写真:LUI
地図を見るモッチョム岳への登山道は、千尋の滝の展望台の通路から始まります。せっかくなので、登山前に千尋の滝を見て、屋久島の自然の雄大さを感じましょう。
千尋の滝は落差約60Mです。V字の谷を形成する、左手に見える山の巨大な岩盤とのコラボが、見どころの滝です。
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地図を見る登山道は千尋の滝の駐車場から、歩いてすぐのところにあります。レンタカーを登山者専用と記された場所に停めて、登山を開始しましょう。登山道にはトイレ、ごみ箱はありませんのでご注意ください。また、世界自然遺産地域でもあるので植物の採取などは厳禁です。
登山口から登り始めて90分ほどすると、山の尾根付近の、開けたところに出ることができます。ここには、「万代杉」という推定樹齢3000年、樹高13.2m、胴回り8.6mのの立派な屋久杉があります。
万代杉は他の屋久杉と比べて、珍しく開けたところにあり、下から見上げると空も見えます。威風堂々と、太くどっしりと育った、その姿がとても印象的です。その姿からは、山の斜面伝いに流れる、強い風に負けることなく、生き続けている、生命の力強さを感じます。
ここまでの道でも、なかなかな疲れが出てきますが、一気にその疲れを吹き飛ばすくらいのインパクトがあります。
また万代杉までは、地元の幼稚園生が、保護者と一緒に遠足で登ってくるルートでもあります。
「モッチョム太郎」も、登山ルートの途中にある屋久杉で、本ルートから1分ほど外れたところにあります。推定樹齢2500年、樹高30m、胴回り13.5mの屋久杉です。山の斜面に生えていて、周りにはほかの植物もあるので、全体をきれいに写真に収めることはできませんが、近づくことができる分、より生命力を感じることができます。
モッチョム太郎はほかの屋久杉と比べても、かなり近くまで近づくことができる屋久杉です。近くまで近づける分、より間近で屋久杉の生命力を感じることができます。帰り道に寄ると疲れている状態なので、登りで見ていくことがおすすめです。
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地図を見るモッチョム岳の山頂は登山口から3時間30分ほど、途中の神山という山の展望台からは45分ほど進んだ先にあります。神山の展望も十分素晴らしいですが、モッチョム岳からの展望はそのさらに上を行きます。
足元を見るとびっくりするくらいの急斜面で、見渡す景色はまるで空を飛ぶ鳥の目線です。屋久島の集落をまさに直下に見ることができ、その先には広大な海が広がります。なかなか体験することができない景色に、感動必須です。
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地図を見る山頂から北側には屋久島の山々、雄大な岩肌の斜面や、強風にさらされる過酷な自然環境を生き抜く植物を、見渡すことができます。
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地図を見るモッチョム岳は、屋久島の「岳参り」という信仰文化の対象でもあり、山頂には一品宝珠大権現の祠もあります。今も屋久島の人々が島の繁昌を祈念して、このモッチョム岳に登っています。
モッチョム岳の登山ルートは、屋久島の登山ルートの中でも、体力がいるルートとして知られています。標高940Mを短時間で登りきるルートは、やはりそれなりの厳しさがあります。登山口から登り始めて、早々に登りが始まり、登りが長く続きます。
また、ロープを使って登ったりしなければいけない箇所が、ルート上に多く存在します。滑りにくい靴、軍手やグローブといった手を保護できるものを持っていきましょう。
山頂への道順は、目印のピンクのテープをたどれば、迷うことはありません。
また、木の根道が多く、雨上りは滑りやすく、危険を伴います。急こう配のところにはロープもありますので、ロープを使いながら安全に登り降りしましょう。
登山道終盤の尾根道は、道幅も狭いので、注意していかなければいけません。くれぐれも慎重に歩みを進めてください。
いかがでしたか?モッチョム岳は縄文杉や白谷雲水峡のように、ガイドブック等で大々的に取り上げられてはいないですが、登ってみると屋久杉にも出会えて、山頂からの眺望は絶景の山なのです。屋久島に訪れる際はぜひ、モッチョム岳にも登ってみませんか?
登山口は千尋の滝駐車場から歩いてすぐ。千尋の滝駐車場までは路線バスはなく、車でのアクセスが便利です。
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(2025/2/19更新)
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