写真:下川 尚子
地図を見る郡上八幡の城下町はコンパクトで、主要な見どころは徒歩でも十分に観光できる規模。町に着いたら、まずはマップを入手してぐるっと散策してみるのがおすすめです。
こちらは町の中心を流れる吉田川。橋の上からでも、川底や泳ぐ鮎の姿がはっきり見られるほどの透明度!この吉田川と小駄良川(こだらがわ)沿いに城下町は発展していますので、郡上八幡を観光していると何度となく清流を目にすることでしょう。
写真:下川 尚子
地図を見るそれではここから、城下町の主要な見どころをいくつかご紹介しましょう。
こちらは「宗祇水(そうぎすい)」。環境省の全国名水百選の一番手となったことでも有名な湧水ですが、実は由緒正しい史跡でもあります。文明年間、連歌の宗匠・飯尾宗祇がこの泉のほとりに草庵を開いたことからこの名が付けられました。
<宗祇水の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町本町
写真:下川 尚子
地図を見る散策中のカフェ休憩にぴったりなのは「宗祇水」のほとりにある「お抹茶処宗祇庵」。ここでおすすめなのが写真の「宗祇庵パフェ」。郡上八幡は7月中旬〜9月上旬までロングランで開催される盆踊り「郡上おどり」でも有名ですが、パフェに描かれた絵柄は、この郡上おどりの曲「かわさき」の月を仰ぐポーズ。有名な踊り手さんをモデルにデザインされているんですよ。
魅力は郡上らしさあふれるデザインだけではありません。ほうじ茶ゼリー、抹茶プリン、白玉、パフ、特製生クリームなど何層にもなったパフェは食感も味も多彩で絶品!
<お抹茶処宗祇庵の基本情報>
住所:岐阜県 郡上市八幡町本町862-10
写真:下川 尚子
地図を見る「水の町」郡上八幡には美しい水路や現役の井戸がいくつもあり、水とともに暮らす町の姿が見られます。ここは「やなか水のこみち」。道のわきには水が流れ、風にそよぐ柳の枝と、玉石が敷き詰められた道が涼やかな風情です。ちなみに使われている玉石は「八幡」にちなんで、8万個。フォトスポットとしても人気のある場所です。
もうひとつ有名な水の小径は「いがわこみち」。こちらは鯉やあまごが悠々と泳ぎ、えさやりをすることもできます。そちらにもぜひ足を運んでみてくださいね。
<やなか水のこみちの基本情報>
住所:郡上市八幡町新町〜稲荷町
写真:下川 尚子
地図を見る城下町だけあって、たくさんの寺社があるのも郡上八幡の特徴。なかでも注目したいスポットは「慈恩禅寺」。禅宗のお寺らしく、美しい庭園「てっそう園」があることから多くの方が訪れる人気のお寺です。
この場所の地形をそのまま生かした庭園は、眺めていると心が洗われるよう。じっくり庭園を眺めたり、縁側に腰かけて写真を撮ったり、思い思いに楽しみましょう。
<慈恩禅寺の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町島谷339
写真:下川 尚子
地図を見るここまでご紹介した見どころは徒歩でも巡れますが、限られた時間の観光に最適なのはサイクリング!レンタサイクルも町の何か所かで借りられますが、初めての方におすすめしたいのは、長良川サイクルクルーズの「まちなみコース」。
写真は、案内役の瀬木さん。ここまでご紹介したスポットもコースに含まれており、町の見どころを効率よく押さえられます。それぞれの通りが持つ歴史、見過ごしやすい見どころや人気の隠れスポットなどもたくさん教えてもらえますので、郡上八幡をいろんな角度から知ることができますよ。
<まちなみコースの基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町橋本町914-1(受付:kibako)
所要時間:1時間コースと2時間コースあり
※1時間コースではカフェ休憩はなし。天候や季節によって巡るスポットは変動あり。詳しくはお電話にてお問合せください。
写真:下川 尚子
地図を見る宿泊は、城下町の新町通りに位置する「中嶋屋旅館」で。ここは創業140年以上の歴史を持つ旅館ですが、一般的な旅館としては珍しい、夕食なしのB&Bスタイル。これは「夜も郡上八幡の町を楽しんで欲しい」という思いから。周辺にはお店も多くありますので、郷土料理をゆっくり楽しんでも良し、居酒屋やカフェをハシゴしても良し。郡上八幡の町を夜までたっぷり楽しめるお宿ですよ。
<中嶋屋旅館の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町新町940
写真:下川 尚子
地図を見るこちらは中嶋屋旅館のすぐ隣「下町バル玄麟」。町屋を活用して開かれたお店は趣があり、地元の方々がひっきりなしに訪れる気軽な雰囲気が魅力です。
看板メニューの「玄麟チキン」は必食!隣接する地ビール工房「郡上八幡麦酒こぼこぼ」の地ビールもいただけます。
<下町バル玄麟の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町新町 1F939
写真:下川 尚子
地図を見る夕食の前後には、夜の町をぶらぶら散策してみるのもおすすめ。たとえば「やなか水のこみち」は中嶋屋旅館からすぐ近く。一度訪れた場所でも、夜はまた別の風情が感じられると思いませんか?
