富山県美術館は富山駅北口から徒歩15分ほど。「世界一美しいスタバ」がある、富岩運河環水公園にあります。ガラス張りの美しい建物を設計したのは、建築家の内藤廣。地元産業のアルミや氷見の杉の木がふんだんに使われています。
子供が遊べる屋上庭園や立山連峰が見渡せる吹き抜けなど、無料のスペースも豊富。企画展やコレクション展は観覧料が必要ですが、とてもリーズナブルなうえ、高校生以下は無料です。
コレクション展ではピカソやアンディ・ウォーホール、岡本太郎や横尾忠則など、現代アートや、そこへ通じる巨匠たちの作品が観られます(展示替えにより、公開していない場合があります)。
写真:湯川 カオル子
地図を見る受け付けのすぐ隣にある、真っ赤な壁がインパクト大のTADギャラリー。ここは、館内のアトリエやワークショップで作られた作品や、学生や地元作家を中心とした展示などを行っています。
写真:湯川 カオル子
地図を見る写真は、美術館のオープニングに合わせて作られた、彫刻家三沢厚彦の作品。クスノキの巨大な木彫で、立山にちなんでクマが題材に選ばれています。
視線を合わせない目も印象的ですが、よく見ると左右で色が違います。山の緑、海の青で富山をイメージした色が使われています。
三沢厚彦《Animal 2017-01》富山県美術館所蔵
写真:湯川 カオル子
地図を見る展示室6では、富山県出身の詩人で美術評論家、瀧口修造の書斎にあった収集品を展示。白く輝く黒い書架のような造りも印象的です。
知人やアーチストから贈られた品々のほかに、石ころや貝殻など瀧口自身が集めたオブジェが見られます。美は生活の中に無数にある。そう教えてくれるコレクションです。
写真:湯川 カオル子
地図を見る3階の廊下にあるのがデジタルポスター。美術館が収集した15,000点のコレクションのうち、3,500点ほどが大きな画面で見られます。制作はチームラボです。
画面に映るのは広告のポスターをはじめ、芸術性が高かったり、ときにはユーモアや皮肉が込められ、中には懐かしいポスターも。画面に触れると拡大し、詳細も見られます。
写真:湯川 カオル子
地図を見る椅子まで展示されている!? そう思う方もいると思いますが、もしそれがバルセロナのサグラダファミリアを作ったアントニオ・ガウディ作の椅子ならどう思いますか? しかも運が良ければ、その椅子に座ることができるんです。
普段生活に使われる椅子も、美術作品と言えるほど美しいものがあります。暮らしの延長線上にアートがある。床に直接置かれた椅子なら着席可! アートに座る。そんな醍醐味、味わえます。
写真:湯川 カオル子
地図を見る2階の屋外広場にも三沢厚彦のANIMALSが3体飾られ、映えスポットとしても人気。建物内の作品は木製ですが、屋外のものは耐久性のあるブロンズで作られています。
三沢厚彦《Animal 2017-01-B》(奥) 《Animal 2017-02-B》(手前) 富山県美術館所蔵
写真:湯川 カオル子
地図を見る「オノマトペの屋上」は、グラフィックデザイナー佐藤卓が遊具のデザインを手掛けた屋上庭園。美術館の建つ場所には、子供のための「ふわふわドーム」があったことから、屋上は子どもの遊び場に。
オノマトペとは擬態語・擬音語のこと。ぼこぼこ、つるつる、ぷりぷりなどの名前がついた遊具たち。子供たちにはまたとない、ちょっと不思議なワンダーランド。
※「ふわふわ」の対象年齢は3歳〜12歳まで
写真:湯川 カオル子
地図を見る「うとうと」は、キノコの形をした遊具。キノコとキノコの間に網が張られ、大人もお昼寝ができます。オノマトペの屋上は無料開放されているので、いつも子供たちで賑わいます。遠くに立山連峰が望めるほか、夜ともなると夜景スポットとして人気です。
※遊具で遊べるのは日没まで。12月〜3月15日は休園
写真:湯川 カオル子
地図を見る3Dドローイングは、自分自身の手足を動かし、立体的な絵を描くコーナー。大人も子供も夢中になる隠れた人気スポットです。
写真:湯川 カオル子
地図を見る高さ11メートルの吹き抜け空間。大きな窓から立山連峰が見渡せます。
写真:湯川 カオル子
地図を見るスタッフのユニフォームも個性的。三宅一生のデザインで、スカートにも見えるパンツはふわりと風を感じるデザインです。
写真:湯川 カオル子
地図を見る富山県美術館1Fにあるミュージアムショップでは、県内ゆかりの品や企画展に合わせたグッズを販売。
ここで人気の商品3点を紹介します。「スピニー」は富山のお勧めスポットやお店などを紹介する冊子です。「富山もよう ポストカード」は、マリメッコなどのデザインも手掛ける鈴木マサル作。県内の観光地や名産品が描かれているので、お土産にもピッタリ。羽根のはえた象の「ミルゾー」は美術館のキャラクター。缶バッチが人気です。
<富山県美術館内ミュージアムショップの基本情報>
電話番号:076-471-5175
写真:湯川 カオル子
地図を見るカフェやランチも充実していて、「スワロウカフェ」や東京日本橋の老舗洋食店「たいめいけん」があります。スワロウカフェは、富山県内や金沢にお店を出すベーグルショップ「とべーぐる」や、ロールケーキのお店「ぷちロール」などを出店するグループの直営店で、これら商品の一部も販売しています。
ランチやアルコールも用意。企画展に合わせた特別メニューは、美術鑑賞の後にぜひとも試したいですね。
写真:湯川 カオル子
地図を見る一番人気はベーグルフレンチトースト。「とべーぐる」のプレーンベーグルに、アイスとフルーツをのせ、苦甘のシロップでいただく大人の味。熱々の鉄板で運ばれます。ドリンクは季節限定の洋ナシのシャンパン。洋ナシのピューレなどを炭酸で割ったシャンパン風ジュースです。
<Swallow Cafeの基本情報>
電話番号:076-433-6755
営業時間:10:00〜20:00(LO.19:30)
住所:富山県富山市木場町3-20
電話番号:076-431-2711
美術館営業時間:9:30〜18:00
屋上庭園営業時間:8:00〜22:00(12月1日〜3月15日休業)
常設展示観覧料:一般300円、高校生以下無料
駐車場完備
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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