三重県鈴鹿の名峰・御在所岳に奇岩奇石を探すアスレチック登山!

三重県鈴鹿の名峰・御在所岳に奇岩奇石を探すアスレチック登山!

更新日:2019/12/07 15:56

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー
三重県三重郡菰野町と滋賀県東近江市の境にある鈴鹿山脈南部、鈴鹿国定公園の中にあるのが、岩の鎧をまとった御在所岳です。鈴鹿山脈の主峰で、その風格、登りごたえ、景観と、訪れてみる価値は大です。
メインルートの中道には、岩の殿堂といえるぐらいパワースポットとして注目される地蔵岩や負ばれ岩等があり、変わった形の岩が点在する東海の名所です。岩壁を横切って進む場所など自然のアスレチックに挑戦してみてください。

ロープウェイで登れる三重県人気No.1の山・御在所岳

ロープウェイで登れる三重県人気No.1の山・御在所岳

写真:和山 光一

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三重県鈴鹿山脈セブンマウンテンの秀峰・御在所岳(標高1212m)は、日本二百名山にも選定されている東海地方の名峰です。変化に富んだ山容とそこにそびえる岩峰群が登山者たちを魅了する、アルペンムードが満喫できる格好のフィールドです。花崗岩が浸食により岩肌に現れ、色々な形の奇岩奇石が見られることで知られています。山頂付近までロープウェイが通じていて、気軽に山頂までいくことができます。

ロープウェイで登れる三重県人気No.1の山・御在所岳

写真:和山 光一

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有料駐車場(終日1000円)のある御在所岳ロープウェイは、全長2161m、高低差780mを所要時間約15分の空中散歩でロープウェイ湯の山温泉駅と山上公園駅を結んでいます。途中には、鷹が胸を張っているような「鷹見岩」や「大黒岩」など驚くような奇岩・巨岩が待ち構えています。運が良ければ受験の神様でおなじみの野生のニホンカモシカにも会えるかもしれません。

ゴンドラの特徴は窓が広く、どの方向からも空中遊泳の様子を見られること。直下150mの本谷を渡るスリル満点のロープウェイの高度感にびっくりしますよ。

ロープウェイで登れる三重県人気No.1の山・御在所岳

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御在所ロープウエイのシンボルは、ロープウェイの鉄塔として日本で一番高い、通称「白鉄塔」です。御在所岳の標高943mに建ち、正面から見るとひときわ目立つ白い鉄塔です。

開通当時は他の鉄塔と同じ緑色でしたが昭和39年(1964)10月に白く塗り替えられました。この白鉄塔は東京タワーと同じリベット接合という高度な技術で造られています。

御在所岳登山ならおすすめメインルートは「中登山道」

御在所岳登山ならおすすめメインルートは「中登山道」

写真:和山 光一

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ロープウェイではなく登山で山上公園までアクセスする場合、御在所岳登山道は5コースあります。代表的なルートは「表道」「中道」「裏道」の3ルートで、中でも最も登山の醍醐味が味わえる1番人気のコースが「中登山道」です。ルート上には砂地の登山道、梯子、巨石、ロープ、キレット、トラバースと見どころがたくさんあり、登っていて飽きません。

車でアクセスする場合、一番近い駐車場は登山口から100mほど下った所にある車25台ほどの無料駐車場。ただしハイシーズンは早朝7時には満車になってしまいますので早起き必須!

御在所ロープウェイの駐車場も利用可能です。その場合は駐車場より湯の山温泉街を通りこして湯の山かもしか大橋を渡り、白い岩盤が目を引く三滝川渓谷沿いの舗装道路・国道477号(旧鈴鹿スカイライン)を30分ほど歩くと「中登山道」登山口に辿りつきます。

ここから山頂までは、高低差632m、距離2.4km、時間にして2時間から2時間半ほどの登山コースです。

御在所岳登山ならおすすめメインルートは「中登山道」

写真:和山 光一

中登山口からスタート直後は、風雨によって花崗岩が浸食された窪みを進みます。たくさん登山者が登っているルートなので踏み跡が窪んでわかりやすいはず。その後4合目までは木々に覆われたガレた登山道を登っていきます。所々に梯子も架けられていますが、岩や木の根が作り出す急勾配の階段を、岩や木の幹を掴みながら全身を使って登ることが多いので、手袋があると便利ですよ。

御在所岳登山ならおすすめメインルートは「中登山道」

写真:和山 光一

3合目を過ぎたあたりから少し開けて、ロープウェイの真下をくぐります。ここは少し休憩するのにちょうど良い広場になっています。

中登山道に現れる奇岩奇石のオンパレード

中登山道に現れる奇岩奇石のオンパレード

写真:和山 光一

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中登山道入口から約30分、4合目に到着です。2枚の巨大な岩が負ぶさるようにもたれかかっていることから「負(お)ばれ岩」名がついた名所です。

