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長良川鉄道の美濃市駅から徒歩15分、江戸時代から明治初期にかけての家々が残る有名なうだつの上がる町並み…重要伝統的建造物群保存地区にも選定されているこの通りに「NIPPONIA美濃 商家町」はあります。
和紙の原料問屋を営んでいた「松久才治郎」が、大切な客人をもてなす別邸として建設したと言われる建物を改装した宿は、主屋と蔵、合わせて6室。それぞれ設備や趣は違いますが、どの部屋にも、茶道を愛したご主人のこだわりが上品なおもてなしとして再現されています。
施設内の小路は、後ろの山も借景となって人気の撮影スポット。時間帯によって印象が違って見えますが、灯りがともり始めるちょっとせつない感じの夕暮れ時が一番のおすすめ。
写真:凜風 杏花
地図を見るいろんなタイプの部屋の中で「銀行員が常駐していた金庫蔵」と聞くと気になりませんか。どんな蔵?どんな部屋?果たして埋蔵金は?などと妄想を抱きつつチェックイン。
「金剛」と名付けられた蔵の中には三つの部屋があり、手前の和室から奥の居間に続く扉は、一度閉めてしまうともう開けることができないのでは…と思うような頑丈な二重扉。銀行員が常駐するほどの豪商って想像もつきませんよね。
写真:凜風 杏花
地図を見るまるで“金運の間”といった居間の部分は、金庫として締め切っていたので、柱や壁なども新築のような新しさのままの保存状態だったとか。広々とした空間に、ソファ、ダイニングテーブル、ライティングテーブルなどがあり、定員いっぱいの5人で泊まったとしても、思い思いの場所でゆっくりくつろげます。
二階にはベッドルーム。これ以外に一階の廊下に沿って広いお風呂とお手洗い…もう蔵というよりまったくの一軒家です。
ところで、ベッドの敷きシーツと枕カバーが和紙と聞いて驚き、ほかにもないか探してみると…ハンドタオルや飾られているオブジェも和紙製品、洗面台の石鹸は紙石鹸で、雨の日の外出用にと用意されている通路の傘も岐阜特産の和傘でした。恐るべし、和紙の里!
写真:凜風 杏花
地図を見る宿泊には素泊と朝食付きのプランがあり、主に地元食材を使った野菜たっぷりの朝食は、土鍋のごはんとともに部屋まで運ばれてきます。好きな場所を選んでゆっくり頂きましょう。季節によっては、窓を開いて美濃の風を感じてみてはいかがでしょうか。
写真:凜風 杏花
地図を見るこの家の主だった松久才治郎はお茶をこよなく愛し、敷地内には本茶室、寄付(よりつき)、稽古用の茶室まで設けられています。継ぎ目のない廊下板や波打つ無双窓など、高級ながらも目立ち過ぎない装飾には、そういったお茶の心が生きているのかもしれませんね。
写真:凜風 杏花
地図を見る部屋によっては、建設当時の瓶を使った露天風呂があったり、紙の原料となる楮(コウゾ)の幼木が植えられていたり。ちょっとした空間のさりげなさも素敵です。
写真:凜風 杏花
地図を見るワインの世界を楽しむように、和紙の世界を楽しんでほしいとの思いから名付けられた「Washi-nary」。NIPPONIA美濃 商家町の敷地内にあり、ここでは専門知識を備えた和紙ソムリエがお出迎え。
また、美濃和紙だけでなく、日本各地から集めた200種類以上の和紙を直接体験できたり、クリエイターのアイデアを実際の形にするお手伝いを和紙ソムリエがしてくれます。
写真:凜風 杏花
地図を見る"和紙は1000年″と言われるほど丈夫なため、文化財の修復やアート作品などに使用されますが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の表彰状にも美濃手すき和紙が使われることが決まったそうです。すごい!
写真:凜風 杏花
地図を見るNIPPONIA美濃 商家町では、どの部屋にも雰囲気に合わせた紙のアートがさりげなく置かれています。その中には長良川で漉いたという大作や、美濃和紙を作る工程で使う木槌の模様を生かしたものなども。
子供が折った一枚の折り紙でさえ、外国の方にはひどく驚かれるそうですが、和紙から広がるアートの世界にはもっと深い技術や意味がたくさん隠れていそうです。
ここでは鍵の受け渡し以外は自由な時間。あえてテレビやラジオなどは置かず、ゆったりと過ごせるように配慮されています。和紙と町屋に包まれ、宿の前はうだつの上がる町並みという、最高のロケーションの宿をぜひ一度訪ねてみてください。
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:岐阜県
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