四国屈指の美しさ!愛媛の渓谷・面河渓と鮮やかな鉄砲石川

四国屈指の美しさ!愛媛の渓谷・面河渓と鮮やかな鉄砲石川

更新日:2019/10/29 10:10

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家
渓谷の規模、景観、水質(日本一に認定)等から、四国の旅行会社のツアー広告や観光パンフ、雑誌等で「四国一の渓谷」と称されることもある愛媛県久万高原町の面河渓。峨々たるV字峡から滑らかな白い川床等、景観は変化に富んでいます。その支流・鉄砲石川沿いにはバットマンのロゴに酷似した石や愛媛県第2位の落差120mもの滝、緑や青、赤色に見える渓流等、面河渓に勝るとも劣らない渓谷美が展開します。
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断崖上の遊歩道・面河渓の関門

断崖上の遊歩道・面河渓の関門

写真:春野 公比呂

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仁淀川(によどがわ)は国の水質検査で6度も日本一になった「日本一美しい川」。その鮮やかな「青」は「仁淀ブルー」と言われますが、その呼称で有名なのは仁淀川の二次支流、高知県の安居渓谷。しかし規模や総合的景観では、本流の上流域にある面河渓(おもごけい)が優れており、観光客も多くなっています。尚、仁淀川は愛媛県域では面河川と呼ばれます。

大半の観光客は車道(公道)の終点辺りの駐車場までマイカーを乗り入れますが、そこより1.2kmほど手前、面河山岳博物館辺りから伸びる遊歩道沿いにも優れた景観があります。

遊歩道からは面河川支流の滝が本流に落下する様も見られますが、一番優れた景観は「関門」。ここは高さ80mのV字峡で、川幅が極端に狭くなり、門のようになっているのです。渓流は「仁淀ブルー」ならぬ「面河ブルー」。

断崖上の遊歩道・面河渓の関門

写真:春野 公比呂

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バスやタクシー利用者は、遊歩道終点から車道に出て、五色橋まで歩いていきましょう。橋の上流にそびえ立つ亀腹岩は高さ70mの断崖で、面河渓の景観を象徴する一つ。下部に写る観光客がまるで米粒のように小さく見えます。

断崖上の遊歩道・面河渓の関門

写真:春野 公比呂

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殆どの観光客は渓谷沿いの遊歩道を往復するだけですが、亀腹岩上部の尾根には二ヶ所の展望所が整備されていて、回遊コースにもなるのでハイカーは寄ってみましょう。

五色橋を渡って、国民宿舎上方の素掘りの「鉄砲石川トンネル」入口まで来ると、道標に従い、尾根に上がります。まずはトンネル南のパノラマ展望台へ。展望台から遠望するピラミダルな冠岳(1476m)は登頂欲をそそられますが、登山道は何割か廃道化しているものの、2時間弱で登頂可。詳細は関連MEMOにて。

観光客皆無の展望台と虹が懸かる虎ヶ滝

観光客皆無の展望台と虹が懸かる虎ヶ滝

写真:春野 公比呂

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次は北方の標高866mピークにある亀腹展望台へ向かいますが、それほどの高度差ではありません。展望台からはパノラマ展望台を上回る石鎚山系の展望が広がっており、側には孫挽割(まごひきわり)という岩の裂け目が。まるで自然の塹壕のようです。

観光客皆無の展望台と虹が懸かる虎ヶ滝

写真:春野 公比呂

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やがて面河渓の紅葉河原辺りに下り立ちます。面河渓は紅葉の名所でもあるのです。四国屈指の渓谷と言えども、白い川床を滑る浅い流れは水遊びにも最適。が、上流へ遡って行くと景観は一変し、激流を伴う淵が連続して現れます。

観光客皆無の展望台と虹が懸かる虎ヶ滝

写真:春野 公比呂

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橋を渡ってほどなくすると、通行禁止になっているかも知れませんが、解除されていれば虎ヶ滝を見ることができます。落差はさほどではないものの、激流は迫力があり、また、虹が懸かることも多々あるため、フォトジェニックな写真を撮ることができます。

観光客皆無の支流に落差120mの千段の滝

観光客皆無の支流に落差120mの千段の滝

写真:春野 公比呂

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虎ヶ滝からは紅葉河原より下流に下り、五色橋まで戻って回遊します。一般観光客は体力的にここまでだと思いますが、国民宿舎に宿泊して、翌日、鉄砲石川を探訪してもいいでしょう。