写真:下川 尚子
地図を見る2日目は、朝からハイキングを兼ねて「郡上八幡城」へ上ってみましょう。木造の再建城としては日本最古の郡上八幡城。内部には展示も充実していて、4層5階建ての天守閣からは町を一望できます。
山頂に位置しますので、徒歩で行く方は動きやすい恰好と靴でどうぞ!
<郡上八幡城の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
写真:下川 尚子
地図を見る郡上八幡城から下りてきたら、クラフト体験はいかがでしょう。木工作家さんの工房「fuu+017(フータスジュウナナ)」では、岐阜県産の木材とモザイクタイルを組み合わせたアクセサリー(イヤリングorピアス)づくりの体験ができます。
岐阜県・高山や白鳥町で製材されている木材を使った雑貨やアクセサリーが並ぶ工房は、見ているだけでほっこり癒やされます。アズキナシ、コシアブラなど珍しい素材もあって面白いですよ。
<fuu+017の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町島谷591−1
※アクセサリーづくり体験には「長良川体験チケット」が必要
写真:下川 尚子
地図を見るなお、fuu+017はあくまで工房メインのため、見学やクラフト体験を希望する場合は事前に確認しておくのがおすすめ。また作品は「kibako」でも委託販売していますので、そちらに寄ってみてもいいでしょう。
kibakoは郡上八幡にゆかりある作家・郡上八幡の素材を使った作品を集めたセレクトショップ。自分だけのこだわりのお土産を探すにはぴったりの場所。
<kibakoの基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町橋本町914-1
写真:下川 尚子
地図を見る午後は少し足を延ばして「大滝鍾乳洞」へ。町からはちょっと離れますので、車やタクシーを使ってアクセスしましょう。受付を済ませたら、鍾乳洞の入り口までは木製のレトロなケーブルカーへ乗ってGO!
写真:下川 尚子
地図を見る散策ルートは、ぐるっと巡って約40分。大滝鍾乳洞の特徴は洞内の水分が多く、白く透明度のある鍾乳石が多いこと。また、ルートの中ほどにある高さ30mの「大滝」は必見!鍾乳洞の中に大きな滝が見られるのは非常に珍しく、地底の滝としては日本一の規模を誇ります。
鍾乳洞の中は年間を通して12度〜13度に保たれています。夏はひんやりして気持ちいいですよ。
写真:下川 尚子
地図を見るランチで寄りたいのが大滝鍾乳洞に隣接した合掌造のレストラン。ここでは、庭石などに使われる「鉄平石」を焼きしめて作った板で豪快に肉や野菜を焼いて食べる「古代焼」が名物!夏は流しそうめんも人気です。
<大滝鍾乳洞の基本情報>
住所:岐阜県郡上市八幡町安久田2298
アクセス:郡上八幡中心街から車で約15分
ここで紹介した以外にも、様々な顔を持つ郡上八幡。「食品サンプル製造」「シルクスクリーン印刷」など「実はスゴい」地場産業を多く持ち、夏は郡上おどり、秋は紅葉狩りなど季節によってもさまざまな楽しみ方ができます。
そんな多彩な魅力を持つ城下町は、日帰りではもったいない。ぜひ宿泊して、たくさんの魅力を見つけてくださいね!
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:岐阜県
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