オーストリアの古都「シュタイヤー」で楽しむクリスマスマーケット

オーストリアの古都「シュタイヤー」で楽しむクリスマスマーケット

更新日:2019/11/29 09:24

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ウィーンの西方約170kmにあるシュタイヤーは千年の歴史を持つ美しい中世の町。ヨーロッパで最初に電気の街灯が灯った町で、二つの川の合流地点にあります。

シュタイヤー駅から坂道を下り川を渡ると旧市街の入り口。高台にお城が聳え、石畳の狭い路地の両側や中心地の広場にはゴシック時代の趣深い建物が軒を並べています。年末になるとクリスマス市が開かれ、近郊の村と共にクリスマスならではの風景が楽しめます。

中世の町並みが残るシュタイヤー

中世の町並みが残るシュタイヤー

写真:Hiroko Oji

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オーストリアのシュタイヤーはウィーンの西方約170kmに位置し、千年の歴史を持つとても美しい町並みの古都です。

シュタイヤー駅からバンホフ通りを下って行くと、シュタイヤー川とエンス川が合流する地点に出ます。川沿いには緑の中に中世の家並みが残り、思わず立ち止まって見惚れてしまう風景が広がります。高台に聳えるランベルク城の麓に広がる中世の町並みに交じり、教会の塔や城の塔が並び建つ全景が美しいばかり。

中世の町並みが残るシュタイヤー

写真:Hiroko Oji

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エンス川に架かる橋を越えたところから右の上り坂ベルクガッセを進めばランベルク城へ、左の石畳の通りエンゲガッセへ入れば旧市街へと続きます。

ランベルク城は現在は役所と図書館になっている17世紀の建造。麓の入り口となる門には素晴らしいフレスコ画が描かれており思わず見惚れてしまいます。この門をくぐって坂道を上った城前の広場では、クリスマス時期になるとクリスマスマーケットの屋台が設置されます。

中世の町並みが残るシュタイヤー

写真:Hiroko Oji

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左の石畳を進むと両側には歴史を感じさせる豪勢な建物が建ち並び、その先の開けたところが中心地のシュタット広場です。

この広場も石畳で覆われ、周りを取り囲むのは漆喰装飾がパステルカラーに映える建物群。オーストリア・ロココ建築の重要建築物である玉ねぎ頭の高い塔を持つ市庁舎はじめ、ゴシック様式の古い館ブンメールハウスや、淡いブルーの壁面に白い縁取りがある窓が並び美しい装飾で目を惹くシュテルンハウスなどが建ち並びます。

中心地のシュタット広場でのクリスマスマーケット

中心地のシュタット広場でのクリスマスマーケット

写真:Hiroko Oji

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年末になるとこの広いシュタット広場にもクリスマスマーケットの屋台が軒を並べます。

広場の真ん中にある彫刻で飾りつけられたレオポルドの泉の周りを埋め尽くすクリスマスマーケットの屋台は木造の山小屋風に統一された素朴なもの。それぞれクリスマスムードを盛り上げる装飾が施され、温かい飲み物や食べ物にツリー用のオーナメントなどのお土産にもなる品物が店頭に並びます。

中心地のシュタット広場でのクリスマスマーケット

写真:Hiroko Oji

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屋台の列の間には薪をくべて暖をとれるストーブが設置され、板を渡しただけのテーブルやワイン樽をそのままテーブルとしてセットされ観光客を出迎えます。

中心地のシュタット広場でのクリスマスマーケット

写真:Hiroko Oji

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広場の一角には木製のオブジェが設置され、クリスマスらしくキリスト誕生シーンが表現されています。

山小屋風の屋台で楽しもう

山小屋風の屋台で楽しもう

写真:Hiroko Oji

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クリスマスマーケットで忘れられないのがグリューワイン!ワインにシナモンやクローブなどの香辛料、オレンジやレモンなどの柑橘類、シロップを加え温めて作ったホットワインのことで、冷えた身体には嬉しい一品です。