岩と岩の間は人ひとり通れるほどのスペースがあり、ひんやりとした空気が漂っていてクールダウンできます。見る角度によって表情が変わるので、ぐるりと一周して、上から下からと色々な角度から眺めてみてください。

中登山道に現れる奇岩奇石のオンパレード

写真:和山 光一

負ばれ岩から10分ほど登ると5合目(標高850m)にあたる綺麗な景色の広がる展望ポイントに着きます。眼下には濃尾平野が広がり、遠くに名古屋駅の高層ビル群を眺めることができ、さらに右手奥には伊勢湾が見えますよ。中登山道では最も景色がいいところです。

山頂方向も眺められロープウェイの白鉄塔が印象的です。見た感じではまだまだ先は長そうですが、このあたりから尾根道に変わるので案外時間はかかりません。

中登山道に現れる奇岩奇石のオンパレード

写真:和山 光一

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さらに中登山道の途中で遭遇する奇岩が「地蔵岩」です。御在所岳の中腹にあり、現れた時にはただの巨大な岩?と思うのですが、正面から見ると不思議にも高さ約6mの2つの巨大な岩の間に1辺が1.2mくらいある四角形のサイコロ岩が挟まるようにバランスよく乗っています。「絶対に落ちない」ことで有名な岩で、特に受験シーズンには大人気のパワースポットです。

横から見るとまるで地蔵のような形を作っていて、落ちそうで落ちない岩は、自然の神秘を感じさせてくれます。

アスレチック登山の真骨頂「キレット」に「トラバース」

アスレチック登山の真骨頂「キレット」に「トラバース」

写真:和山 光一

頭上に見える山頂や、目の前に広がる鈴鹿山脈の景色を眺めた後、歩みを進め登山口から約1時間、6合目(標高900m)に到着します。ここからルート最大の目玉「キレット」があります。稜線の一部が急激に切れ落ちている場所です。

行く先は眼下!落差100mはあるキレットには鎖場もあり、緊張感もありますが楽しみながら鎖一本を頼りに下りて行きます。下りた先で見上げると、よく下りてきたなと感心してしまいますよ。

アスレチック登山の真骨頂「キレット」に「トラバース」

写真:和山 光一

7合目(標高990m)からの景色。かもしか広場といわれるところで、ここから今まで登ってきた道を見ると、その険しさに改めて驚きます。国見岳尾根の向こうに多度山が見えますよ。

1合登る毎に視界が開けていて、フォトジェニックな場所が多いので是非カメラ持参で登るのがおすすめです。

アスレチック登山の真骨頂「キレット」に「トラバース」

写真:和山 光一

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8合目・標高1100mを越えた辺りで現れるのが、山肌を横伝いに歩く難所です。岩肌に打ち込まれた鎖を辿って山腹にへばり付きながら横歩きで進んでいく箇所で、高所恐怖症の人は思わず尻ごみしてしまいます。この山の斜面を登らずに山腹を横に移動することを「トラバース」といいます。遠くに国見岳、眼下に藤内小屋を見ながら進めば山頂はもうすぐです。

富士見岩展望台は景色のいい見晴らし台

富士見岩展望台は景色のいい見晴らし台

写真:和山 光一

最後の急勾配に取り付けられた鎖場や梯子を登っていると、目の前が突然明るくなり、中登山道の終点です。登りきった後は思わず万歳してしまいますよ。ここまで約2時間、途中の絶景や奇岩奇石、キレットにトラバースとアドベンチャー満載で、思ったより早く感じるかもしれませんね。

富士見岩展望台は景色のいい見晴らし台

写真:和山 光一

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富士山が見えることから名付けられた御在所岳随一の展望スポットになっているのが富士見岩展望台です。岩場の下は断崖になっているので目の前を遮るものが何もなく、開放感のある絶景が楽しめます。眼下に四日市の街並みが広がり、伊勢湾まで続く奥行きのある景色はまさに絶景です。

富士山までは200km離れていますが、気象条件が揃えば見られそうです。

富士見岩展望台は景色のいい見晴らし台

写真:和山 光一

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御在所岳山上は自然公園として整備され、レストランや博物館などがあります。標高1212mの御在所岳の頂上・一等三角点がある場所までは、観光リフト(片道約8分)に乗るか、スキーゲレンデの南、ございしょ自然学校から舗装されている散策路を約20分歩いていきます。

下山もかなり体力を必要としますのでロープウェイを利用することをおすすめします。御在所岳の奇岩奇石を見ながらの空中散歩は一日のフィナーレにふさわしいものですよ。

御在所岳の基本情報

住所:三重県三重郡菰野町湯の山温泉
電話番号:059-392-2261(御在所岳ロープウェイ)
アクセス:車/新名神高速道路菰野ICから約10分

※中道ルートは木や石に手をかけて登らなければならない所や高い岩場があるので初心者や体力のない人にはお勧めできません。

2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/11/10 訪問

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