写真:松田 朝子
地図を見るハンブルクを訪れたら、街の概要を掴むためにも、観光船などでクルーズをしてみるといいでしょう。街を見るために船に乗る?と思うかもしれませんが、街の中を巡るたくさんの水路は世界遺産の倉庫街を縫うように走り、ウォーターフロントの再開発地区を通り、世界有数のコンテナターミナルのある港に出ます。なので船というより観光バスのノリ。
カフェやバー併設の船もあるので、ドリンク片手に楽しむことも。
写真:松田 朝子
地図を見る港湾都市、ハンブルクでまず訪れるべきはハンブルク港。12世紀に開港してから、ハンブルク港はハンザ同盟の最も重要な北海沿岸港として栄え、現在も貨物取扱量ではロッテルダム港に次いで欧州第2位を誇る忙しい港なのです。
そしてドイツ最大の港でありながら、ここは海ではなく、海から100キロ以上も離れたエルベ川にある内陸港というのも驚きです。
ハンブルク港には世界最大級のコンテナ船から、観光用のクルーズ船といった、ありとあらゆる船が行き来しています。これは船が好きな人にはたまらない光景でしょう!
また、水辺にはたくさんのシーフードレストランやカフェが軒を連ね、ビーチリゾートの気分も味わえます。
写真:松田 朝子
地図を見る船に乗る方法ですが、ハンブルク港のターミナルビルや水辺のプロムナードには、クルーズチケットを売る店やブースがたくさんあります。なので、出発時間や所要時間、金額などを比較して、条件の良いところでチケットを買うといいでしょう。
例えば、倉庫街プラス港巡りだと1時間半〜2時間くらい、港巡りのみだと1時間が目安です。クルーズは、歩き疲れた時などのリフレッシュタイムにもぴったりです。
写真:松田 朝子
地図を見るクルーズ中の見どころは、まずはハーフェンシティという、臨港地域の再開発エリア。ここでは従来の倉庫跡地を利用して、斬新な街を造るというプロジェクトが進行中です。
すでに出来上がって、2017年1月にオープンしたのは、「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」( Elbphilharmonie Hamburg) というコンサートホール。ここは、 NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(NDR Elbphilharmonie Orchestra)の新たな本拠地です。
かつてはカカオ豆の倉庫だった赤レンガの建物の上に、波打つようなガラスのオブジェを乗せた外観は、水上からも陸上からも目立ちます。
<エルプフィルハーモニー・ハンブルクの基本情報>
住所:GXRM+GM ハンブルク
電話番号:+49-40-35766666
写真:松田 朝子
地図を見るハーフェンシティに隣接しているのは、煉瓦造りのゴシック建築が美しい倉庫街。シュパイヒャーシュタットと呼ばれるこの辺りは2015年、世界遺産に登録されています。
写真は、シュパイヒャーシュタット・ミュージアムという、倉庫街の博物館。ここでは1888年に造られた倉庫を利用して、輸入品の保管の歴史や、かつてシュパイヒャーシュタットにあったハンブルクの紅茶とコーヒーの貿易、倉庫街の建築史などが、写真や実際に使われていた道具などとともに展示されています。
<シュパイヒャーシュタット・ミュージアムの基本情報>
住所:GXVQ+75 ハンブルク
電話番号:+49-40-321191
写真:松田 朝子
地図を見る倉庫街が誕生したのは19世紀後半のことです。世界貿易の急速な拡大とともに、ハンブルク港では外航船の航行も増え、それに伴って港湾設備を拡充しなければなりませんでした。
当時、ハンブルク港はドイツ帝国内に入る際の最後の港でもあり、免税地区として1881年から1888年にかけて倉庫街が造られたのです。
そして世界中からコーヒー、カカオ、紅茶、香辛料、タバコ、ナッツ、綿,絨毯などがこの倉庫街に集められ、欧州全土に運ばれて行きました。
写真:松田 朝子
地図を見るシュパイヒャーシュタットの洗練された倉庫群は、当時の皇帝ヴィルヘルム2世時代の典型的なネオ・ゴシック建築が施されています。
倉庫街クルーズで人気の高いフォトポイントは、2つの運河に挟まれたカフェが見える場所。船からだと、両方の川の奥に同じような橋が架かっているのも見えます。船を降りたら、ここのカフェ、Wasserschlossに行って、テラス席から行き交う船を眺めるのもいいでしょう。
倉庫街は、夜になると1000以上ものライトが灯り、煉瓦造りのビル群は美しくライトアップされます。川面に映り込む光や建物が楽しめる、ナイトクルーズも幻想的です。
<Wasserschlossの基本情報>
住所:G2W2+63 ハンブルク
電話番号:+49-40-558982640
営業時間:9:00〜22:00 無休
写真:松田 朝子
地図を見るそしてさらなる見どころは、コンテナターミナル。船はターミナルの作業場近くまで行くので、運が良ければコンテナを積むところなど、作業風景が見られます。
写真:松田 朝子
地図を見るハンブルク港を背に、陸側に歩くとアルシュタット(旧市街)に。中でも、ハンブルク港発祥の地と呼ばれるダイヒ通りには、お洒落なカフェやレストランが多く立ち並び、フォトスポットがたくさん。
写真:松田 朝子
地図を見るこの辺りは17〜18世紀に貿易商人が倉庫として利用していたところ。1842年の大火災でほとんどの建物が焼けてしまいましたが、1970年代に入ってから、当時の倉庫と同じスタイルの建物が再現され、それらがカフェやレストランになっています。
ハンブルクへは、首都ベルリンから高速列車ICEで2時間弱。日本やアジアからの観光客もあまり見かけず、知られざるフォトポイントもたくさんあります。新しい発見を求めて、クルーズに街歩きに、ハンブルクへ足を運んでみませんか?
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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