大分県豊後大野市の三つのナイアガラ!原尻の滝・沈堕の滝・蝙蝠の滝

大分県豊後大野市の三つのナイアガラ!原尻の滝・沈堕の滝・蝙蝠の滝

更新日:2019/11/26 11:39

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家
大分県豊後大野市には、“東洋のナイアガラ”と呼ばれる、幅が120mにもなる空前絶後の滝「原尻の滝」がありますが、同市には他にも「ナイアガラ」が存在します。発電所跡の廃墟探訪もできる「沈堕の滝」は“大野のナイアガラ”と称され、「蝙蝠の滝」も長雨時等には“朝地のナイアガラ”たる景観になるのです。これらの滝は探訪が容易で、滝の天辺に立つことができるものもあります。普通の滝とは一味違う豪快さをぜひ。
LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

道路縁にいきなりナイアガラ「原尻の滝」

道路縁にいきなりナイアガラ「原尻の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

九州の絶景を取り上げた本等に必ず掲載されているのが、原尻の滝です。滝の落差こそ20mですが、幅が120mというのは、全国的に見ても屈指の規模。そんな秘境にあるような滝ですが、「道の駅・原尻の滝」の側にあるため、殆ど歩くことなく、訪れることができます。

この滝の全景写真を撮るには、滝のすぐ下流に架かる全長90mの木造吊橋、滝見橋が適しています。地響きを立てながら、何条にもなって落下する瀑布を見ていると、ここが道路縁であることを忘れ、大自然に抱かれているような感覚になります。

道路縁にいきなりナイアガラ「原尻の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

そんな巨瀑ですが、上流に回ると意外な光景が広がっています。そこには田園風景が広がり、その中を滝と化す緒方川が流れ、道路下の暗渠を通り、滝となって落下しているのです。それ故、滝の天辺にも簡単に立つことができます。本家のナイアガラの滝ならできないことです。

道路縁にいきなりナイアガラ「原尻の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

幅が120mの滝の滝壺も当然桁違いに大きいのですが、そこにも簡単に下りることができます。轟音を立てて落下する滝の飛沫が岸まで届きそうな迫力です。

<原尻の滝の基本情報>
住所: 大分県豊後大野市緒方町原尻
問合せ先: 0974-42-2137(道の駅 原尻の滝)
アクセス: JR緒方駅より車で7分。無料駐車場あり

雪舟も描いた「沈堕の滝」

雪舟も描いた「沈堕の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

三つのナイアガラの内、原尻の滝の次に地元で有名なのが沈堕(ちんだ)の滝ですが、全国的には無名です。それでもこの滝も落差20m、幅100mの規模があり、「大野のナイアガラ」と呼ばれるに相応しい風格をしています。かの雪舟も明から帰国して九州を旅していた頃の文明8年(1476)、この地を訪れ、滝を描いているのです。

沈堕の滝は大野川に懸る雄滝と、その支流の平井川に懸る雌滝に分かれており、「大野のナイアガラ」と呼ばれているのは前者です。その二つの滝を、観光案内板が建っている所から見ることができます。写真手前右手の一般的な形状の滝が雌滝で、落差は18m。雄滝はすぐ上流に堰があるため、人工の堰に懸っているものと勘違いし易いのですが、実際は自然の岩盤に懸かっています。

雪舟も描いた「沈堕の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

「沈堕の滝・ふれあい公園」の駐車場から遊歩道を下って行くとすぐ分岐があります。現在は道標がないのですが、ここを平井川方向に左折すると、ほどなく雌滝のすぐ上流に下り立つことができます。

滝の天辺へ向かっていくと、天辺手前の西側に素掘りの水路隧道が開口しています。これは滝見台へと向かう遊歩道沿いにある沈堕発電所関連のものと推測できます。水平に掘られた水路隧道は全国各地にありますが、このような落差のある急勾配の隧道は稀です。

雪舟も描いた「沈堕の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

雌滝の天辺に立つこともできますが、水路隧道の管理道(踏み跡程度)沿いからの光景が最も迫力があります。

人影のない対岸から滝を鑑賞

人影のない対岸から滝を鑑賞

写真:春野 公比呂

地図を見る

遊歩道の分岐に戻り、滝見台方向に進むとすぐ道の下に、外壁のみとなった沈堕発電所跡が現れます。明治42年に開設され、大分市から別府市を走っていた電車に電気を送っていたのです。内部に入ると改めてその大きさに圧倒されます。

