牡蠣の生産量日本一の広島県。毎年10月頃から始まる牡蠣の収穫の時期に合わせて、漁師と一緒に船に乗って「かき水揚げ体験」を間近で見学することができます。
今回ご紹介するのは宮島フェリー桟橋から徒歩10分ほどの場所にある「島田水産」。
牡蠣の水揚げ作業は早朝に行います。「島田水産」には朝7時に集合。乗船前に簡単な説明を受けてから船に乗って、牡蠣が水揚げされる漁場に向かいます。朝は気温が低いのでしっかりとした防寒対策が必要です。
出航して約10分ほどで、水揚げ作業が見学できる漁場に到着。かき筏に接近して収穫のタイミングを船の中で待っていると、目の前で水揚げ作業が始まり、海の中から次々と牡蠣が引き上げられます。
写真:南森 エレナ
地図を見る海中から約10メートルの垂下蓮の束がクレーンで引き上げられる光景はまさに迫力満点ですね!引き上げる垂下連は10本。1本につき牡蠣が400個付いているので、1回の水揚げで約4000個の牡蠣を収穫できるのです。
写真:南森 エレナ
地図を見る水揚げを見学した後は、世界遺産である嚴島神社を海上から参拝しましょう。嚴島神社は歴史ある海上交通の神様として参拝されており、船旅に出掛ける際には船に乗って参拝をしていました。海からなので潮の満ち引きによって嚴島神社に近づく距離が異なるのが特徴です。
※2019年7月より嚴島神社の大鳥居が、全面的な工事「大鳥居 令和の大改修」に入っているため、現在海上から見える大鳥居はシートで覆われています。
写真:南森 エレナ
地図を見る水揚げされた牡蠣は、殻がついたまま泥や付着生物を取り除き、港近くの作業場に運ばれます。船から降りた後「かき打ち場」に移動し、打ち子が手作業で一粒ずつ殻を剥き身にしている作業を見学することができます。
膨大な量の牡蠣の殻の隙間にカキ打ちの刃を入れていき、貝柱を切りながら中の牡蠣を取り除いていく光景は圧巻。殻を無理やり開けようとすると、牡蠣がつぶれてしまうので慎重に作業する必要があります。
写真:南森 エレナ
地図を見る一方、打ち子により外されたかき殻は、砕いて肥料として山へ撒いています。山からの水が海へ流れ、牡蠣の大切な栄養として再び戻ってくるのです。
写真:南森 エレナ
地図を見る「かき打ち場」を見学した後は、島田水産に併設する「かき小屋」で漁師飯を思いっきり堪能しましょう。こちらでは毎日水揚げされる新鮮な牡蠣を食べられますよ。
かき小屋で用意されているのは、アツアツの「かき雑炊」と「焼き牡蠣」3つ。水揚げされた新鮮な牡蠣を使った朝ごはんを贅沢に味わえます。
早朝の寒い気温の中「かき水揚げ体験」を見学した後食べる「かき雑炊」の味は格別。海風で冷えた体がしっかりと温まります。牡蠣の旨みと甘みが味わえる「かき雑炊」は、汁まで全部飲み干せてしまうほど絶品です。
写真:南森 エレナ
地図を見る「かき雑炊」と一緒に食べられる「焼き牡蠣」は、参加者が個々で焼くセルフ形式。各テーブルには軍手が用意されているので、やけどに注意しながら炭火で牡蠣を焼いてみましょう。
殻から出した牡蠣はぷりっぷり!旨みが凝縮されていて、濃厚かつクリーミーな味わいが楽しめます。その場で焼く焼きたての牡蠣の味を存分に堪能してみてください。
牡蠣は、秋から暖かくなる春先までが一番おいしく食べられます。水揚げ作業を間近で見学できたり、新鮮な牡蠣をお腹いっぱい食べられるのは、牡蠣の生産量が全国一位の広島県ならでは。ぜひ一度広島で新鮮な牡蠣を堪能してみてください。
住所:広島県廿日市市宮島口西1丁目2-6
電話番号:0829-56-2004(代表)
アクセス:JR宮島口駅、広島電鉄・宮島口駅下車。国道2号線沿いを山口方面へ徒歩約10分
水揚げ見学と嚴島神社沖遊覧
時間:月〜土曜日 朝7時(開始10分前に集合)
所要時間:約1時間
料金:
大人3,000円(税別、食事代込み)
高校生以下:無料 ※但し食事代は別途
前日までに要予約
未就学児は参加不可
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:広島県
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(2024/12/4更新)
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