ブリュッセル「ヴァン・ビューレン博物館」で触れるアートと自然

ブリュッセル「ヴァン・ビューレン博物館」で触れるアートと自然

更新日:2019/11/14 10:35

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
ヴァン・ビューレン博物館はベルギーの首都ブリュッセルにあるアール・デコを代表する場所で、中にはブリューゲルなどオランダやベルギーの芸術家による多くの作品が置かれています。また庭園にはバラ園やハートの庭、さらに迷路まであり、見所が溢れるスポットです。

ぜひブリュッセルのアートと自然の調和がなされた場所で、何かを感じてみてください。

海外渡航情報については、各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(トラベルjp)

ヴァン・ビューレン博物館とは?

ヴァン・ビューレン博物館とは?

写真:岡本 大樹

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ブリュッセルの中心から少し南に位置している「ヴァン・ビューレン(ブレンとも)博物館」は、かつてはダヴィット&アリス・ヴァン・ビューレン夫妻が住んでいた邸宅で、1973年に博物館としてオープンしました。

多くのアート作品に触れられるアール・デコを代表する邸宅である上に、建物自体もアムステルダム派で見た目にも美しいものとなっています。さらに、庭園は1.5ヘクタールもの広さを誇っていて見応え抜群。まずは邸宅の方からご紹介します。

ヴァン・ビューレン博物館とは?

写真:岡本 大樹

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博物館の中に入ると、早速玄関ホールで目を引くものがあります。それが頭上のシャンデリア。

ガラスペーストとブロンズで作られているこちらの作品は、花と幾何学模様のパターンで装飾されていて、後ろの美しく輝くステンドグラスとともにこの玄関ホールを彩っています。

また階段の手すりの上にはベルギー人芸術家のジョルジュ・ミンヌの彫刻『ひざまずく人』も。このように邸内には至る所に芸術家の作品が置かれているのです。

ヴァン・ビューレン博物館とは?

写真:岡本 大樹

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元々は単なる邸宅だったこの場所ですが、ベルギー芸術の発展に大きく貢献したことが、玄関口で色々な作品に出会えることからも見て取れます。

当然ながら私財であったこれらの作品ですが、現在このように一般公開されているのは、1970年にアリス夫人により財団法人が創立され、この建物の全てを博物館にすることを決めたためです。

玄関ホールからレセプションルームへ

玄関ホールからレセプションルームへ

写真:岡本 大樹

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エントランスから左に入ると、そこは3つのゾーンに分けられたレセプションルームです。その中で最も大きいのが「ミュージックルーム」で、その左右に「コージー・コーナー(憩いの場)」と「黒の小部屋」がある形となっています。

ミュージックルームには大きなピアノが置かれており、大きな窓の外には広い庭園が見えています。

玄関ホールからレセプションルームへ

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コージー・コーナーは、読書の部屋として使われていた空間です。多くの絵画が飾られており、大理石の暖炉の上にはこの場所に飾るために描かれた作品も。

またソファの上に掛けられている一枚の絵画にもご注目ください。こちらは『バベルの塔』などで有名なピーター・ブリューゲルの作品『イカロスの墜落のある風景』です。

実はこの作品は2つのバージョンがあり、ベルギー王立美術館にあるものとほぼ同じ。ですが、こちらには空にイカロスの父であるダイダロスの姿が描かれており、どちらが元々の作品であるかについては様々な言説が飛び交っています。

玄関ホールからレセプションルームへ

写真:岡本 大樹

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黒の小部屋は少し小さめのスペースながら、見所が詰まっている場所でもあります。

まずカーテンや絨毯がビビッドな色合いでデザインされているのですが、隣の部屋のものとは明らかに違っているので、見比べるのも楽しみ方の一つです。

他にも扉のガラス面が幾何学模様で装飾されていたりと、細かなところまでこだわりが感じられる空間となっています。

2階では夫妻を紹介したムービーが観られます

2階では夫妻を紹介したムービーが観られます

写真:岡本 大樹

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1階だけでも多くの見所を持った博物館ではありますが、全ての部屋を見た後には、忘れずに2階へも行きましょう。2階にはダヴィットの書斎があり、ここの家具や絨毯も見ごたえのあるものばかり。

