豪雪地帯に隠された豪華絢爛の「内蔵」!横手市増田町の伝統家屋めぐり

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豪雪地帯に隠された豪華絢爛の「内蔵」!横手市増田町の伝統家屋めぐり

豪雪地帯に隠された豪華絢爛の「内蔵」!横手市増田町の伝統家屋めぐり

更新日:2014/05/19 14:30

浮き草 ゆきんこのプロフィール写真 浮き草 ゆきんこ トラベルライター、プチプラ旅専門家、LCC弾丸トラベラー

横手市増田町は葉タバコや繭が県内最大の産地であったことから江戸末期〜明治初期に多くの商人が移り住み、主屋の奥に鞘で囲った土蔵を建て生活をしていました。秋田県横手市は「かまくら」で有名なように、国内でも屈指の豪雪地帯。雪から守るため鞘で囲った土蔵は、この地方で「内蔵(うちぐら)」と呼ばれており、現在も人々が住んでいます。特別な理由がなければ第三者は見ることができなかった雪国の知られざる内蔵を紹介します。

蔵見学の前に 観光物産センター「蔵の駅」へ

蔵見学の前に 観光物産センター「蔵の駅」へ

写真:浮き草 ゆきんこ

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内蔵見学を始める前にまずは散策マップを手に入れましょう。増田町の観光拠点は、目抜き通りとなる「中七日町通り」。ここに内蔵群が連なりますが、そのちょうど真ん中あたりに増田観光物産センター「蔵の駅」があります。
散策マップのほか、公開している蔵の情報、見どころなどが書いたパンフレットなど無料で配布しています。また、この「蔵の駅」自体も実は内蔵群の一つ。増田で小売業を営んでいた石田家から横手市に寄贈されたものを無料公開しています。

入り口に観光案内所があり、奥に座敷が二つ、水屋跡、そして内蔵と続き、この細長い間取りを行き交う「通り」もあります。増田町の内蔵群の典型的な間取り構成です。
無料ながら蔵の中は見事!特に2階部分は、明治・大正時代の道具箱などが置いてあり、当時を垣間見られます。また、棟木とよばれる屋根を支える木は樹齢約200年の杉が使われ、その大きさ、太さに圧倒するはず。観光を始める前にぜひ立ち寄ってみてください。

増田町唯一の醸造元 日の丸醸造

増田町唯一の醸造元 日の丸醸造

写真:浮き草 ゆきんこ

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増田町唯一の醸造元、日の丸醸造の社名は秋田藩主の佐竹の紋所「五本骨の扇に日の丸」から命名されたと伝えられています。
日の丸醸造にある文庫蔵は、豪華で繊細な装飾が増田町の内蔵の中でも特に美しく、国登録有形文化財に指定されているほど。
完成から100年以上もたったと思えないほど美しい門構えに圧倒されます。
一番の見どころは一尺間隔に整然と並ぶヒバの通し柱。白漆喰の壁と美しく磨き上げられた通し柱のコントラストが絶妙。通し柱は2階へと続くので階段を登って2階も見学してみてください。

見学が終わったら、店舗での試飲をどうぞ。おススメは大吟醸「まんさくの花」。女性にも飲んでもらいたいという思いから命名したお酒は口当たりがまろやかで、米のうま味も十分に感じられ、さらに飲み飽きないさっぱりとした味で、女性からお年寄りまで抵抗なく飲めるお酒です。季節・蔵元限定のお酒をすべて試飲できるので車でなければぜひ秋田のおいしいお酒を試してみてください。

最高級の材木で造られている佐藤養助商店漆蔵資料館

最高級の材木で造られている佐藤養助商店漆蔵資料館

写真:浮き草 ゆきんこ

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佐藤養助商店とは300年以上も前から作られている秋田で有名な稲庭うどんの老舗。増田町の内蔵めぐりの腹ごしらえにうってつけです。お店がある家屋は増田の大地主だった小泉家の旧宅だったもの。その旧宅を譲り受け稲庭うどん店併設の漆蔵資料館として営業しています。ここの稲庭うどんはとても有名で、早い時間に行かないと待ち時間は必須ですが、資料館が併設されているので待っている間、無料で公開されている蔵見学をしてみてください。
この内蔵は、樹齢数百年の天然木を使用した梁や柱、床材、それに職人による伝統ある漆塗りが施され、どれをとっても超一級品!見ているだけでほれぼれしてしまいますが、中でも外せない見どころを2つ紹介します。

一つは1階奥にある「蔵茶室」。蔵の中に茶室が作られているのが非常に珍しく貴重です。さらに欄間には入手困難な「黒柿」の木が使用され、木目の曲線は遠くの山並みに見えるように設計されています。もう一つは2階に続く階段。一つ一つの部材を厚く漆塗りを施してから組み立てたため、赤茶色のつややかな階段を見ることができます。あまりのつややかさに塗り直しているのかと思いきや、大正初期から一度も塗り直してないとのこと。職人たちの匠の技術が垣間見られます。
蔵の中には説明員もいるのでいろいろ教えてもらえると新たな発見がありますよ。

稲庭うどんはざるで

稲庭うどんはざるで

写真:浮き草 ゆきんこ

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蔵見学を終えたら、稲庭うどんのお食事処へ。うどんというと温かいほうが美味しいと思う方もいらっしゃるようですが、本場で食べる稲庭うどんはぜひ、最初はざるで食べてみてください。薄く平べったい稲庭うどんですが、弾力があるコシと食べごたえを堪能できます。
秋田県内には佐藤養助商店の稲庭うどんの支店がいろいろありますが、共通メニューのほか店舗独自のメニューも多数あります。ここのおススメは写真のとろろつき稲庭うどんせいろ。
稲庭うどんと一緒につるつると食べてよし、ご飯の上にのせてしらすと一緒に食べてよし。一度食べたら病み付きになるセットメニューです。

蔵の宿 笹原家宝蔵庵

蔵の宿 笹原家宝蔵庵

写真:浮き草 ゆきんこ

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今までご紹介した内蔵、実は本物の蔵で宿泊できるところがあるんです!それが、笹原家宝蔵庵。もともと、座敷蔵として作られた蔵のため、静かにのんびり過ごすことができます。80年越えの蔵ですが、玄関から水回りは最新の設備。快適な環境で宿泊可能です。1棟貸切のプレミアム感もたまりません!食事は隣にある100年越えの米蔵でとることができます。
最大5名まで宿泊可能で、カップル、友人、家族とさまざまなシーンで使うことができます。
宿泊することが難しい場合、昼間は米蔵でカフェも経営しているので、内蔵めぐりで疲れたときに利用してみてはいかがですか。

平成25年12月に選定されたばかり!

国の重要伝統的建造物群保存地区に平成25年12月に選定されたばかりの増田町の内蔵群。
内蔵の集大成と言われている山吉肥料店についても解説した記事がありますので、あわせてご覧ください。

雪国東北で100年以上前に作られた内蔵は今なお、増田町民が日々の生活で暮らし、大切に保存しています。かつては、家族や親族しか見ることができなかった内蔵の美しさを見に秋田県横手市増田町を訪ねてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。

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