大垣城と周辺を歴史旅!岐阜県大垣市1泊2日モデルコース

大垣城と周辺を歴史旅!岐阜県大垣市1泊2日モデルコース

更新日:2019/11/28 10:23

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
岐阜県の西、西美濃と呼ばれる地域の中心地「大垣」。戦国時代、美濃を制するものは天下を制すと言われたこの地域は、天下分け目の戦い関ケ原合戦の舞台でもあります。
一番の見どころは「大垣城」。その周辺に点在する散策スポットと城好きにはたまらない石垣を眺めながら飲める居酒屋など、歴史観光の拠点ともいうべき大垣の楽しいところを1泊2日のモデルコースとして紹介します。

1日目午後:美濃赤坂周辺をぶらり散策

1日目午後:美濃赤坂周辺をぶらり散策

写真:塚本 隆司

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江戸・日本橋から京都・三条大橋をつなぐ中山道の宿場町として、赤坂宿はにぎわいを見せていました。当時を思いおこさせるような町並みや本陣跡、脇本陣跡がJR美濃赤坂駅周辺にあります。
JR東海道本線の支線・美濃赤坂線の終点ですが、JR大垣駅からわずか5キロメートルほど。電車の本数が少なく特に昼間が少ないのが難点ですが、古き宿場町の情緒が感じられます。

1日目午後:美濃赤坂周辺をぶらり散策

写真:塚本 隆司

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中山道から少し入ったところに、牡丹の名所として一般に開放されている「お茶屋屋敷跡(県指定史跡)」があります。徳川家康が上洛の時に使用する宿泊施設として建てられ、土塁や空堀など城郭のような遺構が残っています。

1日目夜:城好きならたまらない居酒屋「大垣城サルーン」

1日目夜:城好きならたまらない居酒屋「大垣城サルーン」

写真:塚本 隆司

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城好き、石垣好きにはたまらない居酒屋があるので紹介しましょう。大垣城の南側「鉄門跡」登城口のとなりに「大垣城サルーン 竈Dining」があります。築50年の古い母屋を生かした内装がすばらしく、思わず感嘆の声がもれるほど。
そして、奥のガラス向こうに見えるのが大垣城の石垣です。中2階席からは辰巳櫓跡の石垣と木々の間から大垣城天守も眺められるとあって、城好きにピッタリの店です。

1日目夜:城好きならたまらない居酒屋「大垣城サルーン」

写真:塚本 隆司

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人気料理は炙(あぶ)り。水の都ともいわれる大垣の地酒と、炭火に向き合うひとときは、旅の至福の時間です。名物の七輪焼きや飛騨牛の炭火焼きなど、料理はどれも逸品。写真の七輪焼き3品盛りで900円と手頃な価格もうれしい。
オーナーは大垣で初のミシュラン一つ星を獲得したイタリアンレストラン「CUCINA(クッチーナ)」の田中照道シェフ。大垣の魅力が引き出されているのに納得です。

1日目夜:城好きならたまらない居酒屋「大垣城サルーン」

写真:塚本 隆司

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<大垣城サルーン 竈Diningの基本情報>
住所:岐阜県大垣市郭町1-48
営業時間:17時30分〜翌2時
定休日:火曜日(祝日・祝前日の場合は営業)、年末年始
電話番号:0584-83-1060
アクセス:JR大垣駅から徒歩7分
イタリアンレストラン「CUCINA」は「大垣城サルーン」から徒歩2分

1日目夜:大垣駅南口から徒歩1分「アパホテル〈大垣駅前〉」

1日目夜:大垣駅南口から徒歩1分「アパホテル〈大垣駅前〉」

写真:塚本 隆司

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大垣駅周辺はビジネスホテルがいくつかあり、宿泊しやすい場所です。商店街や飲食店も多く、一人旅でも心配いりません。

1日目夜:大垣駅南口から徒歩1分「アパホテル〈大垣駅前〉」

写真:塚本 隆司

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大垣駅からすぐ近くに「アパホテル〈大垣駅前〉」があります。ロビーも明るく、客室のシックな装いは女子旅の宿としても人気。最上階には露天風呂・サウナ付きの大浴場があるので、旅の疲れを癒やしてくれます。

