写真:安藤 美紀
地図を見るまず最初に向かうのは、美濃市駅から歩いて5分の「旧名鉄美濃駅」。国の登録有形文化財にも指定されたこの駅には、少し昔のフィルムを覗くような懐かしさが残っています。
「旧名鉄美濃駅」は、美濃市内を走る路面電車の終着駅として、1923年に建設。その後1999年に廃止となりましたが、駅舎もホームも当時のまま。レトロな電車が3台展示されており、自由に出入りできます。中でもオススメは、大正15年製の電車(モ512型)。大正時代に流行った丸窓がキュートです。
写真:安藤 美紀
地図を見る昔の駅長室は、目からウロコがポロポロ落ちるものばかり!
ところ狭しと並ぶのは、吊り革、行先板、車掌さんが使っていた革バッグなど本物の電車グッズたち。ほかにも、古いレコード盤やカセットテープといった「ザ・昭和」なアイテムが集まっています。
写真:安藤 美紀
地図を見る改札窓口にいるセクシーな男性は、駅員さん…じゃなくて、美濃市出身の歌手、野口五郎さん!実はこの駅は、五郎さんが歌手を目指して東京へ旅立った思い出の地。ファンの間では聖地として親しまれています。ここは、「定番の観光地にはもう飽きた!」という人にぜひ訪れてほしいスポットです。
<旧名鉄美濃駅舎の基本情報>
住所:岐阜県美濃市広岡町2926-4
定休日:火曜、年末年始
写真:安藤 美紀
地図を見る「旧名鉄美濃駅」から徒歩で約10分。今度は、江戸時代に商人の町として築かれた、うだつが上がる町並みに向かいましょう。
うだつとは、火事から家を守る防火壁のこと。裕福な家の人しかうだつを上げられなかったことから、あの「うだつが上がる」という言葉が生まれました。
美濃市は、日本で一番たくさんうだつが上がる町。江戸時代から明治時代までのうだつが集結しています。写真を撮るなら、「我流酒房 胡麻や」前で。両側からバランス良くうだつを入れた写真が撮れますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見るうだつの上がる町並みをじっくり味わうなら、江戸中期創業の和紙問屋跡を改装した「旧今井家住宅・美濃史料館」へ。
茶の間の伝統的な造りが凛とした雰囲気を醸し出し、中庭の眺めも清々しい!日本で唯一「日本の音風景100選」に選ばれた、美しい音色の水琴窟も楽しめます。
<旧今井家住宅・美濃史料館の基本情報>
住所:岐阜県美濃市泉町1883
定休日:12月〜2月の火曜日(3月〜11月は無休)、祝日の翌日、12月29日〜1月3日
写真:安藤 美紀
地図を見る次に向かうのは、築80年以上の美濃市産業会館をリノベーションした「美濃和紙あかりアート館」。ねじったり重ねたり、折ったり…。ユネスコ無形文化遺産にも登録された本美濃紙は、様々な魅力があります。灯りを入れると、柔らかで落ち着く光に一変します。
2Fには、毎年秋に行われる「和紙あかりアート展」を再現したコーナーも!幻想的な写真が撮れますよ。
<美濃和紙あかりアート館の基本情報>
住所:岐阜県美濃市本住町1901-3
定休日:火曜日、祝日の翌日、12月29日〜1月3日
写真:安藤 美紀
地図を見る2019年7月オープン。うだつが上がる町並みで注目を集める「和紙専門店Washi-nary(ワシナリー)」は、築100年の和紙原料問屋「旧松久才治郎邸」をリノベーションした、特別な和紙専門店。建物の奥には宿泊施設もあり、アンティークな魅力で溢れています。
写真:安藤 美紀
地図を見るその昔、蔵いっぱいに和紙の原料となる植物・楮(こうぞ)を保存していたこの場所も、今は和紙の原紙がずらりと並ぶショップになっています。
扱っているのは、機械すき和紙と手すき和紙。200種類ほどあり、1枚500円〜購入できます。柔らかい光が差し込む和紙は、そのまま部屋に飾っても良し、ランプシェードにしてもかわいいですよ。
また、店内にはオリジナル透かし懐紙専門コーナーも併設しており、ここでしか買えない透かし懐紙とも出会えます!
