新潟の名勝に創られた芸術空間!絶景の清津峡渓谷トンネル

新潟の名勝に創られた芸術空間!絶景の清津峡渓谷トンネル

更新日:2019/10/31 13:53

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨樹巨木巡礼者、低山登山者
清津峡は新潟県の十日町市にある国指定の名勝。息を呑むほど壮大で美しい景観の大峡谷で、高さ100メートルにもなる柱状節理の断崖絶壁が特徴です。峡谷の奥深くへ通じる唯一の歩道トンネルは、2018年に劇的にリニューアル。絶景の見晴所をはじめ、峡谷美が際立つ芸術空間となりました。芸術的な意匠と併せて魅せてくれる清津峡の展望地、清津峡渓谷トンネルをご案内します。
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清津峡渓谷トンネル〜名勝の大峡谷を堪能する芸術空間

清津峡渓谷トンネル〜名勝の大峡谷を堪能する芸術空間

写真:大木 幹郎

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清津峡の雄大な景観、清津峡渓谷トンネルにある第2見晴所からの絶景。山が縦に割れたような柱状節理の断崖絶壁、深い谷底に青く煌めく清津川の急流。約500万年前の海底火山により生まれた地層で、地殻の隆起と清津川の激しい浸食により、V字型の大峡谷となりました。太古の地球の姿も彷彿とさせる峡谷美です。

清津峡は新潟県十日町市の南部、信濃川に注ぐ清津川上流域にある峡谷です。国の名勝および天然記念物で、黒部峡谷と大杉谷を含む日本三大峡谷のひとつ。峡谷は全長約12kmと広大ですが、歩道トンネルは景観の優れた区間に設けられています。

清津峡渓谷トンネル〜名勝の大峡谷を堪能する芸術空間

写真:大木 幹郎

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ここは清津峡渓谷トンネルの入口坑の前で、周囲の景観も足を止めたくなる美しさ。入口坑まで第1駐車場から約10分。手前には風情ある小出温泉の旅館や売店もあります。

トンネルの全長は約750メートルで片道約30分。通路は段差がなく概ね平坦なので、車椅子やベビーカーを利用される方も安心。4箇所ある見晴所では、安全に険しい峡谷の絶景を堪能できます。

豊かな広葉樹林に覆われる清津峡は、新緑と紅葉も格別なもの。ハイシーズンは紅葉が見頃を迎える10月下旬〜11月上旬です。

清津峡渓谷トンネル〜名勝の大峡谷を堪能する芸術空間

写真:大木 幹郎

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清津峡渓谷トンネルの長い通路は、歩くこと自体も楽しいもの。奥に進むにつれ照明の色と内壁の質感が変化していきます。まるで秘密基地や天然の洞窟を歩く気分に。

1996年に完成した清津峡渓谷トンネルは、2018年の大地の芸術祭を機にリニューアル。著名な建築家であるマ・ヤンソン氏の作品「Tunnel of Light」の芸術空間へ。カフェと足湯のあるエントランスも新設されました。そして見晴所には、峡谷美が際立つ特別な意匠が凝らされています。

第1見晴所〜最初に目にする清津峡の絶景

第1見晴所〜最初に目にする清津峡の絶景

写真:大木 幹郎

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清津峡渓谷トンネルの最大の見所、4箇所ある見晴所を順番にご案内していきます。この第1見晴所はトンネルの中間地点に位置。入口坑から約15分、最初に目にする峡谷の絶景に期待が高まります。

第1見晴所の内部は、あえて手を加えていないシンプルな雰囲気。これは最初の見晴所として、峡谷の景色を純粋に眺めてもらうための措置なのです。

第1見晴所〜最初に目にする清津峡の絶景

写真:大木 幹郎

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第1見晴所で最初に向き合う峡谷の絶景。対岸にそびえる柱状節理の大岩壁は壮観。断崖に逞しく根を張る草木の姿も印象的です。

清津峡の柱状節理は石英閃緑ひん岩の層です。約500万年前に海底の堆積物である凝灰岩の層にマグマとして貫入。冷えて収縮していく際に、表層から生じた亀甲状の割れ目が奥深くまで伝播し、柱状になったものです。

