あなたの色と模様に!尾道市向島「海色空色工房」で染め物体験

あなたの色と模様に!尾道市向島「海色空色工房」で染め物体験

更新日:2019/10/26 10:34

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家
しまなみ海道の本島側の出発点であり、坂・寺・猫、映画にアートなど、とにかくオシャレで美味しい・可愛いが集まっている町・尾道。その尾道から渡船ですぐの島・向島に今回ご紹介する「海色空色工房」があります。向島にある工房では、天然原料による染め物体験ができます。サイクリングがてらグループで参加される方も多数。その日に持ち帰りOKで、靴下、ストールから服まで、自分だけの一品をお土産に出来るのも魅力です。

尾道の旅の思い出に!自分だけの染め物作品を作りませんか?

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写真:村井 マヤ

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自転車及び自動車でのしまなみ海道散策の際には、途中の島々に立ち寄るのも楽しみの1つ。尾道にはもう何度も訪れた方、サイクリングでしまなみ海道を制覇した方などにおススメなのが、今回の染め物体験です。尾道市向島の「海色空色工房」で一味違う思い出を作ってみませんか?

写真中央の可愛い小さな建物が、今回体験をする「海色空色工房」です。

尾道の旅の思い出に!自分だけの染め物作品を作りませんか?

写真:村井 マヤ

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「海色空色工房」は、シンプルな工房です。お庭には沢山の草花が…。これらの草木も染料になります。工房の入口に植えてある丸葉ユーカリでも染めることができますよ。体験は要予約です。時間のない方は、この工房を切り盛りする梅阪さんに相談してみてくださいね。旅の途中で立ち寄るなら、靴下などの小物もおススメです。

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藍を発酵させる大甕。本藍染めの期間はだいたい5月から7月。その年の気候によっても藍の状態が変化します。すごくデリケートなので、急に状態が悪くなることも。確実に本藍染めがしたい方は、ぜひ上記期間に予約を入れて下さいね。

尾道は、藍作と藍染織物の伝統ある地域の1つ。木綿織や藍作の伝統のある尾道で、今や貴重な本格藍染めや尾道や備後地方の植物で染める草木染は、織物の産地だった地方ならでは。ぜひ、体験してほしいものです。

季節の色に染め上げる〜絹か木綿か麻か?布選びもワクワク

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写真:村井 マヤ

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工房内は、染め物に関連するものがさりげなく置かれ、自然の恵みを感じられる素敵な空間です。草木染には凡そ4時間かかります。本藍染めなら約2時間。染料を煮出す間や染料に布を浸けこんでいる間などに、作家の梅阪さんとお話をしながら、工房で過ごす時間も楽しいひと時ですよ。

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写真:村井 マヤ

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写真は、ミニストールサイズで、シルクです。右側と左側で値段は少々違うので、予算に見合うものを選んでくださいね。前もって相談すれば、自分好みの素敵なミニストールが出来上がりますよ。シルクですと5000円(税抜き)くらいからです。本藍染めは、一辺50cmの正方形のバンダナですと4000円(税抜き)。

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写真は草木染の出来上がりのストール類です。すべて天然植物で染めたものです。染料は、大きな寸胴で染めるので基本的に何人おられても一色で染め上げます。もし、一緒に行かれた方と違うものを仕上げたい場合は、布地を変えたり模様に変化をつけると良いでしょう。

本藍染か草木染めか〜意外な植物がこんな色に!の驚きも…

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写真:村井 マヤ

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写真はザクロです。ザクロの皮を乾燥させたものを、細かくつぶします。

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写真:村井 マヤ

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寸胴に材料を入れて水を入れます。そのあと火を入れますが、水だけでも、写真のような美しい黄色になります。植物の色ってすごいですよね。天然の染料で染め上げているので、お肌にも優しいですよ。ただしアレルギーなどがある方は、事前にご相談くださいね。

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写真:村井 マヤ

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草木染は、模様をつけずに染める方法と限られた方法で模様を生み出しオリジナリティを出す方法があります。染めるだけで模様を出さない方が時間はかかりませんが、何人かで体験をされる場合は、模様で違いを出したいのではないでしょうか。一方藍染めは、様々な方法で模様を生むことができます。

写真は、模様を出す方法の1つでビー玉を使ったり、糸や輪ゴムで模様を作り出す「絞り染め」をしているところです。これは「防染」という加工方法で、加工した部分が染料に染まらなければ、布地の元の色がそのまま残り、そこが模様になるというわけです。写真は、布でビー玉をくるんでゴムできつく絞っています。簡単な絵を描いて、だいたいのデザインを考えてもいいでしょうが、心のおもむくままも楽しいですよ。

どんな模様に仕上がるかも楽しみの1つ!

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写真:村井 マヤ

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さて、いよいよ染料液に布を浸け込みます。浸けてから、しばらく時間を置きます。だいたい20分程度。この工程を何度か繰り返すと、最初に材料に水を入れた時に出た澄んだ黄色に染まっていきます。

どんな模様に仕上がるかも楽しみの1つ!

写真:村井 マヤ

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色の染まり具合は、梅阪さんと相談しながら見ていきます。色のOKが出たら、さて次に見ていくのは模様です。布地によって色の入りが違うので、最初に模様をつける「絞り染め」の段階で、色が入り込まないようにきつくするなど、工夫が必要です。

絞り染めの大変なところは、絞り加工を施した部分を取る作業です。沢山の加工を施すとゴムや糸を取るのに時間がかかりますので、その辺りも考慮していきましょう。また、糸やゴムを取る際に布を傷めないように気を付けましょうね。

どんな模様に仕上がるかも楽しみの1つ!

写真:村井 マヤ

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全てのゴムや糸を取ったら、水洗いをします。シルクはすぐ乾きますので、なんどか洗って絞って洗濯物を干す要領でお庭でしばらく乾燥させましょう。

この世にたったひとつの自分だけの一品が出来上がる

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写真:村井 マヤ

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ザクロで染めたシルクのストールの出来上がりです。向かって左は、ビー玉を使った絞り染めです。右は、ビー玉と糸や紐を使った絞り染め。同じ色ですが、まったく違う雰囲気のストールですよね。

この世にたったひとつの自分だけの一品が出来上がる

写真:村井 マヤ

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季節や気温にもよりますが、15分程度ですっかり乾いています。着けてそのまま帰ることもできますよ。この世にたった1つのシルクのストールが手に入ります。

この世にたったひとつの自分だけの一品が出来上がる

提供元:海色空色工房ウェブサイト

https://umiirosorairo.jimdo.com/地図を見る

写真は、梅阪さんの藍染め作品です。とても素敵ですよね!本藍染め、草木染のどちらでも持ち込み染めが可能です(要相談)。その際は、1g50円からになります。

海色空色工房の基本情報

住所:広島県尾道市向島6436-3
電話:0848-44-1907(Fax兼)
アクセス:尾道駅から車で約19分、自転車(渡船を利用)約30分。
*渡船については、関連メモをご覧ください。

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/01 訪問

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