写真:安藤 美紀
地図を見る1.明治の道を歩く
台湾の台中空港から直通バスに乗り、約1時間30分。標高3000m級の山が連なる台湾中央山脈の近くに、日本ではあまり馴染みがない温泉郷・谷關(グーグァン)温泉が見えてきます。
温泉街に来ると、至るところに明治温泉の文字が!なぜそう呼ばれているかというと、そのキッカケは日本にありました。この地で温泉が発見された100年ほど前、台湾は日本に統治されていました。そのとき、日本は明治時代。実際に、明治天皇も立ち寄り入浴されたこともあり、谷關温泉のことを別名、明治温泉と呼んできました。
写真:安藤 美紀
地図を見る2.謎の恐竜アートに浸る
「なんでこんなものが台湾にあるんだろう?」というものが多いグーグァン。面白いのは、先程の明治温泉だけではありません。
ホテル「谷關明治温泉大飯店」近くにあるのは、オブジェとして圧倒的な存在感を放つ、恐竜ヘッド。こちらは、3年ほど前に作られた石のアートで、恐竜の頭に花が咲いているという、何ともシュールなフォトスポットです。
写真:安藤 美紀
地図を見る3.グーグァンで見られる動物の壁をチェック
温泉街の壁は、まるで絵本。気持ちよさそうに温泉に浸かっているのは、グーグァンの山や川でよく見られる生物です。
台湾固有種の青い鳥「ヤマムスメ」、毛色がグレーの「タイワンザル」、トラに似た絶滅危惧種の「タイワンヤマネコ」…などなど、この壁を見ると、どんな動物に出会えるのかチェックできますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る4.山田三郎さんが建てたお寺「古靈寺」で開運
「古靈寺」は、日本が統治していた時代(明治31年)に建てられた、グーグアン唯一のお寺。パワースポットとしても人気が高い観光名所です。このお寺を建てたのは、なんと山田三郎さんという日本人!
「古霊寺」に祀られている神様は、媽祖を中心とした6人。その中には、赤い糸を授けて“縁結び”をする月下老人もいます。観光ついでに運気UPしたい方は、下記の参拝方法をご確認くださいね。
<参拝方法>
1.境内の販売所でお供え用のろうそく&線香6本(神様の人数分)を用意する。
2.ろうそくをお供えする。
3.線香に火をつける※一人の神様に対して線香は1本。
4.心の中で、名前・住所・生年月日を唱え、願い事をする。
5.香炉に線香を刺す。
地震や台風など、何度も大きな災害に遭いながらも、グーグァンの街を守ってきた「古霊寺」。ここは今も昔も“地域の人々を見守る神様”として、グーグァンの人々の心のよりどころになっています。
屋上にひっそりと建つ観音様は、そんな平和な今を優しく見守るよう。「古霊寺」に来たら、観音様も一緒にお参りしてくださいね。
<古靈寺の基本情報>
住所:台中市和平區東關路一段温泉巷8號
写真:安藤 美紀
地図を見る5.絶景+温泉を楽しめる「谷關吊橋」へ
全長100mの「谷關吊橋」は、1986年に完成した大甲渓(だいこうけい)にかかる吊橋。橋の両サイドには温泉があり、水着着用の地元っ子がプール気分で“パシャパシャ”温泉をかけあう、驚きの光景が見られます。
この橋は思ったより現代的。人数をカウントする装置がついていて、最大10人以下になるように注意喚起してくれます。橋の入口には回転バーが設置されているので、ガッタン…とバーを押して入りましょう。
動画:安藤 美紀
地図を見る6.とにかく迫力がスゴイ「サオライ吊橋」を渡る
先程の吊橋より大きい「サオライ吊橋」もぜひ訪れてほしい絶景スポットです。橋の上から見えるのは、グリーンに輝く大甲渓。3000m級の高山が連なる「谷關七雄」、侵食した断崖が織りなす岸壁など、自然が生んだ絶景パノラマビュー!
どんな絶景が見られるの?という方は、こちらの動画をチェックして!