<和紙専門店Washi-naryの基本情報>
住所:岐阜県美濃市本住町1912-1
定休日:月曜定休(但し、月曜が祝日の場合は翌火曜休み)
写真:安藤 美紀
地図を見るランチのオススメは、明治初期に建てられた古民家をリノベーションしたお蕎麦屋さん「まる伍」。石臼挽きの手打ち蕎麦は、絶品と地元でも評判!十割か二八か選べるので、友達同士シェアするのもおすすめです。さくっと揚がった分厚い桜えびのかき揚げが食欲をそそります。
<まる伍の基本情報>
住所:岐阜県美濃市常盤町2275-1
定休日:火曜
写真:安藤 美紀
地図を見るお腹がいっぱいになったら、長良川に佇む「上有知湊(川湊灯台)」までお散歩しましょう。
あれっ、川なのに灯台?と思われたかもしれません。江戸時代に美濃で作られた和紙は最高級品とされ、全国の大名たちに届けられました。当時、物資を運ぶ手段といえば、陸送ではなく船。ここから和紙を全国へ運んだのです。
「上有知湊」は大きなものではありませんが、絵になる写真が撮れますよ。
<上有知湊の基本情報>
住所:岐阜県美濃市港町
写真:安藤 美紀
地図を見るお散歩コースでオススメなのが、美濃市のシンボル 小倉公園。「川湊灯台」からハイキング道を歩くので、気持ちいい汗がかけます。時間は往復60分ほどみておいてくださいね。
公園の頂上には、美濃の町を一望できる展望台があります。長良川やうだつの上がる町並みを見下ろせる、岐阜ならではの絶景体験ができますよ。
<小倉公園の基本情報>
住所:岐阜県美濃市泉町1571−3
写真:安藤 美紀
地図を見る美濃旅のしめくくりは、うだつの上がる町並みの人気店で和スイーツを楽しみましょう!
「HAPPA STAND」は、2017年にオープンした「OCHAとUTSUWA」をコンセプトに据えたオシャレな日本茶専門カフェ&ショップ。築150年以上の古民家の趣を生かしたしつらえもステキです。
写真:安藤 美紀
地図を見るおすすめは、「IPPUKUセット」。お茶のランクは3種類あって、高級な茶葉ほど甘みや旨味が豊富です。注文後にその場でお抹茶を点ててくれるので、お茶の香りが高く口当たりも軽やか。ほっこり安らぐお茶時間を過ごせます。
扱っているお抹茶は、京都・宇治田原町の契約農家さんのオーガニック。すべて有機JASマーク認定のお墨付きです。
写真:安藤 美紀
地図を見るカフェタイムを楽しんだら、帰る前にお気に入りのお土産を探しましょう。
「HAPPA STAND」に並ぶ美濃焼は、土岐にある窯元とイチから一緒に作ったオリジナル。すべて縁起がいい八角形ベースで、あたたかい色合いや優しい手ざわりに、思わずため息がこぼれます。あまり知られていませんが、日本の陶磁器生産量の60%以上を占めるのが、この美濃焼なんですよ。
そのほかに、オリジナルの缶に入ったお茶は、女子に人気のお土産。旅行の後も、旅の思い出として楽しめますよ!
<HAPPA STANDの基本情報>
住所:岐阜県美濃市常盤町2300番地
定休日:水・木曜
江戸時代、領主・金森長近によって発展してきた、城下町美濃市。観光地では無料で傘が借りられたり、散策マップが充実していたり、今も昔も旅人に優しいのがメリットです。次のお休みは、ノスタルジックな町並みに癒される美濃の町を、観光ルートに加えてみてはいかがでしょうか。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:岐阜県
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