写真:風祭 哲哉
地図を見る宇佐神宮の最寄り駅は、JR日豊本線のUSA(宇佐)駅。駅名標にデザインされている絵柄は、USAだけに星条旗?と思ってよく見てみると、なんと「八幡総本宮 宇佐神宮」と書かれています。
なんだかこれからUSAに初詣に行くかのような不思議な気分ですが、ここが正真正銘、宇佐神宮参拝の玄関口となります(笑)。
写真:風祭 哲哉
地図を見る宇佐駅舎は宇佐神宮の門前駅だけあって柱や梁が朱塗りになっていて神社風の堂々とした佇まい。宇佐神宮は宇佐駅から路線バスで約10分ですが、正月三が日は特別ダイヤとなりシャトルバスとして運行します。また初詣期間中は宇佐神宮周辺は激しい交通渋滞となりますので、マイカーでお越しの方は、宇佐市総合運動公園の駐車場からの臨時シャトル便利用もおすすめです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る宇佐神宮の御祭神、八幡大神さまは応神天皇のご神霊とされ、725年に現在の地に創建されました。この八幡大神を一之御殿とし、のちに比売大神を祀った二之御殿、応神天皇の御母、神功皇后をお祀りした三之御殿を加え主祭神としています。
宇佐神宮は全国4万社の八幡さまの総本宮で、日本三大八幡宮の一つであり、古くから伊勢の神宮につぐ第二の宗廟としてご皇室の崇敬を受けています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る宇佐神宮の初詣参拝客は40万人とも50万人とも言われています。年越しのカウントダウンをはじめ大晦日から三が日にかけてはさまざまなイベントが行われますが、その人出もたいへんなもの。比較的のんびり参拝するのであれば、1月2日、3日の朝がおすすめです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る宇佐神宮の広大な境内にはたくさんの社がありますが、まずはこの手水舎で手と口をすすぎ、清めましょう。この手水舎は日本一の水盤と言われ、山口県の徳山みかげ石を利用した重さ24トンのもの。国産御影石では日本で最大のものです。
清めが終わったら表参道の突きあたりにある祓所(はらえど)と呼ばれる場所へ。その名の通り穢れを祓い、みそぎを行う場所らしく神聖な空気に満ちた空間で深呼吸してみましょう。
そこから参道を上った先が宇佐神宮の本殿のある上宮となりますが、途中には「夫婦石」と呼ばれる左右対称になった三角の石があり、良縁や夫婦円満にご利益があると言われています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る上宮に入るとひときわ目立つのが南中楼門(勅使門)。入母屋造桧皮葺の楼門で、正面5.34m、側面3.17m、高さは10.6mの壮麗な朱色の門で神宮内郭の南正門となっています。この奥にあるのが国宝「本殿」です。南中楼門は通常は開かずの門であり、参拝はこの門前で行われます。
写真:風祭 哲哉
地図を見るさて、この宇佐神宮では独特の参拝方法があるのでご案内しましょう。
通常、神社でのお詣りは「二礼・二拍手・一礼」のところが多いのですが、この宇佐神宮は「二礼・四拍手・一礼」。パンパンパンパンと四つ手を叩くのが特徴です。この四拍手は、出雲大社でも行われています。
写真:風祭 哲哉
地図を見るもうひとつの特徴は、左の一之御殿、中央の二之御殿、右の三之御殿と、順に3つの御殿にお参りすること。
前述の通り、宇佐神宮では一之御殿に八幡大神、二之御殿に比売大神、三之御殿に神功皇后の三祭神が祀られているため、そのすべてへの参拝が基本です。
パンパンパンパンと四拍手を3回行ううちに、自然と心が落ち着き、穢れなき聖なるパワーをもらえるかのような気持ちになりますよ。
写真:風祭 哲哉
地図を見るもうひとつ忘れてはならないのが下宮への参拝。
宇佐神宮では「下宮参らにゃ片参り」と言われ、ご利益をしっかり授かりたいなら必ず上宮、下宮の両方を参拝するのがいいとされています。
下宮ので参拝方法も上宮と同じ。「二礼・四拍手・一礼」で、左から順番に一之御殿、二之御殿、三之御殿と3つの御殿にお参りします。
パンパンパンパン、とここでも12回。これで合計24拍手なので、相当ご利益も期待できますね。ただしお賽銭も3回×2=6回分が必要となりますので、その準備もしておいてくださいね。
写真:風祭 哲哉
地図を見る上宮と下宮の参拝が終わったら、広い境内を散策し、ほかの神社にお参りしたり、森林浴をしたりして楽しみましょう。
また宇佐神宮の表参道の大鳥居前には、宇佐神宮表参道商店街があり、お食事やお土産はもちろん、地元産の野菜なども販売していますので、ぶらぶらとそぞろ歩きするのもおすすめです。
住所:大分県宇佐市南宇佐2859
電話番号:0978-37-0001
アクセス:JR宇佐駅から路線バス約10分または宇佐ICから約6キロ
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
風祭 哲哉
北海道大学文学部国語国文学科卒「日本に恋する伝道師」として、ブログ、SNS、旅行ガイド、雑誌などのメディアを通じて日本の素晴らしさを伝えている。また日本の旅先を題材として「ちょっと悲しくて、ちょっと妖…
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