長崎県対馬「金田城跡」登城ルートは絶景トレッキングコース

長崎県対馬「金田城跡」登城ルートは絶景トレッキングコース

更新日:2019/11/30 15:36

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
「帰りたくない」「ずっとここにいたい」と思える風景が、長崎県対馬にはいくつもあります。そのひとつが続日本100名城に名を連ねる城山こと「金田城跡」です。築城期は1350年以上も昔の飛鳥時代。国境の島として翻弄されてきた歴史と手つかずの自然が魅せてくれる景観が魅力で、今やトレッキングコースとして注目のスポットです。
山頂まで往復5キロメートルほどの城山トレッキングを紹介します。
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城山トレッキングに出掛けよう!

対馬では「金田城(かなたのき)跡」のことを「城山(じょうやま)」と呼んでいます。城山への登山口までは、車で向かいます。国道24号の城山入口から登山口までは1.8キロメートル。細く一部未舗装の道が続き「これで合っているのか」と心配になりますが、登山口には車5台分くらいの駐車スペースがあります。

城山トレッキングに出掛けよう!

写真:塚本 隆司

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城山の標高は276メートルと高い山ではありません。トレッキングルートも急斜面は一部だけの緩やかなコースで、小学生でも歩けます。こぶし大の石がゴロゴロとあるのでトレッキングシューズを履き、水やアメなどの補給食を準備して出掛けましょう。

城山トレッキングに出掛けよう!

写真:塚本 隆司

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おすすめは、対馬観光ガイドさんに同行を依頼すること。歴史や史跡、自然、季節の植物の話しなどを聞きながらのトレッキングは、黙々と登るより楽しいに決まっています。ガイドの依頼先などについては、文末を参照ください。

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見どころが豊富な城山トレッキング

見どころを簡単に説明しましょう。目で見て風を感じ、空気の美味しさとたくましい大地に触れることが旅先でのトレッキングの楽しみです。写真では伝わりにくい魅力ばかりなので、実際に訪れる際は大いに期待してください。

見どころが豊富な城山トレッキング

写真:塚本 隆司

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山の頂上を目指すといっても緩やかな整備をされた道。これは、旧日本陸軍が運搬用の馬車が通れるように作った道だからです。岩山をダイナマイトで破砕し、削り取りながら切り開かれました。岩壁には、ダイナマイトを仕掛けるための穴が今も残っています。

見どころが豊富な城山トレッキング

写真:塚本 隆司

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大きく削られた岩肌には、きっと驚かされるはずです。

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1350年前の石塁 防人たちがいた時代に思いをはせて

城山こと金田城跡の歴史的価値は、1350年程前の飛鳥時代までさかのぼります。天智天皇(中大兄皇子)の政治改革「大化の改新」の頃、倭国と呼ばれていた日本は朝鮮半島の百済を支援すべく遠征しますが、白村江(はくそんこう)の戦いで唐・新羅の連合軍に大敗しました。

その後、大陸や半島から迫り来る脅威に対し西日本の各地に城(古代山城)を築きます。その最前線が国境の島・対馬の金田城でした。東国から集められた国境守備兵「防人(さきもり)」が守り、連絡手段として烽火(とぶひ)と呼ばれる狼煙台が建設されます。

1350年前の石塁 防人たちがいた時代に思いをはせて

写真:塚本 隆司

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その代表的な史跡が石塁です。山の中腹を総延長2.2キロメートルの石塁が取り囲んでいます。山頂へ向かうルート上に石塁を間近で見られるスポットがあり、古代山城の遺構が状態良く残っていることに驚かされます。石は、この山で採取できる石英斑岩(せきえいはんがん)が主に使われています。

住み慣れた地を離れ、この地を守った防人の心境は万葉集につづられた「防人歌」から読み解くことができます。また、いったいどれだけの人がこの城の構築にあたったのか。思いをめぐらせながら訪れて欲しい場所です。

1350年前の石塁 防人たちがいた時代に思いをはせて

写真:塚本 隆司

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明治期からは旧日本陸軍の要塞「城山砲台」に

山肌をダイナマイトで削り取り、所によっては石塁を除き、馬車道を造った旧日本軍。陸軍砲兵部隊は、1901(明治34)年に城山砲台を整備し国境防衛の要塞としました。

明治期からは旧日本陸軍の要塞「城山砲台」に

写真:塚本 隆司

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日露戦争の際、ロシアのバルチック艦隊と連合艦隊が対馬沖で砲火を交えたのは1905(明治38)年5月27日から28日にかけて。それまでに、ロシア軍が対馬を寄港地として占領しようという動きもあり、対馬は常に最前線でした。

明治期からは旧日本陸軍の要塞「城山砲台」に

写真:塚本 隆司

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頂上付近に、28センチ榴弾砲(りゅうだんほう)の砲座や観測所、弾薬庫、井戸などの遺構があります。

明治期からは旧日本陸軍の要塞「城山砲台」に

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城山山頂からの眺めこそ絶景!防人も見た景色

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写真:塚本 隆司

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城山砲台跡から山頂へ目指す道は、少しきつい傾斜が続きます。時間にして約5〜6分。その先に1350年前の防人たちが見た頃と何も変わらない風景が待っています。

城山山頂からの眺めこそ絶景!防人も見た景色

写真:塚本 隆司

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大小の島々が織りなす浅茅湾(あそうわん)の眺めは、まさに絶景。青い海と青い空、手つかずの自然が残る島々の鮮やかさと吹き渡る風の爽快さ。「感慨無量のあまり言葉がでない」とはこのことかと知る喜び。「帰りたくない」「ずっとここにいたい」と思わせる絶景です。

城山山頂からの眺めこそ絶景!防人も見た景色

写真:塚本 隆司

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眼下の浅茅湾では、シーカヤック体験ができます。波のない穏やかな湾を城山山頂から見ていれば、気持ちよさそうなのが伝わってきます。

長崎県対馬での「城山トレッキング」は、頂上からの絶景を求めながら、歴史に触れられるアクティビティ。城めぐりファンには、石塁をめぐるコースも人気です。
金田城跡は「城山トレッキング」のためだけでも、対馬へ行く理由としては十分なスポットです。

金田城跡・城山トレッキングの基本情報

金田城跡(城山)
住所:長崎県対馬市美津島町黒瀬

城山トレッキング
開催期間:通年(ただし、8/13〜8/15、12/29〜1/3は除く)
登山口〜山頂までの距離:約2.4キロメートル
所要時間:約50分(休憩除く)
ガイド申込先:対馬観光ガイドの会やんこも(対馬観光物産協会内)
電話番号:0920-52-1566(受付9時〜17時)
ガイド料金:1名につき3時間内11,000円〜、3時間以上6時間以内15,000〜
予約:1週間前まで
※詳しくは公式サイトを参照ください

2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:長崎県

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/31 訪問

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