写真:肥後 球磨門
地図を見る広島県三次市三次町(みよししみよしちょう)に2019年4月に開館した日本初の妖怪博物館「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」。妖怪研究家の湯本豪一(ゆもとこういち)氏が寄贈した妖怪コレクションと、三次を舞台にした稲生物怪録(いのうもののけろく)に特化した常設展示、そしてチームラボの妖怪遊園地の3つの展示から成る、三次市の新しい観光スポットとして注目を集めている博物館です。
写真:肥後 球磨門
地図を見る閉ざされたドアに「妖」の文字が不気味な雰囲気をかもしだしています。妖異の世界への期待感でワクワクしてきます。
写真:肥後 球磨門
地図を見る目の前にゆらゆらと浮かび上がる妖怪に一瞬ひるみます。目をこらすと、ひも状の暖簾が吊るされていて、そこにいろいろな妖怪が映し出されています。この暖簾をくぐるとどんな世界が広がっているのでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る「日本の妖怪」を紹介した常設展示室では、江戸時代に描かれたという百鬼夜行絵巻(ひゃっきやぎょうえまき)、「ぶんぶく茶釜」や「唐傘お化け」などおなじみの妖怪をかたどった根付(印籠、煙草入れにつけられる止め具でストラップのようなもの)、妖怪の姿をした香炉など、色々な日本の妖怪グッズが展示されています。
写真:肥後 球磨門
地図を見る幻獣(げんじゅう)コーナーでは、雷鳴とどろく日に塩釜に落ちてきたという広島県五日市(いつかいち)の「雷獣」や、熊本に伝わる、予言をする幻獣「肥後の三足予言獣」などが紹介され、こんな幻獣を実際に目撃した人がいたとは驚きです。写真は「河童の腕」。川辺で死んでいた河童の、腐っていない腕だけを切り取って保存したものと伝わっています。指の間に水掻きのようなものが見えます。本物かどうか、ぜひ自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る「今日へ続く妖怪文化」のコーナーでは、妖怪を題材にした玩具が紹介されています。河童の「起き上がり」やお化けの形をした郷土玩具、凧や紙芝居など、昔から妖怪が人々の生活に密接に関わってきた様子がうかがえます。
※ 展示内容は随時変更され展示替えが行われます。
写真:肥後 球磨門
地図を見る常設展示の2つ目は、江戸時代に三次を舞台とした人間と妖怪たちとの妖怪物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の展示です。稲生平太郎という実在した16歳の若者の所に妖怪が現れ、30日間にわたって様々な怪異を起こし平太郎を脅かし続けますが、正体を見極めようと妖怪たちの脅しに耐え抜き、最後には魔王が現れて平太郎の勇気に降参するという物語です。
写真:肥後 球磨門
地図を見る展示室では、文字中心の「柏本(かしわぼん)」という本や、絵が中心の絵巻や絵本になったりしたものが展示されています。ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるも、この物語によって創作意慾を掻き立てられたといわれ、現在も漫画や映画、オペラの題材になっているのが「稲生物怪録」です。三次もののけミュージアムで稲生平太郎が体験したという妖気の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
※ 展示内容は随時変更され展示替えが行われます。
写真:肥後 球磨門
地図を見る妖怪の展示を見た後はアトラクションで楽しみましょう。クリエーター集団チームラボが手掛けた「妖怪遊園地」です。「お絵描き妖怪とピープル」、「妖怪が住まうテーブル」、妖怪と一緒に写真が撮れる「妖怪カメラ」の3つがあります。妖怪カメラの画像はLINE経由でのダウンロードも可能なので、SNS上で自由にシェアできます。「妖怪が住まうテーブル」は、テーブルに手や物を置くと小人たちが飛び乗ってきます。そうやって遊んでいると妖怪たちが集まってくる面白いテーブルです。
写真:肥後 球磨門
地図を見る人気があるのが「お絵かき妖怪とピープル」で、9種類のキャラクターから好きなのを一つ選んで自由に色を塗っていきます。綺麗に塗ってかっこいい妖怪、目を赤く塗っておドロおドロしく不気味な妖怪、どんな妖怪にするかはあなた次第。
写真:肥後 球磨門
地図を見る塗り終わったらスタッフに渡しましょう。驚くことに、あなたが誕生させた妖怪が画面に現れて歩き出します。さらに画面をタッチするとこちらに向かってお辞儀をしたり、両手を広げて「どうして?」というようなポーズをとったり、本当に面白いです。大人の方も童心に帰ってワクワクする時間を体験してみては。
写真:肥後 球磨門
地図を見るミュージアムロビーの一角には妖怪をデザインしたタオルやマスキングテープ、妖怪に関する書籍などが並ぶショップがあります。もののけミュージアム来館記念に珍しい妖怪グッズを手に取ってみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見るミュージアムと同じ敷地内に交流館があり、三次の名産品や「おばけづくしのロールメモ」、妖怪がデザインされたチョコマシュマロやクッキーなど沢山の土産が並んでいて楽しいです。
写真:肥後 球磨門
地図を見る交流館にはレストラン「もののけダイニング」も併設されています。写真は「霧里(きりり)ステーキ重」で、時期によって霧の里になる三次の、霧里を表現した燻製の煙を重に閉じ込めたオリジナルメニューです。蓋を開けると香ばしいかおりがして、ミディアムの肉も柔らかく、とても美味しくいただけます。その他に麺やスープが選べる「三次ラーメン」、ワニの肉を使った丼やコロッケなどの珍しいメニューも豊富です。
いかがでしたか?日本初の妖怪博物館「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」。妖怪は心の不安から生み出され、昔から人々の生活に密接に関わってきたといわれます。ここを訪れ「もののけ」の世界に触れてみてはいかがでしょうか。常設展示の他に色々な企画展が開催され、博物館所蔵の妖怪絵巻などが一堂に会する時期もあります。企画展はミュージアムのHPで公開されているので事前の確認をおススメします。
住所:広島県三次市三次町1691番地4
電話番号:0824-69-0111
アクセス:JR三次駅から車で約5分 徒歩およそ30分
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください
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(2024/10/5更新)
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