凍てつくオランダの12月。夜になると華やかなイルミネーションが街中に輝く頃、アムステルダム市内各所では冬の風物詩クリスマスマーケットが催されます。その中で一番大規模なのが国立美術館前のミュージアム広場のクリスマスマーケットです。
「アイスビレッジ(Ice Village)」とネーミングされたクリスマスマーケットには、広いアイススケートリンクが造られ、その周囲には小さな木造の屋台やテントの屋台が立ち並びます。そこは、まるで都会の真ん中の田舎街。これぞ自由を謳うアムステルダムのボヘミアン風カントリー・クリスマスマーケットといった雰囲気が漂っています。
いろいろなイベントも開かれて、夜になると音楽と鮮やかなライトでポップな雰囲気に。都会的なパーティ会場に変貌します。週末などは美術館巡りを終えた観光客や、地元のカップル、家族連れで大変混雑します。
「アイスビレッジ」で売られているものは、主に特産品や手工芸品、ファッション、骨董品等です。もちろんオランダの伝統的なチーズを売る屋台もあります。
地元アーティストによる素朴なアート作品の店も多く、どこかレトロな雰囲気が逆に新鮮さを感じさせます。
「アイスビレッジ」はドイツのクリスマスマーケットのようなメルヘンティックな派手さはありませんが、素朴なクリスマス情緒と温かさを感じさせます。
このクリスマスマーケットの一番人気は、広いアイススケートリンク。こちらは11月半ばからオープンして、重厚な国立美術館の建物を目の前に大人も子供も思う存分にアイススケートを楽しむことができます。夜のアイスリンクでは、氷上を照らす光が次々と異なる美しい色に変化し、幻想的な雰囲気に包まれます。
オランダ人はアイススケートが大好き。かなり広いスケートリンクでも狭く感じられるほど常に満員御礼です。また、リンクの中央にはオランダ名物の「はね橋」が架けられ、最高に美しいイルミネーション輝くミュージアム広場を見渡せます。
アイススケートで楽しまれた後は、グリューワインはもちろん、コーヒーや紅茶、ホットチョコレート、美味しい食べ物で体を温めましょう。他にも様々なお酒などを出す屋台があり、夜は「アイスビレッジ」の会場全体がお洒落なナイトバーみたいです。
「アイスビレッジ」ではグルメが充実しており、バーベキューやフライドポテト、エスニックフード、ワッフル等々、国際色豊かなアムステルダムを反映した様々な屋台やレストランが出されます。屋台からは食欲をそそる香ばしい煙が立ち上り、どの屋台も大勢の人が行列を作ります。
ちょっと面白いのが、自分で焼くパンケーキ屋さん。オランダの伝統的な小さなパンケーキを、たこ焼きみたいに自分で焼いて頂きます。この体験型の屋台は大人にも子供にも大人気です。旅の思い出に、ぜひチャレンジを!!
「アイスビレッジ」では、オランダでよく食べらている地元フードが楽しめます。アムステルダムではフライドポテトが人気で観光客にもよく食べられていますが、小腹が空いている時にはジャガイモにサワークリームなどやオリーブ、パプリカなどをトッピンングしたものがオススメです。
オランダの伝統的な家庭料理にチャレンジされたい方は、こちらのエルテンスープ(Erwtensoep)もオススメです。豆がベースでポテトや玉ねぎと一緒に煮込んだスープは、オランダでは冬の料理の定番。凍えた体もよく温まります。
オランダと言えば日本ではハイネケンビールが有名ですが、実はオランダには他にも沢山のビール醸造所があり、「アイスビレッジ」でもアムステルダムの地ビールを楽しめます。外は寒くても、ビール好きには最高のシチュエーション! クリスマス風情を味わいながら、地ビールの飲み比べをされてはいかがでしょうか。
会場:ミュージアム広場 (Museumplein)
開催期間:2019年12月13日ー2019年12月26日
開催時間:月曜ー日曜 11:00 – 20:00
(12月24日、12月25日 11:00 – 17:00)
アクセス:トラムにてMuseumpleinもしくはRijksmuseum下車 徒歩2分
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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