美しきモダン建築に触れる!埼玉県川口市「旧田中家住宅」

美しきモダン建築に触れる!埼玉県川口市「旧田中家住宅」

更新日:2019/12/02 16:50

田中 佐代子のプロフィール写真 田中 佐代子
埼玉県川口市にある、「旧田中家住宅」は、味噌醸造業や材木商で財をなした4代目・田中徳兵衛が建てた事務所兼住宅。大正12年に建設された洋館と、昭和9年に増築された和館を中心に、文庫蔵、茶室、池泉回遊式庭園などで構成されている県下有数の本格的洋風住宅で、現在国指定重要文化財に登録されています。
建築資材はもちろん、細部の装飾、インテリアに至るまで、その拘りぬいた見事な建築をご紹介しましょう。
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ひと際、高貴な外観に圧倒される

ひと際、高貴な外観に圧倒される

写真:田中 佐代子

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埼玉高速鉄道「川口元郷」下車し、岩槻街道(国道122号)を北へ歩く事約8分。周辺の街並みとはミスマッチな褐色のレンガ造りの建物が見えてきます。外側からは洋館部分しか見えませんが、何やら高貴な香りが漂ってくる風貌。それもその筈、この洋館は迎賓のための建物の役目もあったのです。

ひと際、高貴な外観に圧倒される

写真:田中 佐代子

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自ら材木商を営んでいた田中家。建築資材は最高級の物が手に入った事でそれらを贅沢に用い、室内の装飾やインテリアに至るまで、拘り抜いて造られているのが素晴らしい。

この外壁は、イギリス式二枚積みによる茶褐色の化粧用煉瓦を使用し、その煉瓦は、建築現場の近くで専門の職人に焼かせたと言われています。

和洋折衷の洋館

和洋折衷の洋館

写真:田中 佐代子

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洋館は3階建て。1階には玄関、家人用の食堂、台所があり、玄関は天井が和式の格天井で帳場のような構え。神棚を設け、奥には大きな金庫、重厚な机、消火扉、ベルなどなど。ここが且つて商家だったことを物語っています。

またすぐ隣には洋間の応接室があり、来客が玄関から直接入室できるようになっています。柔らかい色の家具調度品は、もてなされる者がホッと落ち着ける効果もありそうですね。

和洋折衷の洋館

写真:田中 佐代子

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同じ洋館の2階は、本格的な数寄屋風書院造りの座敷と次の間、畳張りの広縁、そして洋間の書斎があり、まさに和洋折衷。
座敷には檜や屋久杉がふんだんに使われ、欄間は桂月山人の彫り物があります。

和洋折衷の洋館

写真:田中 佐代子

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迎賓を目的とした大広間は、眺望を重視して3階に設置されているのが特徴。全体的にはジョージアン様式で、重厚感ある家具やイオニア式の円柱、中心に花弁飾りのついた漆喰天井、更にはシャンデリアも美しくまとめられています。

そして眺望を重視して造られただけあって、その窓からは、且つては富士山も見えたとの事。緑豊かな庭の眺めも最高です。

贅の限りを尽くされた和館

贅の限りを尽くされた和館

写真:田中 佐代子

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玄関を入って奥に進んでいくとある和館。本格的な書院造りの和館の1階には、10畳の仏間、12畳の次の間、14畳の座敷の3つの和室があります。この和室にも、細部に渡って嗜好が凝らされていて、その全てを1つ1つ観ていくだけでもかなりの時間が要するでしょう。

贅の限りを尽くされた和館

写真:田中 佐代子

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特に一番奥の座敷が見事。床の間のあちらこちらに黒檀が使われ、天井は屋久杉を使用。吊り照明も各部屋ごとに異なったものが飾られており、桐の欄間には、2階座敷と同じ桂月山人の水墨画が用いられているという手の凝りよう。

贅の限りを尽くされた和館

写真:田中 佐代子

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2階の座敷もまた見事。襖は、入口側から見た襖の柄は菊ですが、表はぼたん柄というお洒落な演出。変わり組み子格子も美しい和室になっていて、建築にたずさわった技術の高さがうかがえます。

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当初は無かった、庭園と茶室

当初は無かった、庭園と茶室

写真:田中 佐代子

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元々は、味噌醸造蔵のあった跡地に造られた、本格的な池泉回遊式日本庭園。池、枯山水、洲浜、灯篭、手水鉢などを配し、池にはたくさんの錦鯉が優雅に泳いでいます。季節ごとに変化する木々や花々を楽しむことが出来るのは、言うまでもありません。

当初は無かった、庭園と茶室

写真:田中 佐代子

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昭和48年に京都から職人を呼び寄せ、一部味噌蔵の建築材を用いて造られたといわれている茶室。四畳半と八畳2つの茶室と水屋、立礼のホール、調理室等から構成されており、現在も本格的な茶会をはじめ、様々なイベントに利用されています。
手を清める為のつくばいがある屋内庭園も、大変ユニークですね。

こちらでは、この茶室だけでなく、住宅全体を利用しての作品展や、イベントを定期的に開催しています。それ目的でもまた面白いので、ぜひ訪れてみて下さい。

旧田中家住宅の基本情報

住所:埼玉県川口市末広1丁目7-2
電話番号:048-222-1061(川口市立文化財センター)
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:
月曜日(月曜日が祝日の場合は、その直後の平日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
入場料:大人210円、子供(小中学生)50円
アクセス:SR埼玉高速鉄道・川口元郷駅より徒歩8分

2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/20 訪問

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