山口県周南市の臨海部は、石油化学や鉄鋼、セメントなどの様々な工場群が集まり、全国有数のコンビナート群が広がっています。
山陽新幹線に乗って徳山駅の前後を通ると、窓の外に工場地帯が延々と続くのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?そう、それが周南コンビナートで今回の周南工場夜景の舞台となる場所なのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る周南工場夜景は、かつては川崎、四日市、北九州、室蘭と並び全国5大工場夜景とも呼ばれ、幻想的な夜景を見て楽しむ工場夜景鑑賞の聖地のひとつとして多くの人々を魅了しています。(現在では「日本11大工場夜景都市」のひとつとされています)
この周南工場夜景観賞の魅力は、アクセスが便利で観光手段もたくさんあること。徳山駅から徒歩圏内にいくつもの鑑賞スポットがあるほか、プライベートでも利用できる夜景クルーズや夜景タクシーがあるので、車がなくても十分に楽しむことができます。
写真:風祭 哲哉
地図を見るまずは徳山駅から徒歩で行ける夜景スポットをご案内しましょう。
ひとつめは、徳山駅の新幹線口を出てフェリー乗り場の手前を右(北)の方向に進み、徳山港に突き出た「徳山港町」の一画。
徳山駅から10分ほど歩くと、その突きあたりから対岸に3本の煙突と工場群が見えてきます。西北西の方角を見る形になりますので、晴れた日であれば夕暮れ時がおすすめです。
徳山駅から徒歩で行ける鑑賞スポットの2つ目は、徳山港町から約25分のところにある「徳山海上保安部前」。「那智町」の名前で紹介されることもあるビュースポットです。
その名の通り、徳山海上保安部の手前から丸いタマネギのようなユニークな形をしたタンクが並ぶ化学工場を望み、個性的な工場夜景が見られるスポットとして人気です。
海上保安部前から徒歩約15分、3つ目のスポットは、ここからの眺めが「日本夜景遺産」にも認定されている「晴海親水公園」。
市民の憩いの場となっている南国風の公園の対岸に迫力あるコンビナート群が広がり、特に水辺に写る工場のライトが素晴らしい場所で、周南工場夜景を代表する鑑賞スポットです。
ここから徳山駅に戻ると徒歩10分強。以上、徒歩でめぐる3つのスポットの所要時間は2時間程度です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る周南工場夜景を代表するもうひとつのスポットは「周南大橋」からの夜景ですが、ここは徳山駅から離れているため、徒歩で行くのは困難です。公共交通機関を利用するのであればJR福川駅から徒歩(片道約25分)もしくは路線バス利用となりますが、後述するタクシー観光プランなどを利用するのもいいかもしれません。
写真:風祭 哲哉
地図を見る「周南大橋」は2008年に完成し、海面からの高さ27m、長さ約1kmで山口県で三番目に長い橋。
橋の上からは、単一工場としては日本最大級の敷地を持つ東ソー新南陽事業所の工場群の夜景を眺めることができる絶好のビュースポットですが、橋上での駐停車は禁止となっていますので、徒歩で橋を渡る必要があります。
この周南大橋からの工場夜景の特徴は、地上約30mの高さから周南コンビナートがパノラマで一望できること。その美しさは周南工場夜景スポットの中でも、1〜2を争うと言われています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る周南工場夜景観賞の特徴はクルーズやタクシープランなど、少人数でもさまざまな角度から工場夜景が楽しめるツアーが展開されていること。
「周南工場夜景クルージング」は2名から出航するプライベートプランもあり、気軽に利用できるのが魅力。徳山港から周南コンビナート一帯を巡る所要90分のコースとサンセットがプラスされた2時間のコースがあります。
「周南工場夜景観光タクシー」は、夜景観賞士のドライバーが周南工場夜景の知られざるスポットを案内するプライベートツアー。こちらも2名以上からで60分、90分、120分の3コースがあります。
<周南工場夜景クルージング/観光タクシーの基本情報>
問い合わせ先:(一財)周南観光コンベンション協会
電話番号:0834-33-8424
営業時間:9:00〜17:30(年中無休 ※年末年始を除く)
写真:風祭 哲哉
地図を見る徳山駅の新幹線口から徒歩約2分、徳山港やコンビナート群を望むロケーションにある「ホテルサンルート徳山」。
ここには全国で唯一の宿泊プラン「工場夜景プレミアム宿泊プラン」があります。
写真:風祭 哲哉
地図を見る工場夜景プレミアム宿泊プランの客室はラージツインルームとスイートルームの2つのタイプがあり、西側の窓からは周南市湾岸部の工場夜景が存分に満喫できます。
このプランは夜景評論家の丸々もとお氏により監修され、フロアスタンドや間接照明などの照明環境にも工夫がされ、ベストな状態で夜景観賞が楽しめるようになっています。
また、このプランは部屋からの眺望だけでなく、丸々もとお氏が監修した工場夜景の楽しみ方の解説シートやオリジナルの夜景グッズの特典も付いています。
「夜景観賞の処方箋」は客室での夜景の楽しみ方、「周南コンビナート解説シート」は周南工場夜景の主なみどころが紹介されたもので、夜景グッズはオリジナルの「癒しの満月ライト」と「夜景入浴剤」。特に「癒しの満月ライト」は点灯すると満月が映し出されるミニプロジェクターで、部屋を暗くすれば「満月と工場夜景の競演」が楽しめるようになっています。
これらの特典を利用すればロマンティックな夜になること間違いなしですので、カップルに絶賛おすすめです。もちろん男性の2名利用も禁止ではありませんが…。
周南工場夜景の魅力は便利で多様な楽しみ方ができること。
徳山駅から徒歩で行くもよし、クルーズやタクシーを使うもよし、そして〆は日本唯一の「プレミアム夜景宿泊プラン」。
某人気グルメレポーターではありませんが「周南は工場夜景のデパートや〜」と言いたくなるほどおすすめですよ!
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/9更新)
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