写真:四宮 うらら
地図を見る聖徳太子が毘沙門天王の出現を得て創建したと伝えられている信貴山「朝護孫子寺」。その参道となる開運橋を渡って徒歩約5分という山懐にあるのが「信貴山観光ホテル」。
写真は開運橋の中程から建物を見たところです。春は桜、秋は紅葉に抱かれる豊かな自然が魅力です。
写真:四宮 うらら
地図を見るゲストを迎えてくれるのは、お城のような屋根のある風格ある佇まいのエントランス。玄関横にはお稲荷さんが祀ってあります。
写真:四宮 うらら
地図を見る玄関を入ると昭和の趣を感じさせる、ノスタルジックな雰囲気のロビーが広がっています。
信貴山には聖徳太子が「寅の年、寅の日、寅の刻」に、毘沙門天王の力を借りて、世の中の平和を取り戻したという伝説があります。虎に縁のある神として信仰されていることからか、ロビーには虎の剥製が展示されています。
お土産物コーナーが充実しているので、チェックしておくとよいでしょう。
館内の大浴場は、信貴山唯一の天然温泉。
傷ついた白鷺を助けた長者の庭に、ある日突然湯が湧き出たという伝説があり、露天風呂からの自然あふれる眺望と、メタケイ酸を含む肌になめらかな湯質が特徴です。
写真は大浴場の内湯。広々としているので、のんびり湯浴みが楽しめます。
温泉は宿泊客のみならず、併設するレストラン「おはし」、「蓬乃里」、喫茶「ふうちん」を利用すると日帰り入浴が可能。喫茶利用の場合は800円、レストラン利用の場合は500円の入湯料金となります。
写真:四宮 うらら
地図を見る本館の客室は全32室。しっとり落ち着く和室と洋室があります。写真は和室の一例。昔ながらの観光旅館の風情が漂い、懐かしい雰囲気です。
この客室とは別に、和風モダン調にリニューアルした部屋もあり、予算と好みで選ぶことができます。
写真は洋室の一例。べージュでコーディネートされた、上品でくつろげるインテリアです。
写真:四宮 うらら
地図を見る信貴山は寅に縁のある場所。部屋に備えられた浴衣には、ちょっと可愛げのある寅の模様が施されています。
写真:四宮 うらら
地図を見る信貴山観光ホテルでは、宿泊者限定で「夜のおさんぽ ナイトウォーク」を開催。ホテルのスタッフが、ホテルから「朝護孫子寺」の本堂まで、往復約1時間のコースを案内してくれます。
先着予約20名で、参加費は無料。夜8時にロビーに集合して出発します。写真は信貴山のアイコンとも言える巨大な張子の寅「世界一福寅」と、夜空に浮かぶ「信貴山 朝護孫子寺」の本堂です。
写真:四宮 うらら
地図を見る信貴山では夜中でも灯篭に火がともり、参拝することができますが、このことはガイドブックなどにもあまりのっておらず、広く知らされているわけではありません。
「そもそも観光のためにライトアップしているのではありません。信貴山は寅に縁のある神として信仰されているので、信者も『寅の刻』、つまりは朝の3時から5時に参拝する人が多いのです。そのため、信者のみなさんが安全に参拝できるようにと、お寺さんが灯篭に火を灯し、あたりを明るくしているのです」とトレビア的な解説をしてくれるホテルスタッフ。
「朝護孫子寺が祀る毘沙門天王は戦いの神様。阪神タイガースの掛布やバースの時代は、ここにお参りに来ていたけれど、最近は来ていないようです。だから優勝できないのでは・・・」というエピソードも。
写真は「信貴山 朝護孫子」本堂に上がる階段と、解説するホテルスタッフ(写真左下)。
写真:四宮 うらら
地図を見る朝護孫子寺の本堂の舞台から眺めた大和平野の夜景。神戸や函館のような派手さはありませんが、しみじみと美しい光に心癒されます。
出発からホテルに戻るまで、ホテルスタッフの方が信貴山の歴史や伝説を、軽妙洒脱に解説しながら案内してくれ、約1時間の行程があっという間。ガイドブックを読むよりも断然興味がわくこと間違いなしです。
信貴山観光ホテルに宿泊したら、ぜひこのナイトウォークに参加することをおすすめします。
写真:四宮 うらら
地図を見る信貴山観光ホテルでは標準的な季節の会席プランをはじめ、アワビやカニ、牛肉を盛り込んだ人気料理プラン、ふぐ料理プランなど、さまざまなプランが用意され、好みや目的に合わせて選ぶことができます。
写真は朝食の一例。七輪の上にのっているのは「大和雑煮(やまとぞうに」と呼ばれる、白味噌仕立てのやさしい味わいの雑煮。中に入っている餅は、きな粉をまぶして食べて味わうのがおすすめとのことです。
写真:四宮 うらら
地図を見る信貴山での昼食にはホテルと同経営で、すぐ近くにある和食処「蓬乃里」(ほうのさと)がおすすめ。門から食事処まで、きちんと手入れされた和風庭園が続き、情緒たっぷり。
三方向がガラス窓の食事処で、畳の上にイスとテーブルというスタイル。四季の景観を楽しみながら、ゆったり食事が楽しめます。
写真:四宮 うらら
地図を見るメニューは精進料理が彩りよく、いろいろ詰まった「点心」(2,800円・税別)や、湯豆腐膳(1,800円・税別)、写真のそば膳(1,300円)など。きれいな景色とていねいな接客に、心がほっこりできる食事処です。
信貴山真言宗総本山への参拝は、大阪や奈良から日帰りで来る人が多いそうですが、「信貴山観光ホテル」で一泊すると、温泉でくつろぐことができ、日中とはひと味異なる早朝や夜更けの参拝もかないます。
神秘的な雰囲気が漂う夜の信貴山、法螺貝や太鼓の音、読経が響きわたり荘厳な雰囲気に包まれる早朝の信貴山。信者ではなくても、充実した散策を楽しむことができます。
歴史は古いのに、奈良の中心地や京都の神社仏閣に比べて混雑が少なく、里山ののんびりした雰囲気があるのも魅力です。
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