写真:Mayumi Kawai
地図を見る隠岐諸島のうち、島前(どうぜん)3島の中で東に位置する中ノ島・海士(あま)町。
町の北東部に位置する明屋(あきや)海岸は、玄武岩からできた赤褐色の海食崖に美しいマリンブルーが映える、実に風光明媚な海水浴ビーチです。
女神がこの地でお産したという伝説が残されたこの海岸は、すでにそれだけでもとてつもないパワーを秘めているように感じますが、海岸西側にそびえる「屏風岩」には、なんとハート型にくり抜かれた「ハート岩」が存在するのです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る拡大するとこの通り!こんなに見事にハート型にくり抜かれた岩穴は世界でもきわめて珍しいのではないでしょうか。近年、恋愛や縁結びのパワースポットとして人気急上昇中です。
そんなハート岩、2019年10月の台風18号の影響で岩崩れが発生、ハートが塞がれてしまい、ネットでは「ハートブレイク」などと揶揄されました。しかし、その後、波が洗い流して見事復活!困難に打ち勝つ恋愛最強のパワースポットとして、今後ますます注目されること期待大です。
<明屋海岸の基本情報>
住所:島根県隠岐郡海士町大字豊田
アクセス:菱浦港から車で約20分
写真:Mayumi Kawai
地図を見る隠岐諸島東側に位置する島後(どうご)・隠岐の島町。滝の裏側にまわり込んで滝を眺めることができる高さ40mの「壇鏡(だんぎょう)の滝」の癒やしパワーはハンパではありません。
溶岩ドームにぽっかり穴が空いたような森の空間に流れ落ちる滝シャワー。辺りはひんやり涼しくマイナスイオン全開で、ずっと眺めていられるほど清々しい光景です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る壇鏡の滝は、左に雌滝、右に雄滝(写真)の2つの滝が流れ、その間に壇鏡神社が祀られています。その昔、この地を訪れた僧が夢のお告げを受けて双竜の滝を発見、もう一つの源来の滝から神鏡も見つかり、これを祀ったのが壇鏡神社の興りと伝えられています。
この水は環境省選定の「全国の名水百選」の名水であるとともに、「勝者(女神)の水」「火難防止の水」、さらには「長寿の水(万病に効く水)」としても島民から親しまれています。
※現在、落石事故の恐れがあるため滝の裏側へ行く際は十分注意をお願いします。
<壇鏡の滝の基本情報>
住所:島根県隠岐の島町那久
アクセス:西郷港から車で約50分
写真:Mayumi Kawai
地図を見る独特の島の成り立ち、地形を有する隠岐の島々。それゆえに、木や岩そのものを神として崇める原始的な巨木信仰や巨岩信仰が今なお受け継がれています。その一つが、隠岐の島町にある「岩倉の乳房(ちち)杉」。
関連メモにある別記事「世界が認めた隠岐島!ジオパークで人と大地のつながりを知る旅へ」でも紹介したとおり、鳥居のみが配された乳房杉の存在感は神がかった異彩を放ち、大地のパワーがみなぎっているのを感じます。
<岩倉の乳房杉の基本情報>
住所:島根県隠岐の島町布施
アクセス:西郷港から車で約60分
写真:Mayumi Kawai
地図を見る乳房杉から車で約20分、布施地区にある「大山神社」も巨木信仰の一つ。乳房杉とは異なり、天を突くようなまっすぐ伸びた巨木は現在も成長を続け、樹高45m、幹周り4.5m、樹齢800年以上ともいわれています。
この神社では、隔年4月初丑の日、町の男衆が御神木にカズラを7回半巻きつける「帯締め」の神事がおこなわれることでも有名。御神木の根本には巻きつけられたカズラを見ることができますよ。
<大山神社の基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町大字美田
アクセス:西郷港から車で約40分
写真:Mayumi Kawai
地図を見る隠岐の島町の玄関口・西郷港から西へ約2.5kmにある「玉若酢命(たまわかすみこと)神社」は、隠岐の総社として、また隠岐の神社の中では最も古い1793年の建築として国指定重要文化財にも指定されています。
総社とは、平たく言えば、地域の主な神様を一箇所に集めて祀った神社のこと。つまり、この一社をお詣りすれば、その地域の神様すべてをお詣りしたことになるのでとてもお得な神社ともいわれています。時短が気になる日本人にはうってつけかもしれませんね。
<玉若酢命神社の基本情報>
住所:島根県隠岐郡隠岐の島町下西701
アクセス:西郷港から車で約5分
写真:Mayumi Kawai
地図を見る興味深いのは拝殿後ろの本殿。通常、神社の社殿は、出雲大社を代表とする「大社造」、伊勢神宮を代表とする「神明造」、春日大社を代表とする「春日造」の大きく3つに分類されますが、この玉若酢命神社にはそれらが独自に融合しているのです。
要するに、屋根の部分は「大社造」、ひさしのような向拝(ごはい)の部分は「春日造」、建物全体は「神明造」。このかたちはきわめて珍しく、隠岐造ともいわれています。このことからも、この神社は他とは一線を画す特別な存在だったんですね。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るそして境内で圧倒的な存在感を放つのが樹齢約2000年ともいわれている「八百杉(やおすぎ)」。
人魚の肉を食べて800年生きたという八百比丘尼(やおびくに)が植えたという伝説からつけられたこの巨大杉。樹高38mで今なお成長し、屋久島の縄文杉にも匹敵する歴史と風格を兼ね備えた八百杉です。ぜひ直にふれて、大地のパワーを授かりましょう。
やはり最後は太陽からいただくパワースポット!
ここは隠岐の島町北西部にある「ローソク島」。海上にそびえる高さ約20mの石柱で、日が沈む頃、ローソクに火が灯るような幻想的な光景を目撃できます。
島にはローソク島展望台もありますが、この絶景が拝めるのは、ローソク島を知り尽くした地元遊覧船からのみ。思わず手を合わせたくなるこの絶景、パワーを授かりそうですね。
<ローソク島展望台の基本情報>
住所:島根県隠岐郡隠岐の島町久見
アクセス:西郷港から車で約50分
※ローソク島遊覧船については関連MEMOの「ローソク島遊覧船案内」をご参照ください
写真:Mayumi Kawai
地図を見る実はこのローソク島、島前の西ノ島にも存在します。島随一の観光スポット・摩天崖や天然アーチの通天橋がある国賀海岸の一角にたたずむ「観音岩」。そのかたちが百済観音像を想起させることから付いた呼び名で、夕暮れ時、絶妙なタイミングにさしかかると、まるで観音様に後光が差しているような、何ともありがたい絶景を拝むことができます。
こちらは海岸から展望可能。ただし、季節によって日の落ちるタイミングや角度が異なるため、詳しい展望ポイントは、ぜひ地元の方に教わりましょう。
<観音岩の基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町浦郷 国賀海岸
アクセス:別府港より車で約20分
最後に番外編としてご紹介したいパワースポットは、隠岐の島町西郷港から徒歩5分のところにある「愛の橋」。
昭和4年(1929年)、当時クリスチャンだった島民の藤原氏が、悪天候の中、通学に苦労する児童の姿を見かねて、行商で蓄えた私財をなげうって完成させた橋で、聖書の精神、“汝、隣人を愛せよ”から「愛の橋」と名付けられたのだとか。当時木製だった橋は洪水で流され、その後、コンクリート製に再建されました。
なお、現在は老朽化による補修工事のため通ることはできませんが、2年後には開通予定です。ぜひ、隠岐の島町を訪れた際には、隣人の無償の愛にもふれてみませんか。
取材協力:島根県
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/11更新)
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