和歌山・高野山「壇上伽藍ナイトウォーク」で幻想空間を満喫!

和歌山・高野山「壇上伽藍ナイトウォーク」で幻想空間を満喫!

更新日:2021/11/09 14:54

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
今から1200年以上前に弘法大師・空海によって開かれた天空の聖地「高野山」。その高野山で、奥の院と並ぶ2大聖地のひとつ“壇上伽藍”では、日没から夜明けまで年間を通じてライトアップが行なわれています。「壇上伽藍ナイトウォーク」で日中とは、まったく趣の異なる幻想空間を楽しんでみませんか?

紅葉シーズンは「蛇腹道」のライトアップが美しい

紅葉シーズンは「蛇腹道」のライトアップが美しい

写真:モノホシ ダン

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「壇上伽藍ナイトウォーク」では、金剛峯寺正門前から出発するのがおすすめです。正門は、金剛峯寺の建物の中で一番古く、1593年(文禄2年)に再建されました。夜間は、提灯の明かりが正門とその参道を照らしています。

紅葉シーズンは「蛇腹道」のライトアップが美しい

写真:モノホシ ダン

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高野山には、今も現役で時を告げる有名な鐘が2つ存在します。ひとつは金剛峯寺前駐車場に近い「六時の鐘」。戦国武将福島正則が1618年(元和4年)に建立したもので、毎日6時から22時まで、2時間おきに高野山内に時を報せています。

紅葉シーズンは「蛇腹道」のライトアップが美しい

写真:モノホシ ダン

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正門前から壇上伽藍に続く参詣道“蛇腹道”もライトアップされます。とくに紅葉シーズンのライトアップは、言葉にできないほどの美しさです。

漆黒の闇に浮かぶ「根本大塔」の迫力

漆黒の闇に浮かぶ「根本大塔」の迫力

写真:モノホシ ダン

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静寂な空気が漂う蛇腹道を進むと、「根本大塔」の五輪が夜空に浮かび上がります。漆黒の闇夜に浮かぶ根本大塔の姿は迫力があり神秘的です。

漆黒の闇に浮かぶ「根本大塔」の迫力

写真:モノホシ ダン

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「六時の鐘」に続き、時を告げる有名な鐘のもうひとつが、真っ白な鐘楼の「大堂の鐘」です。1547年(天文16年)に改鋳され、直径2.2m、重量は約6tもあります。改鋳当時は、国内で4番目に大きな鐘だったことから「高野四郎」とも呼ばれています。

現在でも毎日4時、13時、17時(春季彼岸中日より秋季彼岸中日までは18時)、21時、23時の5回に分けて山内に時を報せています。夜間ライトアップは、荘厳で神々しいまでの魅力があります。

漆黒の闇に浮かぶ「根本大塔」の迫力

写真:モノホシ ダン

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「金堂」は、弘法大師によって開創当時に創建されたもので、高野山の総本堂として重要な行事のほとんどがここで行われています。なお、紅葉の時期の夜間ライトアップの見学には、ダウンジャケットや手袋などの防寒具は必需品です。

釣燈籠にともる灯りが美しい「御影堂」

釣燈籠にともる灯りが美しい「御影堂」

写真:モノホシ ダン

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「御影堂」は、弘法大師の住まいだったというお堂で、のちに大師の姿を描いた御影が祭られたことからこの名で呼ばれるようになりました。現在の建物は1848年(嘉永元年)、紀州藩徳川家によって再建されたものです。

堂前には、弘法大師が唐からの帰途の浜辺で、日本に向けて投げた法具の三鈷杵(さんこしょう)が懸ったと伝えられる“三鈷の松”があります。このお堂は高野山で最重要の聖域で、夜は釣燈籠に灯りがともされます。

172年ぶりに再建された「中門」のライトアップ

172年ぶりに再建された「中門」のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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高野山開創1200年を記念して、2015年(平成27年)に172年ぶりに再建された「中門」も夜間ライトアップされます。

172年ぶりに再建された「中門」のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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中門には、四天王像も安置されています。そのうち持国天と多聞天は、1843年(天保14年)の火災から救出されたもので、残る広目天と増長天は京都の仏師、松本明慶師の手により新造されたものです。写真は多聞天で、ライトアップされた像の目が爛々と輝いているような感じがするでしょう。

高野山の西の入口にそびえる「大門」のライトアップも必見

高野山の西の入口にそびえる「大門」のライトアップも必見

写真:モノホシ ダン

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壇上伽藍ナイトウォークでは、できれば高野山の西の入口にそびえる「大門」まで足をのばしてみましょう。壇上伽藍からは徒歩で片道約15分ほどです。

大門は、高さ約25mの巨大な楼門で、江戸時代の仏師、康意(こうい)・運長(うんちょう)による金剛力士像が安置されています。現在の建物は、江戸時代の1705年に再建されたものです。ライトアップされ、闇の中にそそり立つ姿は崇高のひとことです。

このように壇上伽藍ナイトウォークは、昼間とはまったく違う聖地・高野山の幻想的な世界を楽しむことができます。高野山を訪れたら、ぜひ、一味違ったウォーキングを体験してみてはいかがでしょうか。

壇上伽藍ナイトウォークの基本情報

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山152
電話番号:0736-56-2468(高野町観光協会)
アクセス:
【電車利用の場合】南海電鉄なんば駅から特急「こうや」で約90分(急行約110分)
【車利用の場合】京奈和道「橋本IC」または「紀北かつらぎIC」より約45分

2021年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/11/08−2021/11/04 訪問

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