また書斎の奥にはアトリエがあり、部屋の中ではダヴィットの自画像などがみられます。彼は実業家として活躍していましたが、アマチュアの画家として絵を描いていたのです。

その部屋だけは他のアール・デコ様式のものと違った殺風景な空間となっています。その理由は、ダヴィットとアリスがくつろぐ場所として使われたからと言われています。そんな違いにもぜひ注目してみてくださいね。

2階では夫妻を紹介したムービーが観られます

写真:岡本 大樹

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また2階の一室では、ヴァン・ビューレン夫妻がどのような人生を送り、この屋敷がどのようにして博物館になったかを、過去の写真のコラージュを上手く使ったムービーという形で紹介しています。

このムービーが現管理人によって作られたのは、夫妻の人物像を訪問者に伝えたいという思いからでした。実際に博物館や庭園を見ても、それだけでは彼らがどんな人物だったかを知ることはできず、単なる美術品の見物のようになってしまう可能性はあります。

しかし、このムービーを見ればこの施設とその元持ち主がより身近に感じられ、得るものも多くなることは間違いありません。

説明などの言葉は一切なくビジュアルだけで理解できるものとなっているので、英語の解説だと理解できないという方でも安心して見てみてくださいね。

庭園の見所は

庭園の見所は

写真:岡本 大樹

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ここからは庭園の紹介となります。面積は1.5ヘクタールと元々個人のものだったことを考えるとかなり広く、ただ歩いてまわるだけでも10〜20分ほどかかります。

実はこの庭園は家屋が建築されるより4年も前に形づくられました。

庭園の見所は

写真:岡本 大樹

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庭園の大きな見所は4つあります。その4つというのが、アール・デコ様式のバラ園、ピクチャレスク庭園、ハートの庭、そしてラビリントです。

ピクチャレスクというのは、主にイギリスの庭園美学において使われた用語で、意味としては「絵画のような風景」のことを指しています。その名の通り美しい庭園には多くの外国産の木が植えられているという特徴もあり、しだれ松や樹齢100年を超えるモミジも見られますよ。

またバラ園に置かれているベンチの周辺には植物のトンネルができており、写真映えのする風景を楽しむこともできます。

庭園の見所は

写真:岡本 大樹

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こちらは3つ目の見所として挙げた「ハートの庭」です。その名前通り12のハートが並ぶ庭園となっているのですが、ここはアリス夫人が亡きダヴィットへの愛の贈り物として作った場所。

見た目はもちろんのこと、その裏にもロマンティックなストーリーが隠されているのです。しかも、ただ中を歩くだけでは気づきにくい点ですが、このハートの庭全体がハートの形となっていますよ。

植物で造られた迷路に挑戦

植物で造られた迷路に挑戦

写真:岡本 大樹

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もう一つ最後に見て欲しいのが、ラビリント(イタリア語の迷路)と呼ばれる植物の迷路です。こちらはルナ・シュペールという造園家によって造られました。

1300本のイチイの木が小道を形作るように植えられていて、迷わずに進んだとしても500mの距離を歩くルートとなります。

植物で造られた迷路に挑戦

写真:岡本 大樹

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木の高さ自体は150cmくらいなので、大人の身長があれば向こう側を見ることはできるのですが、入ってみると意外にも難しく、何度も行き止まりに当たってしまうことがわかります。

迷路の中央には大きなヒマラヤスギが立っていて、ベンチも置かれています。じっくりマイペースで楽しんでみてくださいね。

植物で造られた迷路に挑戦

写真:岡本 大樹

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単なる博物館というだけの楽しみ方もできますが、元々は邸宅だったことや存命中に財団を設立し、後々には一般に公開することまで考えていたことなど、話を聞けば聞くほど色々なストーリーを同時に楽しめるヴァン・ビューレン博物館と庭園。

ぜひアール・デコの代表邸宅と呼ばれる場所で、アートと自然を楽しんでくださいね。

なお、一般の開館時間は昼過ぎからとなっていますが、グループで事前予約をすれば午前中の訪問も可能です。詳細は下記リンクの公式ページをご参照ください。

ヴァン・ビューレン博物館の基本情報

住所:Avenue Leo Errera/Leo Erreralaan 41, 1180 Bruxelles
電話番号:+32-02-343-48-51
開館時間:14:00〜17:30(グループで事前予約をした場合は10:00〜17:30)
定休日:火曜日

2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:FPS Chancellery of the Prime Minister / Belgium. Uniquely Phenomenal

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/01 訪問

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