仙台で行きたい!「ちょっと変わった」ミュージアム!

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仙台で行きたい!「ちょっと変わった」ミュージアム!

仙台で行きたい!「ちょっと変わった」ミュージアム!

更新日:2014/05/14 18:23

仙台には、よくある美術館や博物館とはちがうちょっと変わったミュージアムが多いことをご存知でしょうか。今回は、そのような知る人ぞ知る玄人好みのミュージアムのいくつかをご紹介したいと思います。

現役で稼働する日本初の水力発電所

現役で稼働する日本初の水力発電所
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仙台市中心部からすこし外れた落ち着いた風景の三居沢という地区に、日本初の水力発電所があります。三居沢水力発電所は明治21年に日本で初めて水力発電が開始された発電所。現在残っている発電所は明治43年に稼働を開始したものだそうです。すごいのは、この発電所が現在も現役で稼働しているということ。広瀬川上流から引いた水路を用いた水流タービン式発電機で、一般家庭約百軒分の電力を今も生み出しています。発電所の関係機器や資料群は、平成20年に日本機械学会の選定する「機械遺産」に認定されました。

発電所の隣に立つ三居沢電気百年館では、三居沢水力発電所の歴史やその歴史的意義を史料から学ぶことができます。また記念館の前には日本水力発電発祥地の石碑も立ち、その控えめながらもしたたかな歴史を感じることができます。
歴史ある重要な施設でありながら、三居沢の穏やかな空気がとても心地よく、来館者を幸せな気分にさせるミュージアムであること間違いありません。

T型フォードに出会える小さな博物館

T型フォードに出会える小さな博物館
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東北大学理学部の敷地内にある小さな小さな展示館に、世界の自動車の歴史そのものであるともいえる、米国・フォード社製のT型(1926年製)およびA型(1931年製)クラシックカーがひっそりと展示されています。株式会社オプトエレクトロニクス代表取締役社長俵政美氏が東北大学大学院工学研究科に寄贈したもので、東北大学の機械系の学生および教職員によるボランティアチームによる修理を経て、なんと自走できる状態にまで復元されているのだそうです。

それほど自動車に詳しくない人でも、クラシックカーの形状やかたちにはどこか愛らしさを感じるものですよね。その魅力を何倍にも膨らませた状態で展示として見せてくれているのは、さすが東北大学といったところですね。

太古の歴史に思いをはせる幻想的な博物館

太古の歴史に思いをはせる幻想的な博物館
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仙台市中心部から少し南に下った富沢という地区に、非常に魅力的なミュージアムが存在しています。開発に先立つ発掘調査の際に発掘された旧石器時代の湿地林の跡と、旧石器人のキャンプ跡をそのままの形で保存し公開しているという、世界的にも非常に珍しい「地底の森ミュージアム」です。2万年前の森が運よく水の中に埋まり土中に保存されたことから空気との接触が避けられ、石化や劣化を免れてそのままの姿で現在まで保存されていたものだそうです。

地下に大きな空間を拵えて森の保存がなされた展示空間は、太古の歴史と現在を重ね合わせるにぴったりの静謐な空間となっており、遺跡展示室内にいるだけで心が洗われるような感覚に浸ることができます。ボランティアガイドの方による説明もとても丁寧でわかりやすく、地底の森についてとてもよく知ることができます。

またミュージアムのまわりは2万年前の植生を調査研究に基づいて再現した「氷河期の森」という庭園になっており、親子連れでお弁当を広げてくつろげるようなおだやかで美しい公園となっています。

美術とこけしと蝶のミュージアム

美術とこけしと蝶のミュージアム
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最後に、とてもへんてこでおもしろい美術館をご紹介します。

JR仙台駅西口から少し歩いた五橋という地区に立つビルの中にその美術館はあります。仙台市に本社のある総合商社カメイ株式会社の創業90周年を記念して平成6年に設立されたカメイ美術館です。受付のある7階はきれいな絵画展示室になっており、カメイコレクション展や企画展など、上質な美術を楽しめる美術館になっています。

とてもおもしろいのが6階の展示室です。ここはなんと、こけしと蝶の美術館になっているのです。展示室の半分は、主に東北地方で工芸品として発達し各地で生産されているこけしのコレクション展示です。大きいこけしや小さいこけし、シンプルなこけしや派手なこけし、マトリョーシカのような入れ子式こけしなど、愛らしいこけしの数々が多数展示された美術館は、日本広しといえどもなかなか珍しいのではないでしょうか。

そして展示室のもう半分は、世界中の蝶の標本が大量に集められた圧巻の蝶の展示になっているのです。日本の蝶、アジアの蝶、アフリカの蝶、ヨーロッパの蝶、世界一小さな蝶や世界一大きな蝶、雌雄同体という珍しい蝶や、他の蝶に模様を似せた「擬態」した蝶など、珍しい蝶の標本がこれでもかというほどに大量に集められており、その迫力に圧倒されること間違いなしです。もちろん、大部分の蝶はとても美しく、いくつかは長い時間立ち止まって眺めてしまうほどに美しい羽を持つ蝶も多く展示されています。

美術館は美しい芸術作品を展示するだけの場所ではありません。工芸品や動物標本など、美しくまた意義のあるものであればなんでも美術館の展示対象になります。絵画作品、こけし、蝶という組み合わせは非常に独特でありますが、だからこそ他にはない非常に魅力的な美術館になっています。

ちょっと変わったミュージアムの魅力

仙台市周辺にあるちょっと変わったミュージアムたち、いかがでしたでしょうか。美術館とは何を展示するところなのか、博物館とは何なのか。ちょっとかわったミュージアムたちは、そういった難しい問題にも興味深いクエスチョンを投げかけてくれるような気がします。そんな魅力的なミュージアムを、ぜひご自身で体験してみてください。いつものミュージアム体験では得られない面白い体験が、そこで待っています。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/10−2014/05/11 訪問

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