写真:泉 よしか
地図を見る昔懐かしい里山の景色が残る秋田県。ガタンゴトンと1両編成、たまに2両編成で走る可愛らしい鉄道が秋田内陸縦貫鉄道が運営する「秋田内陸線」です。
仙北市の角館から北秋田市の鷹巣までを結び、駅の数は29、距離は94.2キロ。その全線が単線で、急行普通車両合わせて1〜2時間に1本程度の運行となっています。
写真:泉 よしか
地図を見る車両はイベント用を除き全部で8両。赤と白のツートンカラーが元々のデザインで、現在は1両のみ。
写真:泉 よしか
地図を見るその他の7両はそれぞれ虹の7色のいずれか。どの色の車両が来るかはその時になってみないとわかりません。
写真:泉 よしか
地図を見るそれでは早速「角館駅」から秋田内陸線に乗ってみましょう。
秋田内陸線の角館駅には乗車券の券売機も交通ICカードが使える自動改札もありません。ですから発車時刻には余裕をもって駅に行くことをオススメします。
改札でパチリと切符に鋏を入れてもらうのも、年代によってはとても懐かしく思えるのでは。
<角館駅の基本情報>
住所:秋田県仙北市角館町中菅沢14
秋田内陸線の車内に一歩足を踏み入れると、思わず「可愛いっ!」と声を上げてしまいたくなります。
車内はまるで秋田犬ギャラリー。もふもふの秋田犬の写真があちこちに。またシートの柄もチェックしてくださいね。秋田犬に混じってたま〜に熊がいるんですよ。思わず探しちゃいますね。
「秋田内陸線」の大きな特徴の一つに運転士や観光アテンダントの沿線ガイドがあります。車窓の見所などじっくり案内してくれるので聞き逃さないでくださいね。
また前方のテレビ画面には季節毎の沿線の絶景風景の映像が流されます。でも映像に見とれて本物の車窓の景色を見逃さないように!
それでは「秋田内陸線」の車窓をご案内しましょう。
まずは田んぼアート。沿線の複数のスポットで田んぼアートが作られています。デザインも年により異なるので、稲が育ってくると今年はどんな柄かなと楽しみになりますね。
見頃は7月から稲刈りのシーズンまで。田んぼアートに近づくと鉄道はスピードを落とし、観光アテンダントがガイドしてくれますのでぜひカメラをご準備ください。
※徐行運転できない場合もあります
写真:泉 よしか
地図を見る「秋田内陸線」沿線で最もよく知られる花はカタクリです。見頃は4月中旬頃。八津駅と羽後長戸呂駅の間に日本一のカタクリ群生地「八津・鎌足かたくり群生の郷」があり、車窓からも楽しめます。またカタクリの開花シーズンには臨時列車の増発や、急行もりよし号の八津駅臨時停車も。
いっぽう秋には松葉駅周辺が珍しい赤ソバ「高嶺ルビー」のお花畑に(写真)。車窓から見えますのでこちらもお楽しみ下さい。
写真:泉 よしか
地図を見るそして最大の見所はなんといっても笑内(おかしない)駅と萱草(かやくさ)駅の間にある「大又川(おおまたがわ)橋梁」。インパクトのある赤い鉄橋で、紅葉時には絶景に。
渓谷を渡るときの迫力は「秋田内陸線」ならでは。ワクワクしちゃいますよ。
写真:泉 よしか
地図を見る秋田内陸線では途中下車も楽しみの一つ。車両基地もある阿仁合(あにあい)駅は2階が北秋田森吉山ウエルカムステーション。駅舎内ではマタギ衣装を借りて記念撮影もできるんです(無料)。
阿仁合は産銅日本一を誇った鉱山で栄えた町で、今もその名残をとどめています。駅でレンタルできる無料の自転車を使って寺院巡りなどもできますよ。
写真:泉 よしか
地図を見る阿仁地域が北緯40度に位置することから、駅舎のデザインを象るのは背中合わせの数字の4がふたつ。ですから4をあわせて「しあわせの駅」と呼ばれています。
"おいり"をトッピングしたしあわせのパステルソフトクリームは必食です。
<阿仁合駅の基本情報>
住所:秋田県北秋田市阿仁銀山下新町119番地4
電話番号:0186-82-2136
写真:泉 よしか
地図を見るしあわせのパステルソフトクリームも販売している阿仁合駅舎内のレストラン「こぐま亭」は途中下車してのランチにもぴったり。
東京の老舗レストランで修業した麻木シェフが開発したメニューはとにかく味が評判。「馬肉シチュー黄金ライス添え」や卵がトロ〜リの「馬肉オムハヤシライス」など、どれを食べるか迷っちゃう。
駅舎内にあるだけに、窓から車両や線路が見えるのも嬉しいのですが、ユニークな駅舎の形を象った「シェフ麻木のしあわせのカツサンド」をテイクアウトするのもオススメ。
<里山レストラン&カフェ こぐま亭の基本情報>
住所:秋田県北秋田市阿仁銀山下新町119番地4 阿仁合駅構内
電話番号:0186-82-3666
阿仁合駅からは乗り合いタクシー(事前予約制)を使って森吉山に行くこともできます。
花の百名山である森吉山は、春や夏は高山植物、秋は紅葉、冬はスキー&樹氷と見所いっぱい。
写真:泉 よしか
地図を見る森吉山の阿仁スキー場ゴンドラ乗り場では、秋田犬の看板犬「北斗くん」に会えるかも!
<森吉山・阿仁ゴンドラの基本情報>
住所:秋田県北秋田市阿仁鍵ノ滝
電話番号:0186-82-3311
提供元:秋田内陸縦貫鉄道
https://www.akita-nairiku.com/再び阿仁合駅に戻って終点の鷹巣駅まで乗車すれば、JR奥羽本線に乗り換えることができます。
また鷹巣駅から乗り合いタクシーで大館能代空港に移動することもできます。文末の関連メモに秋田内陸線を使ったモデルコース記事をリンクしますので、宜しければ旅の参考にして下さい。
<鷹巣駅の基本情報>
住所:秋田県北秋田市綴子古関
移動手段としてだけではなく、乗ることが目的になる鉄道。懐かしさを感じる里山の風景の中をガタンゴトンと走る秋田内陸線はまさにそんな列車です。
またお座敷列車「マタギ号」を使った「ごっつお玉手箱列車」などのユニークで楽しいイベント列車が走ります。詳細は関連メモにリンクした「秋田内陸線のイベント列車ライブトレイン」オフィシャルサイトをご覧ください。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:大館能代空港利用促進協議会
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(2024/12/12更新)
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