琉球国王も通った古の宿道!沖縄県浦添市に残る3つの石畳道

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琉球国王も通った古の宿道!沖縄県浦添市に残る3つの石畳道

琉球国王も通った古の宿道!沖縄県浦添市に残る3つの石畳道

更新日:2019/10/09 15:43

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター
沖縄県那覇市の北隣に位置する浦添(うらそえ)市には、琉球王国の王城であった首里城の前身にあたる浦添城が存在します。

首里城への遷都によって浦添城は一時期荒廃しましたが、見通しの良い浦添城は極めて重要な拠点であり、宿道(すくみち)と呼ばれる街道が整備されました。

浦添城やその周囲には今もなお琉球王国時代に築かれた宿道の石畳道が3箇所に渡って残されており、国王も通った道筋を辿ることができるのです。
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浦添城に残る、尚寧王の命によって築かれた「中頭方西海道」

浦添城に残る、尚寧王の命によって築かれた「中頭方西海道」

写真:木村 岳人

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浦添城南側の比較的なだらかな斜面には石畳の登城路が続いているのですが、これは宿道のひとつである「中頭方西海道(なかがみほうせいかいどう)」の一部です。

中頭方西海道は首里を起点に浦添、北谷(ちゃたん)、読谷山(ゆんたんざ)を経由して国頭地方へと至る宿道で、かつては舗装がされておらず、雨が降るたびに道がぬかるんでしまい人々が往来するのにとても不便でした。そこで第二尚氏王統の第7代の国王である尚寧王(しょうねいおう)が1597年に道の改良を命じ、石畳によって整備されたのです。

現存する石畳道は2006年からの発掘調査によって確認された往時の石材を活かしつつ復元整備されたもので、浦添城の石垣と相まって歴史ある風情を醸しています。

浦添城に残る、尚寧王の命によって築かれた「中頭方西海道」

写真:木村 岳人

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石畳道を上り詰めた浦添城の入口には「浦添城の前の碑」が立っています。これは中頭方西海道の整備完成を記念して築かれたもので、石畳の整備に至った経緯や、道幅が9尺(約2.7m)に拡張されたことなどが刻まれています。なお、オリジナルの碑は太平洋戦争の沖縄戦によって破壊されてしまい、現在のものは1999年に復元されたものです。

<浦添城石畳道の基本情報>
住所:沖縄県浦添市仲間城原
電話番号:098-874-9345(浦添グスク・ようどれ館)
アクセス:「那覇バスターミナル」より琉球バス「56系統浦添線」で約35分、「浦添小学校前」バス停下車、徒歩約5分

「安波茶橋」の周囲に残る中頭方西海道の石畳道

「安波茶橋」の周囲に残る中頭方西海道の石畳道

写真:木村 岳人

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浦添城から500mほど西の地点で中頭方西海道は小湾川に差し掛かり、そこに架かる「安波茶(あはちゃ)橋」の前後に石畳道が残っています。住宅街の中にあるので入口が少々分かりづらいのですが、琉球伝統家屋風の東屋を目印にすると見つけやすいでしょう。

「安波茶橋」の周囲に残る中頭方西海道の石畳道

写真:木村 岳人

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階段を下りていくと突如として視界が開け、石畳道と二つの石橋が現れます。住宅地に囲まれた中において、緑豊かな自然環境と共に残っており、まるでそこだけ琉球王国時代の空間を切り取って保存したかのような、昔ながらの風景を目にすることができます。

琉球らしさあふれる曲線美の安波茶橋は必見!

琉球らしさあふれる曲線美の安波茶橋は必見!

写真:木村 岳人

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小湾川に架かる二つの橋はもとは木製でしたが、石畳が整備された際に石造で改築されたと考えられています。いずれも琉球石灰岩で築かれたアーチ橋で、そのうち北橋は18世紀から19世紀頃に改修された痕跡が確認されています。

琉球らしさあふれる曲線美の安波茶橋は必見!

写真:木村 岳人

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南橋は沖縄戦において大きく破壊されてしまいましたが、調査によって中央がラクダのコブのように盛り上がった構造であることが判明しており、元通りに復元されています。緩やかな曲線状のフォルムに亀の甲羅のような六角形の石畳が敷かれた、実に琉球らしい優美な石橋です。

<安波茶橋の基本情報>
住所:沖縄県浦添市経塚1丁目1-2
アクセス:浦添城から徒歩約10分

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国王が普天満宮へ参拝した「普天満参詣道」

国王が普天満宮へ参拝した「普天満参詣道」

写真:木村 岳人

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浦添城から500mほど北の地点には「当山の石畳道」が残っています。これは浦添城で中頭方西海道から分岐し、宜野湾(ぎのわん)の普天間宮へと至る「普天満参詣道」の一部です。1644年に普天間宮参詣が琉球国王の公事になったことで、その後の1671年に宿道兼参詣道として整備されました。

国王が普天満宮へ参拝した「普天満参詣道」

写真:木村 岳人

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牧港川に架かる当山橋を挟んだ約200mの坂道に、幅約3mの石畳が極めて良好な状態で残っています。その傾斜があまりに急なことから、かつては「馬ドゥーケーラシ(馬転ばし)」と呼ばれていました。

当山橋のたたずまいに癒されよう

当山橋のたたずまいに癒されよう

写真:木村 岳人

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安波茶橋の南橋と同様、当山橋もまた中央がせり上がった構造です。大正時代および昭和前期に改築の手が加わっていますが、伝統的な橋の外観を損なうことなく昔ながらの趣を残しています。

当山橋のたたずまいに癒されよう

写真:木村 岳人

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橋のたもとには東屋もありますので、散策に疲れたらベンチに腰を下ろし、川のせせらぎに耳を傾けつつ当山橋のたたずまいを楽しむのがオススメです。石畳道の周囲に残る豊かな自然と相まって、心身ともに癒されることでしょう。

<当山の石畳道の基本情報>
住所:沖縄県浦添市当山1丁目17-11
アクセス:浦添城から徒歩約10分

昔ながらの石畳道を歩いて琉球王国時代に思いを馳せよう

これら浦添城の周囲に残る石畳道は、琉球王国時代に整備された宿道がそのまま残る貴重な区間であることから、いずれも国の史跡に指定されています。これら情緒ある昔ながらの石畳道を歩き、琉球王国時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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