ブライスキャニオン国立公園があるのは、アメリカ西海岸のラスベガスの北東約400kmの場所。米国ユタ州の南西部に位置していて、ラスベガスの東に広がる「グランドサークル」と呼ばれる人気観光エリアの北西部に位置します。
グランドサークルは、映画の撮影にもよく使われる「レイクパウエル」を中心に、半径230kmの円内に広がる絶景の観光スポットが続くエリアで、日本でもよく知られている「グランドキャニオン国立公園」「モニュメントバレー」「ザイオン国立公園」などの観光名所が多数あります。
上の写真は、ブライスキャニオンで最も有名な「トール・ハンマー(Thor’s Hammer)」「フードゥー(Hoodoo)」がそびえ立っている夕刻の風景です。
ブライスキャニオン国立公園は、グランドキャニオン国立公園(標高約20000m)よりさらに、数百mも標高が高い高原の淵沿いに、展望スポットが複数ヶ所整備されています。
ブライスキャニオンの色彩をさらに際立たせる瞬間があります、それは、晴れた日の「日の出」と「日の入り」の時です。
ブライスキャニオンの奇岩群は、長い年月をかけて、ポンソーガント高原の侵食・隆起によって形成されています。高さ数十メートルにもおよぶ土柱が林立するフードゥーは、とても神秘的で、ブライスポイントから見下ろすと円形劇場にたくさんの観客が並んでいるようにも見えます。
朝日は、ブライスキャニオンの全体を見渡せるブライスポイントの背中側から上ってきます。日の出とともに朝日に照らされたフードゥーが色彩を徐々に変化させて行きます。
標高が2500mを越えるブライスポイントの展望ポイントで迎える日の出は、寒さ対策が必要です。日中には30度を超える真夏でも10度以下になり、9月に入ると零下の気温になることもある場所です。
夕暮れ時は、ブライスキャニオンの西側に沈んで行く太陽の光によって、林立するフードゥーは、刻々とその色彩を変化させて行きます。
晴れた日の夕陽が沈む前後には夕焼けの赤色がフードゥーの朱色をさらに赤くして、青空の青色とのコントラストをさらに鮮やかにします。 その時刻頃には、ビューポイントのサンセットポイントでは、多くのカメラマンがカメラを構えて待機しています。
ブライスキャニオンには、初級者から上級者向けの複数のハイキング用のトレイルが整備されています。その中でも、ナバホ・ループ・トレイルは、サンセットポイントから峡谷に降り始めて、標高差約160mを下り、別の登りルートでサンセットポイントに周回して戻る往復約2km(所要時間1〜2時間)の人気のトレイルです。
途中、Wall Streetと呼ばれる狭くて深い谷底をしばらく歩きますが、道案内もしっかりと設置されているので、迷うことはありません。
緩やかな坂道になる場所もあって、ハイキング途中の格好の撮影ポイントになっています。
谷底から見上げると、フードゥーの大きさや風景ががらりと変わり、まるで別世界に来たような感覚にとらわれます。
キャニオンの谷底のトレイルは整備され、道案内もあって安心して歩くことができます。ただし冬の時期には積雪があるので、スノーシューなどの装備が必要です。
谷底に下りる前のビューポイントからの景色では想像できないほど、谷底には多くの緑の木が生えています。
下からフードゥー群を見上げると、大きさや色彩ががらりと変わり、まるでまるで不思議の国に来たような感覚にとらわれること間違いありません。ぜひ、ブライスキャニオン国立公園の神秘的な風景を、ビューポイントの上からと、ハイキングトレイルの下から眺めてください。
アクセス:ラスベガスから約400km、グランドキャニオンサウスリムから約450km
※ユタ州ブライスキャニオンシティの州道63号線から入ります。
入場料:自家用車一台:35.00ドル(7日間有効)
年中無休
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/8更新)
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