分
※ランチ・ディナーともに要予約です。日本からの予約は公式HP(ページ下の関連MEMO参照)からメールで可能。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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