写真:岡本 大樹
地図を見るルクセンブルク(正式にはルクセンブルク大公国)の面積は神奈川県とほぼ同じと、かなり小さな国。
その中心地であるルクセンブルク市は、世界的な金融の町として知られる一方で、旧市街は「ルクセンブルク市:その古い街並みと要塞群」という名前でユネスコ世界文化遺産に登録されています。
今回ご紹介するのは、ルクセンブルク市の魅力を満喫する観光モデルコース。街歩きを中心に、おしゃれなランチやお土産も揃うルートとなっています。
写真:岡本 大樹
地図を見る最初のスポットは「ボックの砲台(ボック要塞とも)」です。ルクセンブルク市はかつては城壁に囲まれていた場所ですが、現在でもその跡が街の至る所で見られます。
「ボックの砲台」は、そんな中でも特にルクセンブルクの歴史を語る上で欠かせません。というのも、ここはルクセンブルクという国の発祥の場所。
1000年以上前にジーゲフロイト伯爵がここに城を築いたことが、ルクセンブルクの歴史の始まりと言われているのです。
写真:岡本 大樹
地図を見る内部は地下要塞となっており、現在でも見学することができます。ところどころには見張り台のような大きな穴が空いていて、谷に形成された街並みを一望することができますよ。
<ボックの砲台の基本情報>
住所:Montee de Clausen L-1343
電話番号:+352-22-28-09
入場料:7ユーロ
写真:岡本 大樹
地図を見る次に訪れたいのがこちらの大公宮殿。16世紀に建てられた場所で、元々は市庁舎として使われ、後に大公の邸宅として利用されたという歴史を持っています。
現在は公的な行事が行われるだけの施設となっており、夏季には内部の見学ツアーが行われています。また入り口の前では毎日5回、衛兵の交代式を見ることもできますよ。
<大公宮殿の基本情報>
住所:17 Rue du Marche-aux-Herbes, 1728
電話番号:+352-22-28-09
写真:岡本 大樹
地図を見るここでランチスポットのご紹介。大公宮殿の周辺は、観光の中心地であると共に、ショッピングや食事のお店が軒を連ねるおしゃれなエリアでもあります。
「Cafe des Capucins」もそんなレストランの中の一つ。とはいっても、実はルクセンブルクの伝統的なご当地グルメというのはあまりありません。
フランス・ドイツ・ベルギーという3ヶ国に囲まれたルクセンブルクでは、食文化でもその3ヶ国から大きな影響を受けているのです。
写真:岡本 大樹
地図を見るしかしながら、ルクセンブルクは国民一人当たりのミシュランの星の数がなんと世界一という、美食の国でもあるのです。周辺国の食文化を吸収し、より美味しく仕上げるのがルクセンブルク流、とも言えます。
こちらのメニューは牛肉のタルタルステーキ。タルタルは生の肉を粗くみじん切りにして、オリーブオイルや食塩などで味付けしたヨーロッパの定番料理です。日本人から見ると少し重そうなビジュアルかもしれませんが、臭みはなく後味もサッパリとしているので、ぜひお試しください。
ここでは、こういった食事の他にビールなど国産のお酒の取り扱いもあり、ルクセンブルクの食を楽しむことができますよ。
<Cafe des Capucinsの基本情報>
住所:1 Rue Beaumont, 1219
電話番号:+352-27-99-06-06
営業時間:9:00〜20:00(月)9:00〜23:00(火)9:00〜25:00(水〜土)11:00〜20:00(日)
写真:岡本 大樹
地図を見るここからは中心から少し外にある見所を巡ります。まずは、ルクセンブルク中央駅周辺の新市街と旧市街をつないでいるアドルフ橋へ。
ルクセンブルク市は渓谷を跨ぐように市街地が広がっており、谷を渡るための橋がいくつもかけられています。谷には自然が多く残っている場所もあり、橋から谷を見下ろす景色自体が美しいのです。
さらに、アドルフ橋のたもとには銀行博物館があるのですが、この建物がまさにヨーロッパらしい景観を作り上げていて、自然と街並みを一緒に楽しむことができます。
写真:岡本 大樹