第2見晴所〜秘密の展望室と変化に富む峡谷の景観

第2見晴所〜秘密の展望室と変化に富む峡谷の景観

写真:大木 幹郎

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4箇所ある見晴所の中でも特に好奇心が刺激されるのは、この第2見晴所でしょう。中央に鎮座するのは周囲の景観を映す不思議なオブジェ。内部の部屋からは、マジックミラーのような窓から外の様子が透けて見えます。外からは見えない秘密の展望室。

実はこのオブジェの内部はトイレでもあります。普通の公衆トイレは第1駐車場の近くにありますので、入杭される前のご利用を。

第2見晴所〜秘密の展望室と変化に富む峡谷の景観

写真:大木 幹郎

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第2見晴所の展望は変化に富んでいます。峡谷上流側には、冒頭でご紹介した狭く峻険な断崖絶壁の谷間。そして真下には、このような美しい清津川の急流と、柱状節理の断面を見ることができます。

第2見晴所〜秘密の展望室と変化に富む峡谷の景観

写真:大木 幹郎

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第2見晴所から峡谷下流側は、峡谷の浸食が進んで大きく開けた景観。以外と緑が多く、尾根の上だけでなく断崖にも低木や植物の群落が生育。険しい峡谷の植生の縮図を見るようです。

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第3見晴所〜光の天窓と屏風岩

第3見晴所〜光の天窓と屏風岩

写真:大木 幹郎

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第3見晴所には美しい天窓が並ぶような芸術空間が広がっています。天窓に見えるものは背面を赤く発光させた凸面鏡。光の天窓に映される複数の峡谷の風景は神秘的です。

なお、第1〜3見晴所の間は近いため5分ほどで移動できます。第3〜4見晴所までの移動は約10分ほど。

第3見晴所〜光の天窓と屏風岩

写真:大木 幹郎

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第3見晴所の対岸にそびえているのは、視界を覆う巨大な断崖絶壁。写真では見切れていますが、最上部の高さは100メートル以上にも達するでしょう。この大岩壁は屏風岩とも呼ばれ、峡谷内でも際立った柱状節理の構造を見せてくれます。

第3見晴所〜光の天窓と屏風岩

写真:大木 幹郎

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ここで少し清津峡の昔話を。名勝である清津峡には、昔から多くの人々が訪れていました。その道中は命がけ。滑落と落石の危険が大きな谷底の山道を歩いたのです。昭和63年(1988)、遂に落石による事故が発生し、谷底の山道は閉鎖されました。

第3見晴所から見下ろす谷底、屏風岩の足元と清津川の急流。こんなに険しい場所でも、今はトンネルから安全に絶景を堪能できます。

パノラマステーション〜水鏡に峡谷が映る最高の展望地

パノラマステーション〜水鏡に峡谷が映る最高の展望地

写真:大木 幹郎

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2018年の大地の芸術祭を機に、芸術作品「Tunnel of Light」としてリニューアルを果たした清津峡渓谷トンネル。特に劇的な変化を遂げたのが終点にある4つ目の見晴所、このパノラマステーションです。内壁を覆う金属板と床面を満たす湧水の水鏡。清津峡の絶景が投影される空間は、幻想の世界へと吸い込まれるような美しさです。

水鏡に立入る際には足元にご注意を。両端と最奥部以外の水深が約15センチほどあります。夏期は素足やサンダルで立入ると爽快です。

パノラマステーション〜水鏡に峡谷が映る最高の展望地

写真:大木 幹郎

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パノラマステーションの水鏡の奥は、清津峡渓谷トンネルで最高の展望地。峻険なV字型となっている大峡谷の核心部を俯瞰できるのです。峡谷右岸の奥には、第3見晴所で相対した屏風岩の大岩壁も見えます。人智を超えた大自然の造形美を堪能してください。

大地の芸術祭の舞台は十日町市と隣の津南町。常設展示の作品数は、清津峡渓谷トンネルも含めて約200作品にもなります。清津峡にお越しの際は、美しい大自然と調和した芸術作品群を巡られることもお勧めします。

清津峡渓谷トンネルの基本情報

住所:新潟県十日町市小出
電話番号:025-763-4800
入坑受付:8時30分〜16時30分
冬期休業:1月から翌年3月31日まで
駐車場:第1〜3駐車場(無料)
アクセス:
・塩沢石打ICから車で約25分
・越後湯沢駅から南越後観光バスの宮森野駅行の路線、清津峡入口から下車後、徒歩30分

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

(C) [Tunnel of Light] Ma Yansong / MAD Architects (大地の芸術祭)

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/27 訪問

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