山小屋風の屋台で楽しもう

写真:Hiroko Oji

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クリスマスマーケットの定番ともいえる焼きソーセージが人気ありなのですが、ここでは生ハムのオープンサンドも手軽にいただけます。

山小屋風の屋台で楽しもう

写真:Hiroko Oji

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ガラスや陶器製のクリスマス用のお飾りや置物が多い中、木製のものも温かみがあってお土産探しが楽しめます。

クリスマス博物館にも寄り道

クリスマス博物館にも寄り道

写真:Hiroko Oji

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お時間が許せば足を運んでいただきたいのが、シュタイヤー川の北側にある地区でクリスマス時期だけ(2018年は11月23日〜翌年の1月6日まで)オープンするクリスマス博物館。ランベルク城麓の旧市街入り口近くのシュタイヤー川に架かるツヴィッシェン橋を渡って左へ続く通りを上っていくと左手にその建物があります。

クリスマス博物館にも寄り道

写真:Hiroko Oji

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Messererzechhausという特徴のある建物の手前にクリスマスらしいお飾りで窓枠と入り口を囲むところが目指す博物館です。

クリスマス博物館にも寄り道

写真:Hiroko Oji

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館内の窓口で入場料を支払って中へ。1830年から1930年までの14,000を超えるクリスマスデコレーションが展示されていてどっぷりとクリスマスムードに浸れます。

クリスマス時期に賑わうクリストキンドルの村へ

クリスマス時期に賑わうクリストキンドルの村へ

写真:Hiroko Oji

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クリスマス時期にシュタイヤーを訪れたなら、ぜひとも訪れてほしい村が近郊にあります。それがクリストキンドル(幼いキリスト)という小さな村!シュタット広場のマリエン教会前から写真のようなレトロ感のあるミニバスに乗ること10分ほどで村に到着します。

クリストキンドルの村外れには18世紀に建てられた幼子キリストのための巡礼教会があって、クリスマス時期には多くの巡礼者が訪れることでも知られています。主祭壇には可愛らしい赤ちゃんのキリスト像が!とても小さいのでよく目を凝らして見つけてくださいね。

バス停と教会の間にはクリッペ(キリスト誕生のシーンを人形で表したもの)博物館があり、機械仕掛けで動く大型のクリッペはじめ見事なクリッペがいくつか展示されています。

クリスマス時期に賑わうクリストキンドルの村へ

写真:Hiroko Oji

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巡礼教会の裏には1950年からクリスマス時期に開設されているクリスマス郵便局があります。美しい独自のクリスマス切手を発行していて、ここから特別のスタンプが押されたカードを送ることができることで人気があります。

クリスマス時期に賑わうクリストキンドルの村へ

写真:Hiroko Oji

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郵便局が入る建物はホテル・レストランも兼ねており、入り口横のテラスからは長閑な風景が望めます。クリスマスマーケット用の屋台も設置されて、グリューワインなどが楽しめます。

<クリストキンドルのクリスマス郵便局の基本情報>
住所:Sonderpostamt Christkindl A-4411 Steyr
開催期間:2019年11月29日〜2020年1月6日
開催時間:10:00〜17:00(11月29日は10:30〜17:00、12月24・31日 は9:00〜12:00、1月6日は10:00〜16:00
アクセス:シュタイヤーのシュタット広場から出るミニバスで10分

シュタイヤーのクリスマスマーケットの基本情報

開催場所:シュタット広場、ランベルク城前(城内では美術・手工芸品クリスマスフェア)
開催期間:2019年11月22日〜12月24日(城前と城内のフェアは11月23日〜12月22日の土・日・祭日のみ)
開催時間:11:00〜21:00(12月24日は11:00〜16:00)(城内フェアは10:00〜18:00)
アドヴェント音楽:11月19日〜12月23日の毎日17:00〜

2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/12/10 訪問

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