余力が残っているハイカーは再び鉄砲石川トンネルまで行き、トンネルを抜けて鉄砲石川沿いの林道を遡っていきます。左手の樹林が途切れると、鮮やかな濃いグリーンをした、泉のような滝壺「櫃(ひつ)の底」が現れます。支流の滝が岩肌を滑るように落下していますが、本流は伏流水になっているのか、途切れているように見えます。

観光客皆無の支流に落差120mの千段の滝

写真:春野 公比呂

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更に林道を進むと、右手上に何やら看板が出ています。そこに登ってみると、長さが3m近くありそうな、バットマンのロゴマークに酷似した「コウモリ石」が、翼を広げたまま休んでいます。その側には鉄砲石川の河川名の由来にもなった火縄銃に似た「鉄砲石」が。

観光客皆無の支流に落差120mの千段の滝

写真:春野 公比呂

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その先の鉄砲石川キャンプ場付近には、「千段の滝」の道標が建っています。その道標の矢印の延長線上には対岸の支流があります。その水量があまりない沢を十数分遡って行った所にあるのが、愛媛県で第2位の落差120mを誇る千段の滝。岩肌を滑り落ちるように落下していますが、上部で急カーブを描いているので、滝の全景を拝むことはできません。それでもそのスケールは伝わってきます。

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面河渓より美しい面河ブルー

面河渓より美しい面河ブルー

写真:春野 公比呂

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滝の鑑賞を終えると林道に戻り、先に進みます。渓谷と化した鉄砲石川は遊歩道がないため、この林道が探勝コースになるのですが、対岸には「お月岩」等、岩肌が特徴的な絶壁岩盤が続きます。
橋を渡った所の対岸には、圧倒されるような「兜岩」がそそり立っています。「兜」というより、巨大戦艦たる様相で、側面の膨らみは大きく川面上まで迫り出しています。

面河渓より美しい面河ブルー

写真:春野 公比呂

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兜岩の先には鎧岩が。この岩は誰が見ても鎧に見えます。それを過ぎると左手の支流に「布引滝」が現れます。この滝も形状は千段の滝に似た滑滝ですが、落差は見た目の倍以上の80m。こちらも角度のせいで全景を伺うことはできません。

面河渓より美しい面河ブルー

写真:春野 公比呂

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楓渓橋で再び左岸(東岸)に渡り直し、川面を見下ろしながら歩いて行くと、一帯が赤く見える錦渓(赤石河原)が現れます。ここから上流の所々は川床が赤褐色になっており、水膜が張られたような景観になっているのです。

ほどなく夫婦橋に到ります。ここで川床に下りて、少し上流に進むと、櫃の底の「グリーン」とは対照的な、目が覚めるような鮮やかな「ブルー」の流れになります。安居渓谷では直射日光が川面に当たらないと鮮明な「仁淀ブルー」にはなり難いのですが、ここでは晴天ではなく、且つ、時刻が15時を過ぎていても美しい「面河(仁淀)ブルー」が見られるのです。

復路、時間があれば鉄砲石川キャンプ場付近から川床に降り、櫃の底に落下する滝の天辺まで下り、更に滝壺である櫃の底の畔に降り立つと、鉄砲石川の魅力を存分に味わうことができます。

面河渓と鉄砲石川の基本情報

住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町若山
電話番号:0892-21-1192(久万高原町観光協会)

アクセス:松山市のJR松山駅からJR四国バス・久万高原線に乗車して1時間10分で「久万高原駅」(バス停の呼称)降車。伊予鉄南予バス・面河行きに乗り換え、1時間で終点降車。すぐ目の前が関門遊歩道起点の面河山岳博物館。
面河バス停付近、五色橋東袂、国民宿舎の斜め向かいに無料駐車場あり。

各コースタイム:
関門遊歩道:片道約20分
面河渓遊歩道: 片道約45分
鉄砲石川の林道コース:片道約1時間15分
亀腹展望台回遊コース:1周約1時間30分
(あくまで一般的なコースタイムですので、ご自身の体力等に合わせてご計画ください。)

※一般観光客が探訪できる面河川(仁淀川)の最上流は面河渓ですが、登山経験者であれば更に上流の御来光の滝(落差102m)まで遡ることができます。詳細は関連MEMOの「“神の庭”笹倉湿原と“日本一の水質”面河川源流滝」にて。

※関連MEMOで冠岳の登山ルートを公開していますが、ルートの後半は廃道化しており、道標も一切ないため、読図ができる方でないと登山は危険です。

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/16−2017/09/10 訪問

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