1日目夜:大垣駅南口から徒歩1分「アパホテル〈大垣駅前〉」

写真:塚本 隆司

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北側の部屋なら是非外を眺めてください。電車好きなら眼下が気になるかも知れませんが、歴史好きなら先に紹介した美濃赤坂方面へ目を向けましょう。

写真の左側に見える赤白の鉄塔の向こうの小山は、関ケ原合戦の際に大垣城で待ち構える石田三成ら西軍に対し、徳川家康率いる東軍が布陣した岡山(後に家康が勝山と改めたと伝わる)です。
この間に杭瀬川があり関ケ原合戦の前哨戦となる杭瀬川の戦いが繰り広げられました。
大垣城天守からはビルに遮られ見えませんので、天守にいるつもりで眺めるのがいいでしょう。

2日目朝:水の都・大垣は朝の散歩が気持ちいい

2日目朝:水の都・大垣は朝の散歩が気持ちいい

写真:塚本 隆司

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アパホテル〈大垣駅前〉の朝食は、およそ30種類の豪華バイキングです。湯葉と豆腐が自慢のレストラン「京都 銀ゆば」の出来たて湯葉が食べられるのも魅力。朝からしっかり朝食をいただけます。

2日目朝:水の都・大垣は朝の散歩が気持ちいい

写真:塚本 隆司

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朝食を済ませたなら朝の散歩はいかがでしょう。大垣は水の都と呼ばれるほど、清らかな湧水が魅力です。大垣城周辺は水路が整備されており、実に気持ちのいい散歩ができます。

2日目朝:水の都・大垣は朝の散歩が気持ちいい

写真:塚本 隆司

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城の南側、水門川沿いには松尾芭蕉の句碑があります。大垣は奥の細道結びの地。散歩をしながら一句詠まれてはいかがですか?

2日目午前:大垣城の魅力を堪能

2日目午前:大垣城の魅力を堪能

写真:塚本 隆司

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大垣のシンボル「大垣城」は戦災で焼失し、昭和34 (1959)年に再建されました。天守の規模はさほど大きくはありませんが珍しい4層天守で、周辺の遺構など見どころが多い城です。隣接する大垣公園も気持ちが良く、多くの人が思い思いに過ごされています。

2日目午前:大垣城の魅力を堪能

写真:塚本 隆司

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大垣城の歴史は、美濃守護・土岐氏一族による統治から始まります。関ケ原合戦時は西軍の最前線。石田三成らは当初は大垣城と織田秀信(信長の孫で幼名三法師)が守る岐阜城などで、徳川家康率いる東軍を待ち構える予定でした。
しかし、早々に岐阜城が攻略され、家康が大垣城の北西約4キロの位置にある美濃赤坂に布陣したことで、合戦の舞台は関ケ原へ。合戦後も大垣城では攻防戦が続きましたが、力尽き開城します。

寛永12(1635)年に治水事業に定評があった戸田氏鉄が大垣10万石の藩主となり、明治まで戸田氏が大垣の地を治めました。

2日目午前:大垣城の魅力を堪能

写真:塚本 隆司

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天守内部は、関ケ原合戦や戸田氏の治世など、見応えある展示やジオラマ、映像で紹介しています。特にDVDコーナーは関ケ原合戦の情報が満載。周辺遺構と合わせ城好き・歴史好きなら何時間でも滞在できてしまうのが大垣城です。

<大垣城の基本情報>
住所:岐阜県大垣市郭町2-52
開館時間:9時〜17時 (入館は16時30分まで)
定休日:火曜、祝日の翌日、年末年始
入場料:郷土館との2館共通券(大人200円)、郷土館・守屋多々志美術館・奥の細道むすびの地記念館との4館共通券(大人600円)
電話番号:0584-74-7875
アクセス:JR大垣駅から徒歩8分

歴史を感じる魅力的な街「大垣」

大垣の楽しみ方は、紹介した以外にもまだまだあります。湧水を使った「水まんじゅう」をはじめとしたスイーツめぐりや飛騨牛に代表されるグルメの宝庫。当サイト内にも多くの紹介があるので、あわせて参考にしてもらえればお土産選びにも困らないでしょう。
1泊すれば、もっと知りたいことが増える大垣。何度も行きたくさせる魅力を秘めた街です。

2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:岐阜県

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/09−2019/10/11 訪問

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