写真:土庄 雄平
地図を見る2018年6月に世界遺産へ登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。その舞台の一つである長崎県・五島列島は、近年国内の旅行先として脚光を浴びてきています。
実際に訪れてみれば、見応えある教会建築や静謐な教会空間は勿論のこと、目を疑うほど美しい海や自然、そして温かい人々や、豊かな食文化など五島ならではの素晴らしい魅力が数々根付いていることが分かるはず!
一度訪れれば、その五島の魅力に取り憑かれて「五島ロス」になってしまうほど、ポテンシャルの高い楽園みたいな旅行先なのです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな五島列島。離島であり、一見長崎からかなり離れているように見えるため、行きにくいのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は長崎から一日何便も船が出ており、アクセスは簡単!
特に、今回紹介する福江へは、長崎発のフェリーに乗って3時間、なんとジェットフォイルなら1時間半足らずで到着することができるのです。マイカーで行くかどうかで、好きな方を選択すると良いでしょう。なお船酔いする方は、ジェットフォイルの方がオススメ!福江にはレンタカーも揃っているので安心です。
写真:土庄 雄平
地図を見る福江に到着すれば、その町の大きさに驚くはず!離島とは思えないほど町として整っており、お店が所狭しと並んでいます。その中には、時代を感じさせる文化財も!
かつて江戸時代に福江藩・五島氏が城下町を整備して以来、福江島そして五島列島の中心都市として栄えてきた場所こそが、この「福江」なのです。しかしながら五島列島への旅では、「福江」は拠点という位置付けで、素通りしがちなのも実情。
そこで今回は、福江を堪能するスポットを4つ紹介していきたいと思います。隙間時間でもサクッと立ち寄れ、五島旅をより満喫できること間違いなし!
写真:土庄 雄平
地図を見る長崎から福江島へ入る時に、港町の上部に大きく覆いかぶさるように佇む「鬼岳」は福江のシンボル!標高約300mのスコリア丘(火山活動によりできた段丘)で、島の東部どこからでもその山容を収めることができ、地元の人々に愛される名山です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな「鬼岳」の山肌には木々がなく、草原が展開しているため眺望が抜群!福江港から車で10分、鬼岳天文台の駐車場へ車を止めて、その草原へ駆け上がれば、たおやかな段丘の斜面の先に、五島の島々と海が目に飛び込み、息を呑む絶景を見せてくれます。
爽快なパノラマを味わいながらのトレッキングは極上です!山頂まで駐車場から15分というコースタイムなので、焦らずゆっくりと楽しんでくださいね。麓でお弁当を買って、ピクニック感覚で訪れるのもオススメです。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた「鬼岳」の特徴は、時間帯によって見せる趣を変えること!特に、日没の時間帯には、草原が金色に照らし出され、何とも言えない色合いを出してくれます。どこか、熊本の阿蘇を彷彿とさせる世界観は必見!
また、天文台もあるように星空が美しく観測できる場所でもあります。福江港から車ですぐなので、見たいシチュエーションと五島を回るプランに合わせて、柔軟に組み合わせると良いでしょう。
<鬼岳の基本情報>
住所:長崎県五島市上崎山町
アクセス:福江市街より車で10分、徒歩20分で山頂
写真:土庄 雄平
地図を見るかんころ餅に代表されるように、独自のお菓子が根付く五島の中で、強い存在感を放つのが、福江港から徒歩10分の場所に店を構える和菓子老舗「はたなか」が作り上げる五島名菓の数々。
中でも看板商品「ちゃんここ(治安孝行)」は、水飴で練り上げた餡を粒あんで包み、きな粉をたくさんまぶした唯一無二の味わいで、お土産として抜群の人気を誇っています。
写真:土庄 雄平
地図を見るもちろん、お土産として外せないのですが、オススメしたいのは旅の道中に食べるお菓子の購入です。ちゃんここ以外にも、カステラの中に蜜漬けの梅と金柑を包み込んだ「美女菓」や、五島に自生する美しい椿の優しい甘みをイメージした「しまつばき」などバリエーション豊かなお菓子がいっぱい!
どれも見た目から楽しく、口に入れた際に驚きがある絶品ばかりなので、旅のお供に購入してみてくださいね!店員さんへ、バラ売りで購入したい旨を伝えて、好きなお菓子を選びましょう。
<鬼岳温泉の基本情報>
住所:長崎県五島市中央町7-20
電話番号:0959-72-3346
アクセス:福江港から徒歩10分
写真:土庄 雄平
地図を見る三井楽半島、岐宿そして鬼岳界隈は福江島の火山活動の痕跡がよく見られるエリア。バリエーションに富んだ福江島の景観を作り上げるのに大きく寄与しています。いずれも現在は、火山活動は報告されていないものの、その福江島の鼓動の片鱗に触れられる場所こそ「鬼岳温泉」です。
福江港から鬼岳へ向かう途中にある"五島コンカナ王国"に併設された天然温泉で、地元民にはもちろん旅人にも愛される五島有数の名湯です。
写真:土庄 雄平
地図を見るその特徴は、鉄分を多く含有した赤褐色の濁り湯ということ。鬼岳の火山活動によりもたらされた唯一無二のこの湯は、独特に臭いとともに、身体をポカポカと温めてくれますよ。また、岩組された大露天風呂は開放感抜群!
浴槽の底を撫ぜてみれば、手に鉄分が付着して赤くなります。この温泉がいいかに鉄分が豊富か伺えることでしょう。鬼岳登山の後に必ず立ち寄りたい癒しスポットです。
<鬼岳温泉の基本情報>
住所:長崎県五島市上大津町2413
電話番号:0959-72-1348
アクセス:福江市街より車で10分
写真:土庄 雄平
地図を見る福江市街の中心に位置する「福江城(石田城)」は、明治維新により解体されてしまったため、ほとんど現存していませんが、黒船来航時に築かれた日本で最も新しい城であり、かつ日本で唯一、三方を海に囲まれた"海城"として、非常に歴史的価値が高く、続日本百名城にも選出されている名城です。
かつての佇まいを残しているのは、城の西側の「蹴出門」と、そこからすぐの「五島氏庭園隠殿屋敷」のみ。年季の入った城壁や石垣、そこから顔を見せる緑など、何とも言えない趣を醸し出してくれますね!
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな中、現地民でも知る人はほとんどいないパワースポットが存在します。それが蹴出門付近の石垣の中にあるハート型の石です。実は、五島牛焼肉をリージナブルに振る舞う名店・泰陽のご主人があるとき見つけたのだとか!?
泰陽がある通りと国道384号が合流する付近の石垣を、よく目を凝らせば見つけること出来ますよ!柔らかくハートの流線型を描き、丸々と幸せが詰まっているかのように見えるこの石は、五島の恋人の聖地!?
※詳細な場所は、上の画像をクリックしてご確認下さい。
<福江城/蹴出門の基本情報>
住所:長崎県五島市池田町1-2
電話番号:0959-72-3519(五島氏庭園)
アクセス:福江港から徒歩10分
五島列島の中心都市「福江」。五島へ旅をする際に、必ずと言って良いほど立ち寄るこの場所には、絶景・グルメ・温泉・歴史など旅情高める様々な魅力が根付いています。あくまで中継地点として、焦点が当たることの少ない福江ですが、これら4つを合わせても半日ほどでサクッと回ることができる上、五島らしさを思いっきり満喫できるため、ぜひ一度旅行プランに組み込んで欲しいところ!教会だけでなく、五島独自の数々の要素を贅沢に組み込んで、最高の島旅を計画してみてはいかがでしょうか?
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/8更新)
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