京都の西京区大原野、京都市内から亀岡市へ向かう9号線の途中を少し入ったあたりに、通称「柿街道」と呼ばれる、府道大山崎大枝線があります。秋になると道の両脇に連なる店先に、近くの柿農家さんの柿が綺麗に積まれて並びます。
昭和5年頃からこの辺りで栽培が始まった柿。中でも甘さが濃い富有柿という品種の栽培が盛んです。大枝は西山連山により夕日が陰り、日没が早いため、夜の冷え込みが早く訪れます。昼間の暑さから、急な夜の冷え込みへの寒暖差がこの土地ならではの甘みの強い、美味しい柿を育てます。
柿街道の両脇に並ぶお店は、それぞれに趣があり、肥料や剪定など育て方の違いで、柿にも味の違いがあり、大きさや品質によって値段も様々。小さいものは200円くらいから買うことができるので、少しずつ買って、農園ごとのこだわりの味を食べ比べてみるのも楽しいですね。地元で採れた新鮮野菜も日によって異なる種類が店頭に並びます。
富有柿の食べごろは11月に入ってから。10月は早生の品種が並ぶことが多いです。
柿狩りをされている農家さんはいくつかありますが、今回は千弥農園さんをご紹介します。柿街道沿いに駐車場があり、街道からは柿畑を通って少し歩きます。下草が刈られ、綺麗に手入れされた柿の畑は絶景で、愛らしい柿の実に心が和みます。
千弥農園は、春は筍掘り、夏はぶどう狩り、秋は柿狩り、と一年を通して楽しめる農園です。1200坪の柿園の中にあるログハウスでは、オールシーズンすき焼き・バーべキューなどの食事が楽しめます。柿シーズン以外には10名から送迎もあるので、グループでの利用も楽しめますよ。
柿のシーズンは10月20日〜12月上旬(年によって変わります)。開園時間は10時〜16時。柿狩り入園料(柿食べ放題)は、大人800円、小人600円、幼児400円(2019年現在)です。
柿狩りには、写真にあるような柿とり棒を借りて高い場所の柿を採ることもできます。長い棒の先に袋が付いた形で、うまく使って柿を採りましょう。柿の枝は折れやすいので気をつけて採ってくださいね。
千弥農園さんが丁寧に手間暇かけて育てた柿は、糖度20を超えるものも。しっかり木で熟した、はずれなしの美味しい柿に出会えますよ。
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われるほど、柿は栄養価に優れた果物。柿に多く含まれるタンニンの一種、シブオールは二日酔いに効くと言われています。ビタミンC、A、K、B1・B2などのビタミンも豊富に含まれ、中でもビタミンCはミカンなど柑橘類の約2倍!
ビタミンAには、免疫力向上作用や抗酸化作用、目の角膜や粘膜を維持する働きがあるので、ウイルスなど風邪の気になる冬に備えて食べたい果物ですね。また、ポリフェノールは赤ワインの数十倍!整腸作用に欠かせない食物繊維も摂れ、旬のこの時期是非食べておきたい果物です。
千弥農園では、柿狩りをしなくても、直売所で買い物を楽しみ、買った柿を園内で食べることもできます。京都市内とは思えないような自然の中で、のんびりとした時間と鮮やかな色、おいしい柿で心も身体も栄養補給。冬に備えて、大枝の柿を楽しんでみませんか?
住所:京都府京都市西京区大枝西長町1-60
電話番号: 075-331-0855
アクセス:
・車の場合
名古屋・大阪方面より:名神高速大山崎JCTより京都縦貫自動車道「大原野」IC下車すぐ
亀岡方面より:京都縦貫自動車道「沓掛」IC下車
※駐車場あり(50台)
・電車・バスの場合
JR桂川駅よりヤサカバス「1」桂坂方面行「新林センター前」下車、徒歩10分
烏丸七条より市バス「73」「新林センター前」下車、徒歩10分
阪急桂駅西口より市バス「西8」「西1」「西5」系統「新林センター前」下車、徒歩10分
阪急桂駅東口より京阪京都交通バス大原野長峰行き「西長南口」下車、徒歩2分
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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