人影のない対岸から滝を鑑賞

写真:春野 公比呂

地図を見る

滝見台からは雄滝の全景が窺われます。滝の幅が100mあるだけに滝壺も巨大です。

人影のない対岸から滝を鑑賞

写真:春野 公比呂

地図を見る

次は対岸から滝や発電所跡を眺めてみましょう。大野橋南袂から西に下る道路がルートです。駐車場は大野橋南袂の東側にあります。道は雌滝の正面に出ているので、廃墟の沈堕発電所跡と雌滝をセットでカメラに収めることができます。
雄滝の滝壺へも行こうと思えば行けるかも知れませんが、ヤブ漕ぎを覚悟しなければなりません。

<沈堕の滝の基本情報>
住所: 大分県豊後大野市大野町矢田
電話番号: 0974-27-4215(ぶんご大野里の旅公社)
アクセス: JR豊後清川駅より車で10分。無料駐車場あり

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

最もマイナーなナイアガラ「蝙蝠の滝」

最もマイナーなナイアガラ「蝙蝠の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

蝙蝠(こうもり)の滝は、上空から見ると蝙蝠が羽を広げているように見えることから名付けられました。滝の落差こそ10mですが、滝が懸る岩盤の全長は120mあり、長雨や大雨時は至る所に滝が懸り、通常とは異なる迫力が出ます。

この滝の展望所は高所にあり、そこまで車道も通じていますが、幅員が狭く、対向車が来ると進退窮まるため、豊後大野パークゴルフ場の駐車場を利用させて貰い、そこから歩きます。
展望所は滝の正面の丘に整備されています。案内板では、馬蹄型の絶壁に滝が懸っている旨、記されていますが、長雨時等は、その左右両方の崖にも何条もの滝が現れ、壮観な眺めになります。

最もマイナーなナイアガラ「蝙蝠の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

この滝も天辺まで行けます。道標がある南のY字路まで引き返すと、農道を西に進みます。そしてヘアピンカーブが連続するようになると、二つ目のヘアピンカーブを過ぎた先の左カーブ手前から、右後方の植林帯に折り返す踏み跡に入ります。

進路はピンクのマーキングテープが示しています。それに従うと数分以内に蝙蝠の滝の上流に下り立ちます。だだっ広い甌穴だらけの川床で、水流はごく一部しかないため、容易に滝に近づくことができます。ベストアングルは、岩盤の馬蹄型が分かる角度です。柱状節理が印象的。

最もマイナーなナイアガラ「蝙蝠の滝」

写真:春野 公比呂

地図を見る

滝になる大野川の本流は川床の岩盤が樋状にえぐられた所を流れているため、そこに降りて下るとすぐ滝の天辺付近に出ることができます。滝の天辺越しに見る滝壺もまた趣があります。

<蝙蝠の滝の基本情報>
住所:大分県豊後大野市朝地町上尾塚
電話番号:0974-27-4215(ぶんご大野里の旅公社)
アクセス:JR緒方駅から車で15分。パークゴルフ場の駐車場利用時は、ゴルフ場の事務所に断って下さい。

阿蘇の火山噴火によって各地にナイアガラが

大分県内には他にも「ナイアガラ」の俗称の付く滝がありますが、それや豊後大野市の各ナイアガラは、約9万年前の阿蘇火山の大噴火によって生まれたものです。噴火によって流れ出た火砕流は大分県を始め、九州の大半を覆い尽しました。

火砕流は厚く堆積すると自らの熱で一旦融け、再び冷えて凝固する際、縦に無数のひび割れが生じ、柱状節理となります。そこが谷だった場合、再び川が流れ始めると柱状節理が縦に割れて滝となるのです。
その柱状節理は豊後大野市に多く、様々な景観を形作っていることもあり、市の全域が「おおいた豊後大野ジオパーク」となっています。

噴火によって各ナイアガラが誕生したことを知ると、それらの滝を見る目も変わってくるかも知れません。市内の各道の駅等にはジオパーク関連のパンフレット等も置かれているため、時間が許せば、ジオパークの各渓谷や磨崖仏等を訪ねてみるといいでしょう。

2019年11月現在の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認下さい。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら
掲載内容は執筆時点のものです。 2019/08/12−2019/11/10 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -