写真:旅人間
地図を見る2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で盛り上がりをみせる岐阜県には明智光秀のゆかりの地が数多く点在しています。その中でも瑞浪市は、光秀の原点となる美濃源氏・土岐一族が館を構えた最初の地として注目を集めています。
JR瑞浪駅から東に約600mの場所に位置する「一日市場八幡神社」がその場所といわれ、本殿の裏には土塁と思わしき遺構が確認できます。また、周辺では鎌倉時代を中心とする陶磁器片なども多数採集され、大門・古屋敷・馬屋ヶ崎など、居館の存在をうかがわせる地名も残されています。
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地図を見る詳細は不明ながら、土岐一族の創建・勧請とも伝わり、神社境内には、鎌倉幕府御家人「源土岐三郎光衡の像」、土岐氏の出自である「明智光秀の像」が並んでいます。現在の八幡神社本殿は江戸時代に建築されたものです。
<一日市場八幡神社の基本情報>
住所:岐阜県瑞浪市土岐町402
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地図を見る一日市場八幡神社から3kmほど北東へ行くと、鶴ヶ城跡があります。この城は明智光秀を輩出した美濃源氏・土岐一族が城主であったと伝わる山城です。明智光秀ゆかりの地を巡るなら、ここも外すことは出来ません。
歩きの場合は、八幡神社から約30分。車の場合は約5分です。鶴ヶ城の登山口付近には車を停めるスペースはなく、近隣の諏訪神社か、臨時駐車場として開放されている大黒天の側にある秋葉集会場を利用すると便利です。
写真:旅人間
地図を見る登城口から石段を見上げると、山深く感じますが遊歩道はしっかり整備されています。少し急な場所もありますが比較的歩きやすく、本丸跡まで20分も目安にすれば十分でしょう。
歩き始め10分もすれば、西出丸跡に到着します。この先には眺望の良いビューポイントがあります。現在は目の前に中央自動車道が走っていますが、ここは戦国時代に織田と武田の勢力が衝突した地です。
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地図を見るこの鶴ヶ城跡の築城年代は明らかでありませんが、鎌倉幕府の御家人になった土岐光衡(みつひら)は一日市場に居館を設け、神箆(こうの)と呼ばれるこの地に城を築いたとも伝わり、古くは「神箆城」と呼ばれました。
この城は、高野城、国府之城、土岐城とも呼ばれ戦史にその名を残し、1582年の武田征伐の際には織田信長・信忠が鶴ヶ城に入城した事でも知られています。現在は本丸跡に土岐神社が静かに佇んでいます。
<鶴ヶ城の基本情報>
住所:瑞浪市土岐町2659-3
写真:旅人間
地図を見る瑞浪市を歴史散策するなら、ぜひ立ち寄っておきたい場所があります。それは「桜堂薬師」です。ここは今から約1200年前の812年の開基と伝わる県内屈指の古刹。
寺の縁起などによると、慈覚大師の弟子であった三諦上人がこの地を訪れ、桜の霊木より薬師如来を彫って本尊としたのが始まりと伝わっていますが、1571年織田信長の命を受けた森長可によって焼討ちに遭い多くの寺宝を失ったといわれています。
写真:旅人間
地図を見る興味深いのは、この桜堂薬師には亀池と鶴池があり、“この池と鶴ヶ城が地下でつながっている”と言う地元に残る昔話です。
しかし実際には、この周辺は地盤が固く、地図で直線距離を見ても1km以上はあります。鶴ヶ城から地下でつながっている話はあくまで伝説といえるでしょう。それでも抜け穴伝説は想像するだけでワクワクしますね。
写真:旅人間
地図を見るさらに、この歴史ある桜堂薬師には、舞楽面の「羅陵王(らりょうおう)」「納曽利(などり)」「拔頭(ばっとう)」の3面が兵火から免れ現存し、羅陵王と拔頭は鎌倉時代、納曽利は室町時代の作と言われています。岐阜県内に残る数少ない舞楽面といわれています。
境内に展示されている舞楽面は実物を二倍に拡大し陶器で制作したレプリカです。
<桜堂薬師の基本情報>
場所:瑞浪市土岐町5944
写真:旅人間
地図を見る瑞浪市で買い物なら、農家の庭先モール「きなぁた瑞浪」に立ち寄ってみましょう。地元の食材を求めるならココがおすすめです。
約290件の登録農家で大切に育てられた農産品を中心に、特産品、青果物、精米、JAがおすすめする商品、瑞浪のブランド豚・瑞浪ボーノポーク、おふくろの味のお惣菜も好評です。
写真:旅人間
地図を見るこの店では「土岐源氏発祥の地、明智光秀のお土産品」の特設コーナーを設け、レジ付近で関連商品を販売しています。おすすめは明智家の桔梗紋の入った枡酒杯や桔梗紋の入った盃、特別本醸造「美濃源氏」といった日本酒など。
他にも、この店オリジナル品として、美濃白川茶ブレンドの地元の桑の葉粉末茶、手作りのやっこ飴は抹茶、ハッカ、黒糖、レモンなど。これらの商品には明智光秀の文字とイラスト付き。お土産としてお手頃です。
<きなぁた瑞浪の基本情報>
住所:岐阜県瑞浪市土岐町6059番地
電話番号:0572-26-8617
営業時間:9:00〜18:00
定休日:火曜日
岐阜県瑞浪市について、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』にちなんで、美濃源氏・土岐一族ゆかりのスポットを紹介しましたが、この周辺には見所は他にも色々あります。
例えば、デスモスチルスの骨格標本が人気の「瑞浪市化石博物館」、地球の歴史をタイムスリップ気分で体感できる「瑞浪市地球回廊」、花崗岩の巨岩・奇岩で知られる「鬼岩公園」、またギネスに登録されている「世界一の美濃焼こま犬」「世界一の茶つぼ 豊穣の壺」「世界一の大皿 瑞祥」など。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:岐阜県
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この記事を書いたナビゲーター
旅人間
レンタカーでアメリカの国立公園を中心に3ヵ月ほど旅した時、ガイドブックにのっていない大自然の魅力に出会い、これらを紹介したいと感じたのがライターになったキッカケ。その後、シンガポールに長期滞在し、東南…
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