写真:木村 優光
地図を見る「川崎大師」へは京急川崎駅から盲腸線でもある京急大師線に乗り、3駅先の川崎大師駅下車が便利です。改札を出るとすぐさま写真のような「川崎大師」の表参道入口があるため、迷うことは一切なし!なお、正月の表参道は車両の通行ができなくなり、多くの初詣客が列をなすため、さらにわかりやすいでしょう。
表参道入口から境内までは約250mありますが、正月三が日は参列客の多さから、境内へ入るまでやや遠回りに迂回を余儀なくされます。そのため、初詣客が最も多い大晦日の夜から元旦にかけては長い行列ができることも!因みに毎年の初詣客は300万人を超え、全国3位、神奈川県では1位!
そんな「川崎大師」は正式名称を「金剛山金乗院平間寺(へいげんじ)」と呼び、厄除けの神様が祀られています。歴史は古く、1128年に平間兼乗(ひらまかねのり)という武士が高野山の尊賢上人と力を併せて建立したとされています。兼乗の姓でもある平間をとって平間寺と号し、現在に至ります。
写真:木村 優光
地図を見る京急川崎大師駅前の表参道入口から入ると、通常は写真の仲見世入口から境内へ入ることができるのですが、初詣時期はこの仲見世が境内からの出口専用となります。そのため、仲見世沿いのお土産購入は参拝後に任せて、まずは長い行列に従って進むようにしましょう。
川崎大師駅前から続いていた行列も、仲見世入口が見えてくるとあと半分!仲見世入口を右に見つつ、さらに南側の路地へ迂回して山門をくぐる順路となります。
もともと、厄除けで知られている「川崎大師」ですので、正月から厄払いをするためにこれだけの人気が出ました。すごい数の初詣客にも我慢して大本堂へ行けたら、今年はきっと良いことがあるかもしれませんよ。そんな気持ちで長い行列に身を委ねてみましょう。
写真:木村 優光
地図を見る大山門をくぐれば目の前には大本堂が待ち受けます。あともう少し頑張りましょう。因みに、大山門は川崎大師の総門ともなるものですので、物凄く立派!行列の進み具合にもよりますが、じっくり大山門を見るのには最適です。このように長い行列を嫌なものとして考えずに、目の前にある風景をじっくり見ることができると考えれば、あっという間に参拝できるかもしれませんね。
写真:木村 優光
地図を見る大山門をくぐれば大本堂が見えてくるので、あともう少し!因みに、現在の大本堂は昭和39年に落慶されたもので、堂内には御本尊厄除弘法大師を中心に、不動明王・愛染明王などの諸仏が奉安されています。
写真:木村 優光
地図を見る「川崎大師」を訪問したからには、境内の見どころも回ってみましょう。本堂で参拝後は、境内のど真ん中に位置する五重塔へ!昭和59年の当山吉例大開帳ならびに、弘法大師1150年御遠忌を記念し落慶されました。八角形の形をした屋根は特徴的で、多くの初詣客が気になる建造物でしょう。
なお、八角形の理由は境内と諸堂宇との調和を考慮し、さらに真言の様式にかなうようにしたため。八角形は最も円に近い建造物の形といわれ、「包容力」や「完全性」を象徴しています。青空を背景にした真っ赤な五重塔は、色彩コントラストも絶妙です。
写真:木村 優光
地図を見る参道を挟んで八角五重塔と向き合うような形で、写真のような銅像があります。これは、長年、横綱を張ってきた「北の湖」と呼ばれる力士の銅像で、川崎大師平間寺の檀家でした。2017年の三回忌の折に、親族奉納により銅像が建立されました。相撲好きの方にはぜひとも立ち寄って欲しいポイントです。
写真:木村 優光
地図を見る八角五重塔からさらに境内を南へ行くと、つるの池があります。名の通り、池の中央に鶴の銅像があります。その周囲には水鳥がたくさん集まり、水の中にはたくさんの亀や鯉が泳ぐ姿を見ることができます。本物の鶴がいれば鶴亀でとても縁起が良いものになりますね。そんなつるの池は、お釈迦様が沐浴した尼蓮禅河を表し、周りの樹木は悟りを開いたウルビルバーの森を表しています。
池の真上には、朱色に塗られたやすらぎ橋があります。朱色は災難を除き、幸福を招くといわれる色で、欄干には悟りへ向かう段階を表す梵字が刻まれています。このやすらぎ橋を渡れば、薬師殿などへお参りすることができます。
写真:木村 優光
地図を見る「川崎大師」の代名詞的なお土産といえば、久寿餅(くずもち)!仲見世にはさまざまな久寿餅屋が軒を連ねています。味もそれぞれ若干異なりますが、基本は葛切り状の三角形の餅にきな粉と黒蜜をかけて食べること!これが非常においしく食後のデザートにはぴったりです!写真は大山門の横に店舗を構える、人気店「住吉」。
写真:木村 優光
地図を見る厄除け寺院には欠かせないものといえば、だるま!「川崎大師」ではだるまは名物土産となっていて、仲見世にはだるまを売る店も軒を連ねます。大きさも特大から小さいものまでピンキリ状態で、もちろん値段もピンキリ!縁起あるものですので、新年早々購入してみるのも良いかもしれませんね。
写真:木村 優光
地図を見るここで、参道を歩いていて、「トントントントコトン」など、甲高い音が鳴り響いていることに気が付きませんか?この音の正体は、棒状の飴を包丁で切っている音。こちらも「川崎大師」名物となっていて、飴を切るシーンが見せ物パフォーマンスになっています。売られている飴はどこを切っても同じ模様のもので、それらを袋詰めしたものが店頭に並んでいます。
主に扱っているのはせき止め飴。せきがなかなか止まらないという方が、この仲見世沿いの飴屋で買ったせき止め飴を舐めたら、せきが治まった、とはよく聞くお話です。どれもお手軽な値段ですので、購入してみるのも良いでしょう。写真は参道入口に店を構える「松屋総本店」。
住所:神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
電話番号:044-266-3420
アクセス:京急川崎大師駅より徒歩約5分
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
木村 優光
神奈川県横浜市出身。工学系の大学入学で大阪へ転居。以降、大阪在住歴10年の間、関西の地形を独自で学ぶ。横浜へ戻り、関東と関西の文化の違いに注目する。特に両者の文化の違いを写真で表現しようと試みている最…
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