写真:咲田 みつる
地図を見る鋸南町では例年12月上旬から4月下旬まで「花まつり」が3部構成で行われている。
・水仙まつり(12月上旬〜2月上旬)
・頼朝桜まつり(2月中旬〜3月上旬)
・桜まつり(3月中旬〜4月中旬)
開花リレーは12月の水仙に始まり、河津桜、そしてソメイヨシノなどの桜へと引き継がれる。まさに「花にあふれた町」という形容がぴったりだ。
まずは、12月の水仙まつり。鋸南町の水仙の多くは、出荷用であるものの、花まつりの鑑賞用に植えられているものもある。最もアクセスしやすいのは、無料駐車場から徒歩1分の、保田川権現橋〜天王橋周辺の水仙だ(上の画像)。川の斜面におよそ300mに渡ってびっしりと咲きそろう。道の駅保田小学校からもほど近く、手軽に鑑賞できる。
写真:咲田 みつる
地図を見る車利用なら佐久間ダムも見逃せない。広い湖畔を取り囲む形で咲く水仙花壇が見事だ。上述の保田川権現橋から約9km山手となるが、無料駐車場もある。見頃時期の夕方17:00〜20:00まではライトアップも行われる。
佐久間ダムの北側にある「をくずれ水仙郷」も必見だ。ここは、出荷用の栽培の水仙がメインだが、生産農家の方に迷惑をかけない前提で、栽培面積約5haの水仙を一般道から鑑賞できる。最寄りの有料駐車場から、片道1.1kmの山あいの道をのんびり歩こう。
写真:咲田 みつる
地図を見る徒歩が前提となるが、をくずれ水仙郷と並ぶ鑑賞スポットとして「江月水仙ロード」がある。終点まで片道約3km、両側に広がる水仙を鑑賞しながら、里山ハイキング気分で歩こう。
江月水仙ロードでは、途中公衆トイレも2ヶ所設置され、案内板もあるので迷う心配はない。上に行くほどすれ違いが難しい細い道になるため、住民以外の車の乗り入れはNGである。
写真:咲田 みつる
地図を見る里山の風景は多彩だ。温暖な房総半島では、紅葉が遅いと言われているが、ここ鋸南町も例外ではなく、12月の水仙と、紅葉がワンショットに収まる場面も珍しくない。
写真:咲田 みつる
地図を見る訪れる観光客の目を楽しませるために、沿道にわらぼっちをこしらえてくれている。鋸南町の水仙スポットの中でも、わらぼっちが見られるのは、ここ江月水仙ロードだけである。
<水仙まつりの基本情報>
期間:2019/12/07〜2020/02/02
電話番号:0470−55−1560(鋸南町花まつり実行委員会事務局)
アクセス:
・保田川権現橋(富津館山道・鋸南保田ICより花まつり駐車場まで約800m。駐車場より徒歩1分)
・江月水仙ロード(上記保田川権現橋より水仙ロード入り口まで徒歩10分。権現橋付近に案内あり)
・佐久間ダム(富津館山道・鋸南保田ICより約7.5km)
・をくづれ水仙郷(富津館山道・鋸南保田ICより約7km。)
備考:スタンプラリーの他、特定日にイベント会場にて特産品の販売あり
写真:咲田 みつる
地図を見る水仙からバトンを受け取るのは、例年2月中旬から開花する頼朝桜(河津桜)である。鋸南町は源頼朝にゆかりのある地であり、この地で植える河津桜を頼朝桜の愛称で呼んでいる。平成13年から町を挙げて20,000本を植樹する計画を進めており、令和元年現在で14,000本の植栽実績がある。観光スポットだけでなく、家庭の軒先にも植えられており、町の至るところで鮮やかなピンクの花を目にすることができる。
水仙まつりのおすすめスポットとしても紹介した保田川権現橋〜天王橋周辺は、菜の花との競演が美しい。保田川沿いには約600本が植わっていたが、このうち数100本は、令和元年の台風により倒木してしまった(上部の画像は平成31年3月のもの)。かつてのような密度の桜並木に戻るのには、しばらく時間がかかりそうだ。しかし菜の花は問題なく鑑賞できるので、早春の雰囲気を存分に味わおう。
なお、例年3月上旬の週末に一夜限りのイベントとして、保田川権現橋周辺にて手作りの竹灯篭やロウソクをともす「竹灯篭まつり」が行われている(※2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止)。
写真:咲田 みつる
地図を見る頼朝桜の分布はなにも保田川権現橋〜天王橋周辺に限ったことではない。権現橋を背にして県道34号(長狭街道)を保田川沿いに上流へ向かうと、河津桜の桜並木は3kmほど続いている。健脚なら川沿いを歩いて往復しても良いが、ドライブと決め込んで車窓からの観察も悪くない。ドライブの場合は、次に紹介する佐久間ダムへ、そのまま足を運ぶことをおすすめする。
写真:咲田 みつる
地図を見る水仙まつりのおすすめスポットとしても紹介した佐久間ダムには、湖畔に頼朝桜が約400本の植栽実績がある。保田川沿い同様、台風の被害は免れず、ここでも倒木はあった。しかしながら、なだらかな湖畔に広がるピンクの花霞は、やはり一度は目にしておきたい。
写真:咲田 みつる
地図を見るまだ水仙の葉が残るなだらかな遊歩道沿いに、鮮やかなピンクの花が映える。
写真:咲田 みつる
地図を見る湖畔には適所にベンチや屋根付きの休憩所が設置されており、うららかな春のひと時を過ごすには絶好の場所だ。
写真:咲田 みつる
地図を見る上述の保田川権現橋〜天王橋周辺や、佐久間ダムは花まつり期間中のイベント会場にもなっているので、足を運ぶ人も多いが、実は桜並木は他にもある。
まずは鋸南富山ICそばの桜並木だ。インターを利用する際は、必ず目にとまるだろう。特定の駐車場が無いので、路肩に一時停止する際は十分注意しよう。
写真:咲田 みつる
地図を見るまた鋸南町役場付近にある、佐久間川沿いの約400本の桜並木も見事だ。佐久間川沿いの桜並木は、川幅10mほどの穏やかな河川の両岸に約1kmに渡って続いている。こちらも特定の駐車場がない為、一時的に路肩に停車する際は付近に十分配慮しよう。
<頼朝桜まつりの基本情報>
期間:2020/02/15〜03/08
電話番号:0470−55−1560(鋸南町花まつり実行委員会事務局)
アクセス:
・保田川権現橋(富津館山道・鋸南保田ICより花まつり駐車場まで約800m。駐車場より徒歩1分)
・佐久間ダム(富津館山道・鋸南保田ICより約7.5km)
・佐久間川の桜並木:(富津館山道・鋸南富山ICより約1km)
竹灯篭まつり:2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止
今回は早春の花を中心におすすめスポットを紹介したが、第3部の桜まつりを含めると、花まつりの期間は足かけ4ヶ月に及ぶ。
桜まつりでは、頼朝桜からバトンを受け取り、3月中旬〜4月中旬まで、花が楽しめる。鋸南町の中で比較的標高の高い佐久間ダム湖畔がメインで、遅咲きの品種(八重桜)も含まれる為、長く楽しめる。早春から花薫る町へ、是非訪れたい。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/8更新)
- 広告 -