天空の道と例えるべき、雄大な石鎚連峰に沿って伸びていく「UFOライン」は、旧寒風山トンネル高知県側出口より、愛媛県・石鎚スカイライン終点まで延長27キロメートルにわたって続く舗装林道。従来はバイク乗り中心に知られるマニアックな道でしたが、2018年放送のTOYOTA/カローラスポーツのCMを皮切りに全国的に知られるようになり、今ではこの美しい道を一目見ようと沢山の人が訪れるようになりました。
この道のポイントは西日本最高峰の石鎚連峰に並走する「西日本最高峰の道」ということ。四国の屋根とも言われる雄大な山脈の6合目から8合目付近の南斜面をずっと進むような道になっており、スケール感と高度感が抜群!また時折、四国の森林限界(標高約1500m)を超えるため、思いっきり景色が開け、雄大な石鎚連峰の絶景を望むことができるのです。
写真:土庄 雄平
地図を見る「UFOライン」という名称は、そうした雄峰(ゆうほう)を望む抜群の道のロケーションから名付けられたと言われていますが、一方でUFOが見えたからだという説も!(笑)確かに一度訪れてみれば、UFOの一つや二つ、飛んでいてもおかしくないのではないか?そう思うほどにこの道が天に近く、隔絶した雰囲気を放っていることを実感できるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんなUFOラインですが、アスファルト上だけが魅力ではありません。石鎚連峰は、石鎚山(標高1982m)を筆頭として瓶ヶ森(標高1896m)や笹ヶ峰(標高1859m)など数々のピークを有しており、UFOラインの途中に車を止めて登山が可能です。今回紹介する「伊予富士(標高1756m)」もその一つ!登山口の標高が高いため、実質あまり標高差がなく、手軽にチャレンジできる上に、素晴らしいパノラマを思いっきり満喫することができるので、特に初心者にはとてもオススメです。
写真:土庄 雄平
地図を見る旧寒風山トンネルを越えて約9kmほど。道のカーブに沢が現れたら、登山口の目印です。路肩が広いので、そこに車を止めたら、いざ登り始めましょう!
まず、束の間の樹林帯を抜けると、石鎚連峰の稜線へ至るまで笹原の道を進みます。登れば登るほど、UFOラインの導線が広範囲に見えるようになり、中々の高度感!
そして背後には、これから目指す伊予富士の頂部が見えてきます。森林限界の稜線は見惚れる美しさで、さながら風景画の世界のよう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして東黒森(標高1735m)と伊予富士へ向かう分岐に到着したら、あとは稜線歩きです。片側からは高知の緑深い山並み、もう片側からは愛媛の町と瀬戸内海が広がります。まさに四国の屋根を歩いているという趣が抜群です。圧倒的なスケールを見せる四国の大自然を全身で感じましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして登山開始から1時間ほどで山頂へ到着!事実上、標高差は200mちょっとのため、とてもお手軽です。それでいて伊予富士は、日本にある山の内、ベスト300に選ばれた名峰!山頂からは360度の大パノラマが広がっています。これが登山の最高のご褒美です!
写真:土庄 雄平
地図を見る特筆すべきは、ここから眺める石鎚連峰の稜線美とUFOラインのコラボレーション!両者の導線が、引き込まれていくように続く圧巻のスケール感を生み出しています。この絶景を前にすれば、石鎚連峰が四国アルプスと言われる理由にも納得できるでしょう。
UFOラインを訪れる人は増えたものの、ここまで足を延ばす人は少数。しかし、道と山のその両方こそ、西日本最高峰の世界を堪能できる組み合わせ!ぜひとも伊予富士に登ってみてくださいね。
写真:土庄 雄平
地図を見るさて帰りも同じ道を通りますが、下山時に登山口にある沢の水を飲んでみましょう!実は、この石鎚連峰は、四国を貫く大河川「吉野川」の源流点にも当たる場所。登山で疲れた身体にスッと染みこんでいく湧き水は絶品です。
今回は手軽に登れる「伊予富士」を紹介しましたが、UFOラインからはまだまだ色んな山へアプローチできます。前述しましたが、主峰の石鎚山(標高1982m)、次峰の瓶ヶ森(標高1896m)、同じく三百名山の笹ヶ峰(標高1859m)など、どれもパノラマ抜群の名山ばかり。そして全て往復2時間〜6時間程と標高の割に手軽に登山にチャレンジすることができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る中でも一回は登っておきたいのが、やはり西日本最高峰の石鎚山!UFOラインと石鎚スカイラインの合流点に当たる土小屋が登山口で、そこから往復5時間〜6時間程です。前半は標高差がなく、ゆったりとした山歩きが楽しめ、後半は岩稜せり立つ高山ならではの世界が待っています。ラストは注意が必要ですが、最高所の天狗岩までたどり着いた時の感動はひとしお。
<石鎚山の基本情報>
住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町若山
アクセス:土小屋登山口から往復6時間。登山口までは西条市街から車で2時間半
写真:土庄 雄平
地図を見る登山というアクティビティは、初心者にはハードルが高く感じるかもしれませんが、山さえ選べば、特別な体力や厳重な装備がなくても大いに満喫することができます。
例えば、今回紹介した伊予富士は、西日本最高所を走るUFOラインから登ることができるため、実質の標高差は200m、そして距離も往復2km〜3km程ととても手軽!しかしながら、四国のアルプスと言われる石鎚連峰の大パノラマを満喫することができる名峰と言えるでしょう。
ぜひアプローチが楽で、絶景を楽しめる山から始めて、登山の世界へどっぷりと浸かってみませんか?きっと圧倒的な冒険が待っています。
住所:高知県吾川郡いの町中ノ川
アクセス:UFOライン途中の登山口から往復1時間半。登山口までは西条市街から車で2時間。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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