写真:吉田 彩緒莉
地図を見るチェンマイ旧市街のターペー門はライトアップの美しさから、フォトジェニックな観光名所として知られています。しかしそれだけではなく、チェンマイ市街の観光ならターペー門の立地は外せない好ポイント。
旧市街をぐるぐる巡る1人30バーツ(2019年10月のレートで約105円)の乗り合いバスが必ず通る場所でもあるので、交通費の節約もバッチリできます。旧市街の中心部に多い有名な寺院はもちろん、旧市街から少し離れたナイトマーケットも徒歩圏と恵まれた立地です。
ターペー門から見える場所に看板はありますが、そこから竹のアーチをくぐった先にデナガホテルチェンマイが姿を現します。その荘厳な佇まいは寺院のよう。デナガの「ナガ」は、タイに伝わる神の一種。大蛇と竜を合わせたような姿をしています。チェンマイの有名寺院「ワットドイステープ」でも見られる、階段の手すりにナガをあしらったデザインが建物の迫力を増大させているようです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るレセプションに入った瞬間、高い天井や東南アジアに伝わる神話の神々のオブジェ、アンティーク家具でまとめられた空間に唖然。これからの滞在を期待させる素晴らしい演出ですが、まるで美術館?ホテルの概念を完全に覆しています。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るロビーはアンティークの家具や、貴重なオブジェなどが惜しみなく飾られています。誰からも愛された前国王ラマ9世の若かりし頃の肖像画が見守るロビーには、バランスよくソファーを配置。のどの渇きがいつでも潤せるよう、フルーツフレーバーの水が置かれています。重厚でありながらずっと寛いでいたいと思わせる空間造りはさすがです。
東南アジア全域で崇められる象の顔をした神・ガネーシャのオブジェ。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るプールはかなり小さめ。「ホテルの宿泊に大きなプールがあるのは絶対条件」という人にはおすすめできませんが、こじんまりとして妙に落ち着きます。プールではハッピーアワーの時間、お酒がお得に飲めるということもあり、バー代わりに使うゲストも多数。観光で汗だくになった身体を冷やしつつ、ここで一杯なんて、オツな使い方ができますね。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るホテルの建物の中央に鎮座するのは、ここでもやはり蛇神「ナガ」。タイをはじめラオスやミャンマーでも、メコン川に住むと考えられ、一年に一度火球を飛ばすと信じられています(実際に100年以上目撃され、科学的に解明できていない不思議な現象)。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るナガのいるこのスペースはパティオとしてゲストが読書したり、会話を楽しめるスペースになっています。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るデナガホテルチェンマイは、一番スタンダードなデラックスルームが狭め。一人旅には問題ないのですが、カップルや友達同士の旅行には少々不向き。できればそれより上のカテゴリーにすることをおすすめします(それでもピークシーズン以外は10000円以内の客室が多数)。
こちらは48平米あるグランドデラックスルーム。ベッドとワーキングデスクだけのシンプルな客室ですが、重厚な装飾がホテル全体のイメージにぴったり。このタイプの客室は、大きなクローゼットと洗面所、バスルームが寝室とは別のエリアにまとまってあり、トランクが広げられる余裕の広さ。そのためベッドルームが荷物で散らかることがなく、快適に過ごせます。
この客室はもちろんですが、全客室にバスタブがあるのもうれしいポイント。タイは5つ星ホテルでもシャワーのみのホテルがあるので、ホテル選びの際は気を付けて。アメニティはノンブランドですが「ジャパニーズグリーンティー」なるボディソープ、シャンプー、コンディショナーです。お茶の香りに包まれると、濃厚なランナー王朝の雰囲気が、一気に日本になってしまうのはご愛敬。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るこのホテルに泊まるなら、おすすめはプレミアデラックスルーム。ホテルには、ベッドとデスク以外に寛げる場所が欲しくないですか?雨期だけではなく、スコールが降ることもあるタイ。部屋でのんびり過ごす時間はとても大切。このカテゴリーの客室には、窓際にソファースペースのあるタイプがあり、ランタン風のライトが配され、とてもロマンティックです。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る客室に置かれたコンプリメンタリーのコーヒーはネスプレッソ!五つ星ホテルでもネスカフェの粉状のものを置くホテルがあるタイ。これはうれしいですね。ソファーがあれば、まったりとコーヒーが楽しめる時間がもてます。
このタイプの客室は年末年始やコムローイ祭り(ロイカトーン)、ソンクランなどのピークシーズン以外はだいたい10000円以内。ソファーのある客室は、室数が限られるので、予約の時点で強めのリクエストを。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る朝食はホテル併設の「WING26」というカフェでいただきます。併設と言っても、ホテルのエントランスを出たお堀の通りに面し、一般客としても気軽に使える便利なカフェ。デナガホテルチェンマイの濃厚なランナー調の雰囲気からガラッと変わった、オシャレかつカジュアルな雰囲気です。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見る品数は5つ星ホテルと比較すると少なめですが、それでも食べきれません。一つひとつ丁寧にカフェのオープンキッチンで作られていて、グリーンカレーやレッドカレー、炒め物などのタイ料理も豊富。ホテルのゲスト数がカフェのスタッフの目が常に行き届く程度なので、正直、多くの観光客でごった返す高級大型ホテルの朝食より、はるかに雰囲気が良く接客も丁寧です。
写真:吉田 彩緒莉
地図を見るここのホテルで絶対にはずしてはならないもの。それはパン!こちらもカフェ内で焼かれていて、出来たて熱々をいただけます。特にクロワッサンは、サクサクだけではなく、少しもっちりとして、バター感もたっぷり。このパンを食べにこのホテルに戻りたいと感じるほどのレベルです。また、自家製のジャムも生マンゴーの果肉をたっぷり使ったものや、甘さ控えめのイチゴ果肉のジャムがあり、絶品です。
チェンマイに数多くあるブティックホテル。それぞれに個性があり、オーナーの思いや、おもてなしのコンセプトがあります。どことなく日本にも通じる「粋」な演出があるのも、チェンマイのブティックホテルの面白さ。
五つ星ホテルやチェーンの大型ホテルの安心感がほしいという方もいますが、チェンマイは独立系ブティックホテルの滞在が最高に楽しい街です。特に寺院や旧市街の城壁に溶け込むようなランナー王朝の歴史を感じさせる「デナガホテルチェンマイ」は、タイの古都、チェンマイにいるという思いを強く感じさせてくれる珠玉のブティックホテルです。
チェンマイの他のブティックホテルも見てみたい、という方は、関連MEMOからご確認ください。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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