写真:浅井 みら野
地図を見るドイツ・マンハイムからチェコ・プラハまで、ドイツ国内を東西に横断するよう結ばれた古城街道。ロマンチック街道と同様に人気なドイツ観光街道のひとつです。シュヴェツィンゲンはその古城街道に位置し、すぐ近くには街道の起点となるマンハイム、城砦が有名なハイデルベルグがあります。
町の中心には伯爵のために建てられた夏の離宮・シュヴェツィンゲン宮殿があり、宮殿内のロココ式劇場は現在も夏の音楽祭で活用中。庭園では四季折々の草花が丁寧に育てられ、一年を通じて観光客や地元の人たちの憩いの場として人気です。
写真:浅井 みら野
地図を見るシュヴェツィンゲン宮殿の入り口前には広場があり、冬にはクリスマスマーケットも開催。この一等地に堂々とお店を構えているのが、シュヴェツィンゲン醸造所です。正式名は「シュヴェツィンゲン ブラウハウス ツム リッター(Schwetzingen Brauhaus zum Ritter)」。ブラウハウスはドイツ語で醸造所を意味します。
オープンテラス席も完備。新緑が眩しい初夏から紅葉が色づき始める季節までの限られた期間中は、多くのドイツ人が太陽を存分に浴びようと屋外でおしゃべりと料理を楽しみます。
写真:浅井 みら野
地図を見る開放的なテラス席も魅力ですが、ドイツらしい木材の家具、それにシンプルな色合いに装飾された屋内もおすすめ。カウンター席の奥には、ビールの材料で使われるホップがドライフラワーのように吊るされ、醸造所ならではのインテリアに変身です。
写真:浅井 みら野
地図を見る店内中央では、耳をすませばコポコポと音が聞こえてきそうな醸造タンクが存在感を放っています。1516年に定められたビール造りの伝統を今も継続中。シンプルな素材にこだわり、ビールに含まれるのは麦芽、ホップ、酵母、水のみ。ここに変わることなく受け継がれてきた秘伝のレシピが加わります。
写真:浅井 みら野
地図を見る常時クラフトビールは約4種類から注文可能。“ブロンダー・リッター(Blonder Ritter)”はホップの苦味が程よく調合された軽めのビール。最初の一杯にぴったりです。
“ヴァイサー・リッター(Weisser Ritter)”は、“ヴァイス”が白を示す通り、色が明るく白味を帯びたビールのこと。味にキレがあり、苦味が押さえられています。
写真:浅井 みら野
地図を見る“シュヴァルツァー・リッター(Schwarzer Ritter)”は、黒ビールのこと。黒ビール独特のまろやかさが後味に残る、香ばしいビールです。
他にもビールとジンジャーエールを混ぜるシャンディガフのように、ビールにレモネードを混ぜた“ラドラー(Radler)”や、ザクロ果汁をビールに混ぜたカクテル“グラナァトアフェル・ヴァイツェン(Granatapfelweizen)”なども。
写真:浅井 みら野
地図を見るグラスの大きさは、大きいもので0.5リットル、小さいサイズでも0.3リットルと飲みごたえバッチリ。大勢で訪れたなら、ブロンダー・リッターが5リットル入った専用バレル(樽)を注文する絶好の機会。まさに浴びるほど飲めて、ドイツの思い出に残ること間違いなしです。
伯爵がシュヴェツィンゲンに滞在していたのは穏やかな夏季のみですが、「シュヴェツィンゲン醸造所」は一年を通じて地元の人たちと観光客が訪れ、昔から変わらないビールを飲みながらリラックスした時を過ごします。ぜひ訪れた際は、お洒落な空間と自慢のビールで芳醇な時間と味の両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:Schlossplatz 1,68723 Schwetzingen
電話番号:+49-6202-924950
営業時間:月曜 11:30〜23:00、火曜〜土曜 11:30〜24:00、日曜 11:30〜23:00
定休日:年中無休
アクセス:シュヴェツィンゲン鉄道駅より徒歩約5分、シュヴェツィンゲン宮殿より徒歩約1分
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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