写真:Kiyo Evenstar
地図を見るマグダレーナ半島は大人なら約1時間ほどで一周できるほどの広さです。のんびりと歩いていると、木々の間から少しずつ建物が見えてきます。緩やかな坂をあがるとそこには大きな宮殿が。「マグダレーナ宮殿」です。
サンタンデール市を象徴する建物とも言われる「マグダレーナ宮殿」。
白と茶褐色の石を組み合わせた外壁、高さの異なる2つの八角形の塔。宮殿としては見慣れない、特徴的な外観を呈しています。
マグダレーナ宮殿は王アルフォンソ13世と妻ビクトリア・エウヘニアの避暑の別荘として1909年に建設が始まりました。サンタンデール市議会が満場一致で王家に宮殿を寄贈することを決定し、建設されることとなりました。建設資金はなんと市民からの寄付でした。1912年に完成。1930年まで利用されていました。
写真:Kiyo Evenstar
地図を見る宮殿は屋根裏部屋まで合わせると5階建てになっています。マグダレーナ半島の中で一番高い場所に建てられているため、宮殿からは半島の美しい自然の景色が堪能できます。これ以上の避暑地はないのではないかと思うほど、素晴らしい立地です。
王アルフォンソ13世の執務室、寝室、ダンスの部屋、礼拝堂など、数ある部屋の中で最も忠実に当時の状態を保存しているといわれるのが、上の写真のリビングルームです。
ピアノを弾くのが上手だった王妃のためにピアノが置かれています。リビングは広く、コの字型に近い間取りとなっており、大理石でできたテーブルも置かれています。豪華ではありますが、全体的に上品な、おさえた色調で落ち着きます。
写真:Kiyo Evenstar
地図を見るスペイン第二共和政が始まり、アルフォンソ13世が退位を余儀なくされたため、王家が宮殿を使用した期間はそれほど長くはありませんでした。
1977年、サンタンデール市がマグダレーナ半島及び半島に属するすべての財産の所有者となり、1977年12月から宮殿は一般公開されています。
現在は大学が本部として使用したり、会議や会合が行われる場となっています。また、市民の結婚式が行われることもあり、市民にとって親しみやすい宮殿となっています。
<マグダレーナ宮殿の基本情報>
住所:Av de Reina Victoria, s/n, 39005, Santander,Cantabria
電話番号:+34-942-203-084
写真:Kiyo Evenstar
地図を見る半島内は道が整備されていて、気軽にくるりと一周散策することができます。木々の緑と海と空の青。マグダレーナ宮殿に辿り着くまでの道のりも、宮殿からの帰り道も、とても気持ちがいいんです。
半島に入ってすぐのところに上の写真の広場があります。ここではかつて王家がポロの練習をしていました。テニスデビスカップの予選会場が設営されたことも。今は馬術大会やコンサートが行われます。
少し歩くと、イギリス様式の建物が。学生寮として使われているもので、ここにはカフェテリアもあります。
写真:Kiyo Evenstar
地図を見る半島内は許可された車のみ通行可ですので、車の通りはそれほどありません。聞こえるのは自然界の音。林の中は時にとても静謐です。
しかし小さな半島ですので、すぐに林を抜けて半島の端に到着!カンタブリア海が広がります。壮大な景色を前に波の音が心地よく、癒されます。
写真:Kiyo Evenstar
地図を見るやや下り坂になったところで大きな船が見えてきます。1966年から1992年の間にサンタンデール出身の船乗りによって9回の遠征が行われたことに敬意を表して、船の展示がなされています。港町らしいですね。
この船の展示を過ぎるともう散策は終盤ですが、最後にもう一つ。「海の公園」があります。ここは崖になっていることを利用して、「自然のプール」がつくられています。アシカやアザラシ、ペンギンが見られるかも!
海風を感じながら森林浴。そして美しい宮殿。マグダレーナ半島の散策はたくさんの癒しを与えてくれます。
半島内には観光列車もありますので、小さなお子様連れの方はそちらを利用されるのもいいかもしれません。
半島まるごと、どうぞお楽しみください!
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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