地図を見る中心地の北側にあるエレベーター(Pfaffenthal Liftという名前)にも足を伸ばしましょう。エレベーターが観光スポットと聞いても、俄かには信じ難いかもしれませんが、こちらのエレベーターは展望台の役目も兼ねているのです。
写真:岡本 大樹
地図を見るその高さは71mもあり、なんとガラス張りの状態なのです。こちらの写真はエレベーターが上がったところの展望スペースのものですが、足元のほぼ真下に旧市街を見下ろすことができますよ。
エレベーター自体も街側がガラス面となっているので、上がっていくと共に広がっていく景色を楽しめます。
<Pfaffenthal Liftの基本情報>
住所:2 Rue du Pont, 2344
運転時間:6:00〜25:00
写真:岡本 大樹
地図を見る再度旧市街の中心地へ戻り、訪れたいのが「ノートルダム大聖堂」です。街のシンボル的存在の一つとされているこちらの教会は、17世紀にイエズス会によって建てられたもの。
バロックやゴシックなど様々な建築様式を併せ持つ場所としても知られ、内部は豪華なステンドグラスとパイプオルガンによって荘厳な雰囲気が醸し出されていますよ。
<ノートルダム大聖堂の基本情報>
住所:Rue Notre Dame, 2240
電話番号:+352-22-29-70-1
写真:岡本 大樹
地図を見る新市街での街歩きの休憩はカフェ「Namur(ナミュール)」へ。ここは150年の歴史を持つルクセンブルクで最も古いお菓子屋さんで、大公宮御用達の由緒正しきカフェでもあります。
写真:岡本 大樹
地図を見る最も有名なお菓子はチョコレートで、お土産に買って帰ることももちろん可能。ケーキも種類豊富に用意されているので、ゆったりとしたカフェタイムをとることができます。
中心地に位置しているので、街歩きの立ち寄りやすいという立地の良さも嬉しいポイントの一つ。足が疲れた時にはここで休憩することをオススメします。
<Namurの基本情報>
住所:27 Rue des Capucins, 1313
電話番号:+352-43-69-23
写真:岡本 大樹
地図を見る最後にご紹介するスポットは「ルクセンブルクハウス」というお店。ここにはルクセンブルクの様々な名産品だけが集められています。
国の名物土産であるマスタードなどもありますし、お酒の種類もかなり豊富。ワインやルクセンブルク版のシャンパン「クレマン」などをメインに、ビールやジンなども売られています。
デザイン性が高い商品が多く並んでいる点にもご注目。こちらの写真も陶器に入ったジンなのです。お土産として渡したくなるようなおしゃれなものがいっぱいあるので、最後にここでルクセンブルク土産をゲットしましょう。
<ルクセンブルクハウスの基本情報>
住所:2, rue de l’Eau L-1449
電話番号:+352-26-26-26-27
営業時間:10:30〜18:30
定休日:月曜
今回のモデルコースでは、中心のエリアだけのご紹介となりましたが、より外側へ動くという場合には公共交通機関を利用するのがオススメです。ルクセンブルクでは、なんと土曜日はバスなどは無料で利用できるというサービスが行われています。
さらに2020年3月からは曜日に関係なく全ての公共交通機関が無料になる計画もあり、より楽しめる範囲が広がる可能性もありますよ。
ルクセンブルクは小さな国ながら、市内にはかなりの見所が並ぶ場所でもあります。今回ご紹介したコースはその一部分ではありますが、ルクセンブルクの良さを知るために、訪問したい場所ばかり。
ぜひヨーロッパの中心とも言われるルクセンブルクを、旧市街の町歩きから楽しんでみてください。
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:Visit Luxembourg
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(2024/3/19更新)
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