写真:安藤 美紀
地図を見る7.良い汗かける「サオライ步道」にチャレンジ
「サオライ吊橋」を渡った先には、トレッキングコース「サオライ步道」の入口があります。歩道…と言われていますが、実際には60分〜90分ほどの階段が続くハードな道のり。トレッキングの中級〜上級者の方は、チャレンジ精神をくすぐられるでしょう。もし体力に自信がない方は、入口付近だけ少し歩いてもみるのもオススメですよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る8.レトロな「谷關温泉街」をのんびりお散歩
谷關温泉は小さな温泉街ですが、グルメから観光まで十分楽しめるオススメのスポット。お気に入りのお店を見つけたら、気軽にのぞいてみましょう。
名物は、高級食材の代名詞“キャビア”で有名なチョウザメ。温泉街の近くにチョウザメの養殖場があり、それを育てて各飲食店で提供しています。チョウザメは、骨まで食べられて、コラーゲンがたっぷり!鶏肉に似た淡白な味なので、蒸して食べるのがおすすめですよ。(調理法を選べるお店も多数あり)
写真:安藤 美紀
地図を見る9.谷關温泉街で目を引く、ハトの写真を撮る
また、グーグァンは「和平区」と呼ばれる場所にあり、郵便局の前には、赤と緑のポストや平和を象徴するハトが置かれています。ここは写真映えするスポットなので、カメラを持って散策してくださいね。
<和平谷関郵局豊原19支局の基本情報>
住所:台中市和平區東關路一段106號
10.温泉のビジターセンターでゆる熊に癒やされる
次にご紹介するのは、谷關温泉周辺の歴史や文化、台湾で入れる温泉の比較など、温泉について無料で学べるビジターセンター。触れて楽しめるデジタルコンテンツがあったり、解説が日本語で書かれているのも嬉しいポイント。
ここで注目してほしいのが、台湾にしかいない「タイワンツキノワグマ」をモチーフにした、ゆる〜い熊です。温泉地だけあって、頭の上にはタオル。手には湯おけ。「一緒に温泉入ろうよ!」と言わんばかりに愛嬌を振りまいています。
<谷關温泉文化館の基本情報>
住所:台中市和平區東關路一段102號
写真:安藤 美紀
地図を見る11.無料のフィッシュセラピーで角質をとる
先程のビジターセンターを抜けて下へ降りると、屋外の温泉公園に出ます。ここは温泉の足湯に加えて、ドクターフィッシュのいる足湯も楽しめる穴場。
魚たちにとっては、角質食べ放題。人にとっては、「くすぐったい〜!」と盛り上がれる休憩スポットです。
<谷關温泉公園の基本情報>
住所:台中市和平區東關路一段102號
写真:安藤 美紀
地図を見る12.水力発電所の隠れ人気スイーツを食べる
明治時代から残る水力発電所の宿舎は、フォトジェニックな撮影スポットにもなっています。
椅子に座っているキャラクターは、昔からグーグァンに住んでいる原住民のタイヤル族。実は美人が多いことでも知られていますが、その一人が、日本でも活躍していたビビアン・スーさん!そう思うと、ぐっと親近感がわきませんか?
写真:安藤 美紀
地図を見る水力発電所の外観を撮影したら、もう一歩踏み込んで、知る人ぞ知る人気のスイーツを楽しんでみましょう。発電所の中に入るのは、関係者以外禁止。ただし、玄関先でアイスキャンディーを売っていて、誰でも購入できるんです!
五葉松、パッションフルーツなど台湾生まれの材料を使ったアイスキャンディーは絶品。しかも1本15元(日本円で約54円)とリーズナブルです。
<大甲渓発電廠 谷関分廠第二出差宿舎の基本情報>
住所:台灣台中市和平區東關路一段102號
アイスキャンディー販売時間:9時30分〜16時
台中市街から谷關温泉へは、直通バスで1本。ちょっぴり移動時間はかかりますが、食べる&買うだけじゃない“まだ見ぬ台湾”が待っていますよ!
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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