写真:さと しほ
地図を見る工業地帯として知られる福岡県北九州市は、誰もが知っている水まわり製品の有名企業「TOTO」の創立の地です。本社はJR小倉駅から車で10分ほどのところにあります。
本社敷地内にある白い宇宙船のような建物は「TOTOミュージアム」。水まわり製品のTOTOらしく「水滴」と「緑豊かな大地」をイメージしてつくられています。1階はショールーム、2階はミュージアムになっており、じっくり見学すると2時間近くかかるような見ごたえのある展示を無料で見学できます。
写真:さと しほ
地図を見る自宅や外出先など、みなさんの日常の中でTOTOの水まわり製品を使わない日はほとんどないのでは?
それなのに、TOTOミュージアムに入ってすぐの展示品が食器だということに、まず驚かされます。TOTOは1969年まで食器を製造していました。今となってはお目にかかれない貴重なTOTO製食器は必見です。
写真:さと しほ
地図を見る創立者が欧米の視察で洋式便器を目にし、「日本にも衛生的で快適な生活文化を普及させたい」という想いをもち、衛生陶器の製造に着手したのは1912年。日本にまだ下水道がほとんど普及していない時代です。
写真:さと しほ
地図を見る改良を重ね、最新式のトイレは1回3.8リットルという少量の水で流せるようになりました。20リットルもの水が必要だった数十年前の便器と比較すると、雲泥の差です。
一斉に並ぶ歴代の便器を比較すると、外見はさほど変わっていないように見受けられますが、便器の構造や水の流し方の変遷について学ぶと、こんな小さな便器をよくここまで改良したものだと、TOTOのモノづくりに対する姿勢に感動を覚えます。
写真:さと しほ
地図を見る昭和世代なら、ズラリと並ぶ歴代TOTO製品の中に、きっと見知ったものがあるはず。見知ったものを見つけたら、当時のことを懐かしく思い出すことでしょう。そういう意味でも、ここは必見のミュージアムです。
写真:さと しほ
地図を見る水栓金具も年々進化しています。レバーを左右に動かして水と湯を切り替える仕組みも学ぶことができます。ここでも懐かしい昔の蛇口が見つかりますよ!
写真:さと しほ
地図を見る1964年の東京オリンピック開催にあわせて開業したホテルニューオータニに納入された初代ユニットバスルームの実物は必見です。
写真:さと しほ
地図を見る霞が関ビルディングで使われていた初代ユニットトイレ「サニタリーユニット」は、配管システムが見える状態で展示されています。
写真:さと しほ
地図を見る迎賓館赤坂離宮で使われた大便器・ビデ・浴槽も展示されています。高級感漂うバスタブや、見えないように覆い隠された便器も珍しいですよね。
写真:さと しほ
地図を見るミュージアムの中で、目を引く展示を1つご紹介します。バイクのシート部分にドーンと設置されているのは、白い「ネオレスト」。TOTOの環境への取り組みをPRするために2011年に作った走るトイレ「トイレバイク ネオ」です。
このバイクは、家畜の排せつ物や生活用水を発酵させたエコな燃料「バイオガス」で走るというもの。満タンにすると約300キロ走るそうで、福岡〜東京までの約1400キロを1カ月かけて走り抜けたというから驚きです。ガソリンや電気に頼らず走れる時代がすぐそこにきているのかも!
写真:さと しほ
地図を見るミュージアム内では、商品構造の仕組みがわかる展示を除いて、大部分が写真撮影可能です。便器形の椅子もありますので、探してみてくださいね。昭和世代なら、懐かしい製品を見つけて懐かしく当時を思い出すことでしょう。社会科見学のつもりで、お出かけください!
住所:福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1
電話番号:093-951-2534
自由見学は予約不要(音声ガイドペンの無料貸出あり)
※「ガイド付き見学」「20名様以上で来館」「貸切バスで来館」の場合は事前予約が必要です(TOTOホームページから予約できます)。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/19更新)
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