写真:土庄 雄平
地図を見るジブリの名作・もののけ姫のモチーフとなったと言われる屋久島屈指の名所「白谷雲水峡」。苔が繁茂し、悠久の時を感じされる巨木や枯木、そして生命の源になっている白谷川が作り上げる幻想的な自然景観は、多くの人々の心を魅了し続けています。屋久島に訪れたら、一度は歩いてみたいトレッキングスポットです。
多くの人は、白谷山荘の奥の"苔むす森"までで折り返すことが多いのですが、ぜひとも訪れて欲しいのが、その先にある「太鼓岩」!白谷雲水峡と、縄文杉まで続く荒川登山道の中間にあたる辻峠から徒歩10分ほどで辿り着くことのできる大岩です。
写真:土庄 雄平
地図を見る天気が晴れれば、屋久島そして九州最高峰の「宮之浦岳」を望むことができ、その山脈の下に屋久島の圧倒的な大自然が広がる姿が見られます。標高差1500m以上の一面の緑は圧巻!
太鼓岩は白谷雲水峡の入り口から往復で4時間ほど要し、本格的な登山装備も欲しいコースです。少しハードルが高いものの、それを揃えてでも行く価値が大いにありますよ。
また屋久島にはネイチャーガイドが普及しており、登山装備のレンタルも充実しているので活用してみるのも良いかもしれません。
<太鼓岩の基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町
アクセス:白谷雲水峡入り口(三本杉駐車場)から徒歩2時間半
写真:土庄 雄平
地図を見る屋久島の定番・縄文杉のさらに先にある「宮之浦岳」。九州最高峰にして、日本百名山の最南端であり、登山愛好家が一度は憧れる名山ですが、一般客で足を踏み入れる方はほとんどいません。
なぜなら、前述したように山深い屋久島においては、日帰りで到達することはできず、最低でも一泊二日は必要であるため。また、屋久島の天候自体変わりやすく、ルートエスケープを念頭に入れたプランや、入念な装備が必要といったこともハードルが高い理由になっています。
そのため、登山に慣れていない方は、先ほど触れたように積極的にネイチャーガイドを活用するのがおススメです!
写真:土庄 雄平
地図を見るしかしながら、その困難をくぐりぬけてその頂へ到達したとき、言葉では表現しきれないほどの感動を味わうことができます。
森林限界を迎えた山頂付近は雲の上の世界。"洋上のアルプス"と言われる島の屋根を望むことができ、そして眼下には屋久島の大自然、そして遠くにはどこまでも広がる海。「屋久島」という世界を一挙に俯瞰できるこの場所は、まさに"神々が宿る"と例えられるに相応しい荘厳さを放っています。
<宮之浦岳の基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町中間
アクセス:荒川登山口から片道9時間。途中の高塚小屋・新高塚小屋で宿泊必須。
屋久島南部の沿岸部に位置する「平内海中温泉」は、その名の通り海中から湧き出る温泉を利用した1日2回の干潮時のみ入浴できる混浴野天風呂。岩々で囲まれた浴槽の先には、美しい屋久島の海を望むことができ、その素晴らしいロケーションと開放感から多くの人に愛されている名湯です。
写真:土庄 雄平
地図を見る押し寄せる波の音に耳を傾けながら、お湯で温まるのは至福のひと時。様々な病気に効果があると言われる天然温泉で疲れた身体を癒しましょう!但し、入浴できるのは干潮時前後2時間と短いので、満潮にならないように注意してくださいね。
しかしながら、脱衣所の設置はなく、水着の着用も不可のため、女性には少々ハードルが高いのが実情。なので、女性の方でこの温泉に入りたい方は、近くに宿を取って、夜間に入りに来るのがオススメ!屋久島の満点の星空を仰ぎ見ながら入る温泉も乙ですね。
<平内海中温泉の基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
電話番号:0997-43-5900
アクセス:安房港から車で40分、宮之浦港から車で1時間
写真:土庄 雄平
地図を見る島の北東部の屋久島空港から徒歩圏内で行ける場所にある「屋久杉岳南ギャラリー」は、屋久杉を使って木製品を作り上げる職人さんの工房・ショップ・ギャラリーが一体となったスポット。
職人さんから直接お話を聞きながら、見学・買い物ができる屋久島でも珍しい隠れ名所と言えるでしょう。あまり観光情報が出回っていないため、事前に電話をして現地で見学可能か伺うのがオススメです。
写真:土庄 雄平
地図を見るギャラリーの中には、屋久杉を使ったお皿や壺などがズラリ!屋久杉は一つとして同じ木目や光沢を持つものはなく、その杉が重ねた長い年月の間に、その杉しか持たない味や個性が生まれてきます。
岳南の職人さんは、その杉の味や個性に向き合い、それを最大限に生かした作品を作り上げているのです。中には観音壺と名付けられたように、木目が観音様に見える文化財レベルの品も!見応えのある作品が所狭しと並んでいます。なお、岳南の建物自体も屋久杉で建てられたというのも驚き!
そんな岳南では、お土産に屋久杉の木製品を買うことも可能!お勧めは、ネックレスや箸でしょう。一つとして同じものは存在しなので、自分の感性に従って、ビビっと来たものを選ぶと良いでしょう。屋久杉の巨樹を見るのとは、また違った屋久杉との触れ合い方です。
<岳南の基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田835-272
電話番号:0997-49-4808
アクセス:屋久島空港から徒歩5分
屋久島の観光には、比較的東部から南部へ焦点が当たることが多く、西部はほとんど顧みられません。その理由は、観光名所がほとんど無いから!逆に言えば、ただひたすらに屋久島の未開の自然が広がっているということを意味します。
屋久島を一周する県道78号のうち、永田地区から粟生地区へ至る約20kmの区間は「西部林道」と名付けられた山岳道路。林道自体が世界遺産に指定されている珍しい道路です。曲がるたびに屋久シカに見つめられるのが面白いところ。
また晴れていれば、アップダウンに富んだ道の先に、屋久島の地形と海が織りなす素晴らしい絶景が広がります。その一方で、多雨地帯である屋久島では、霧が出ることも多いですが、これが神秘的な雰囲気を醸し出してくれます。いずれにしても、屋久島の大自然とダイレクトに触れ合える「西部林道」!訪れる人は少ないものの、屋久島旅においては欠かせないスポットと言えるでしょう。
<西部林道の基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
アクセス:宮之浦港から車で40分
旅人が一度は憧れる地「屋久島」。島全体に太古の自然が根付き、至る所でこの島ならではの風景に出会うことができます。専ら、縄文杉や白谷雲水峡に焦点が当たりがちですが、実はそれ以外にも見所がいっぱい!
屋久島のスケールと圧倒的な大自然を堪能できる「太鼓岩」や「宮之浦岳」などの山岳絶景スポットはもちろんのこと、屋久島有数の名湯「平内海中温泉」や、屋久杉ギャラリーの「岳南」など、豊かな自然がもたらす恵み、そしてその恵みを享受しながら営む人々の姿を見ることができます。
ぜひ一度、隔絶した独自の世界観を求めて屋久島を巡ってみて下さいね!
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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