写真:権丈 俊宏
地図を見る十勝岳温泉は北海道のほぼ中央、大雪山国立公園の一部に属する自然豊かな温泉地。日本百名山の一つである十勝岳の麓に位置し、「湯元 凌雲閣」はその最も高台に佇む温泉宿です。(以下、凌雲閣と略します。)
周囲は亜寒帯の針葉樹林に覆われ、夏の高山植物、秋の紅葉の美しさも有名。おおむね10月上旬から6月上旬まで降雪し、非日常感たっぷりの雪景色が楽しめます。
※年度によって、降雪時期は異なります。
写真:権丈 俊宏
地図を見る写真は、凌雲閣の玄関付近から見た風景。宿周辺が雲に覆われていない時は、富良野・美瑛方面の雄大な風景を望むことができます。写真中央の細長い建物は、同じ十勝岳温泉にある宿の一つ「カミホロ荘」です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る凌雲閣の大きな魅力の一つが、天空にせり出すように造られた絶景露天風呂。茶褐色の濃厚な温泉が滔々とかけ流され、純白の雪景色とのコントラストが実に鮮やか!
実際に訪れると、誰もが都会の喧騒を忘れ、その非日常世界に癒されるに違いありません。日本全国を見渡しても、最も長期間に渡り雪見風呂を楽しめる宿の一つですが、日帰り入浴も可能(8時〜20時、大人800円)。観光の途中で気軽に利用できる点も嬉しい限りです。
写真:権丈 俊宏
地図を見る浴室は、夜間に男女浴室が交代。宿泊すると、両方の温泉を楽しめます。
写真:権丈 俊宏
地図を見る凌雲閣では、二つの泉質の異なる源泉を所有しています。メインの源泉(写真)は、含鉄(U)-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉。赤褐色の濃厚な温泉ですが侮るなかれ! 肌に優しく保湿効果に優れ、浴後は驚くほど肌がしっとり潤う美人湯です。
もう一つの源泉は、酸性・鉄(U)-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩温泉。無色透明ですが余分な皮脂を溶かし、肌の殺菌作用が期待できる泉質です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る写真は、「大岩の湯」と呼ばれる浴室で、こちらも男女時間帯交代制。自然の巨岩をそのまま残した浴室です。屋外は外気温が低く、温泉そのものをじっくり楽しむなら内風呂がおすすめ。また露天風呂に行く際も、内風呂で体を十分温めてから入浴しましょう!
写真:権丈 俊宏
地図を見る凌雲閣は、道内最高所の温泉宿にもかかわらず、通年営業されています。車でのアクセスは、JR上富良野駅からならば、道道291号線(吹上上富良野線)を東へひたすら上ると到着。距離にして、上富良野駅から約19km(30分程度)。旭川空港からなら、車で約一時間程度です。
夏季以外はスタッドレスタイヤ、もしくはタイヤチェーンは必須。宿までの最後5kmは急勾配の道ですので、冬季は4WD車が望ましいです。
公共機関なら、町営バスが上富良野駅から1日3往復運行。そちらを利用しましょう。乗車時間は、45分程です。
このように、北海道ならではの雪見と名湯が楽しめる「凌雲閣」。しかし道内一高所にある温泉宿だけに、周辺道路などの状況が急変することがあります。また源泉の湯量次第では、露天風呂にお湯が引かれてない場合も。事前に電話で現地状況を確認した後、訪問されることをおすすめします。
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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